NO.251 By リチュウムさん(H24.08.17)
キャノンPIXUS iP90のサービスエラー
5c00への挑戦と5100対応(エンコーダフィルム交換)
どもDynaです。
毎日暑いですね。というDynaは、お盆で帰省していたおがけで、夜は大変過ごしやすい日々を過ごしていました。
田舎でのパソコンライフも、ポケットWiFiが昨年導入されたため、高速のインターネット環境が整い、それなりに快
適になっています。それにともない、小型のプリンターもほしくなり、家内の実家と、当方の実家の2箇所に、キャ
ノンの小型プリンターを各1台常備しています。そして、帰省するたびにインクの補充をしているのでした。それに
しても、この小型のプリンターはとても便利な存在ですね。
さて、少し前のことですが、いつもレポートを送ってくださるリチュウムさんから、修理用にIP90を探している旨
のメールが来たのです。IP90は、オークションでも高価で困っているとのことでした。それなら1年ほど前に入手
して、電源異常で放置プレイ状態のが1台ありましたので、早々に送りました。
今般、そのレポートをいただきましたので、早速拝見しましょう。なお、レポートはお盆の前に頂いたのですが、
当方が帰省してしまったので、ちょっと遅れてのUPです。スミマセン!
By Dyna メール
1 はじめに
iP90は、廃インクエラーとサービスエラー5100で以前に報告していますが、再度サービスエラー5100がでました。
とうとう、限界でしょうか。これで、意外と小さい割りに綺麗に印刷できるiP90とは、お別れなのでしょうか・・・・・。
この記事をはじめて読まれる方は、
小ネタ I 009 キャノンPIXUS iP90サービスエラー5100
も参考に読んでいただくと良いかもしれません。
2 使いすぎでしょうか
iP90は、コンパクトな割に印字が綺麗で、特に写真印刷すると意外ときれいに印刷します。ブラックインクを染料
から顔料に変えたところ、それまでブラックをマニュアルで濃くしないと薄い写真印刷であったのが、かなり良く印
刷できるようになりました。
廃インクエラーの解除方法を報告したりしていたiP90ですが、その後、サービスエラー5100となり、キャリッジの
検出がうまく動作できないようで異音発生が発生したため、エンコーダーフィルムの清掃をして直りました。どちら
にしても使い過ぎなのでしょう。
直ったものの使いすぎは、明らかなので代替をオークションでiP90を探すと、古いプリンタの割に6千円から1万
円で落札されています。かなりお高いですね。このiP90は、未だ人気があるようです。少ないですが、動かない部
品取りでも取引されています。直せるのでしょうか?
3 何とか修理したい(2個1に挑戦)
そうこうしているうちに子供部屋から悲鳴に近い音があがりました。iP90がギャー、ギギ―と異音を発生して、印
刷していた子供も写真を印刷していて急に途中で止まったので大騒ぎになりました。一度に相当写真枚数を印刷
したようです。100枚近く気軽に印刷するのは、L版の写真用紙は子供からすれば、無料だし、インクも無料だか
らです。(本当は、安いのを見つけて親が買っているのです(泣;))
さて、困りました。他にインクジェットプリンタは、2台にあるので、通常の印刷に困りません。けれども、印刷速
度を優先したHP製のプリンタなので写真印刷は、イマイチなのです。
ひょんなことからDynaさんからサービスエラー5c00で電源異常のiP90を譲って頂けることになりました。到着す
るまでの間、2個1にするには、どうするかを想像しました。サービスエラー5c00はパージユニットのエラーのようで
プリンタヘッドを未使用時に蓋を閉めたり、ヘッドクリーニングの際に使用しているようです。電源異常は、厳しい
ですね。電源が入らないのでは、5c00のエラーさえも確認できません。本体の電源部を想像すると、ACアダプタ
ーを接続すると保護回路が動作すると言うことは、プリンタの内部ショートですから危険です。ただ、プリンタ本体
の電源回路は、多分、三端子などの安定化回路なので、短絡をしていると思えません。
4 2個目が到着
そうやって、妄想しているとDynaさんからiP90が到着しました。
おお!レポート02 CANON PIXUS iP90 @のiP90が届きました。レポートによるとACアダプターを壊しそうに
なったとあります。これは、ACアダプターがスイッチング電源タイプで短絡保護がかかって暫くすると復旧したと思
われます。それでは、プリンタ本体は、どうなっているのでしょうか。Dynaさんのレポートによると、部品取りでプリ
ンタヘッドとインクタンクがありませんでした。
早速、危険ですが、ACアダプターで電源を入れてみることにしました。と言うのは、それ以外方法が無いのと考え
たのです。サービスエラー5c00を確認するにも電源が入らなくても分からないからです。いろいろネットで見ていま
すと、キャノンのプリンタでヘッド焼損やヘッド短絡が多いのです。これは、サーマルヘッド方式ですからヘッドは、
瞬間湯沸かし器のように発熱させるため、電流が相当流れ、ヘッド内部でショートしていると電流が流れて、ACア
ダプターの出力を短絡させて保護回路を働かせてしまいます。インクヘッドが疑わしいと考え、電源を入れても問
題ないと判断しました。
(サービスエラー5c00とは、専門家の処置が必要なトラブルで、パージユニットと言う、クリーニングを行うポンプユニットの不調のようです。)
5 サービスエラー5c00に挑戦
電源を入れて見ると、問題なく電源は入ります。当然、サービスエラー5c00になります。内部を分解しますと、パ
ージユニットが見えてきます。
パージユニットとはプリンターヘッドが待機しているいわゆるホームポジションで、 プリンタの底面にスポンジが
敷き詰められていて廃棄インクを吸い取ったり、プリンターヘッドに蓋をして、インクが乾燥するのを防ぐ役目をし
ているものです。
サービスエラー5c00は、このエラーです。確かにパージユニットは、下に固定されたまま、動作しません。インク
凝固か紙が挟まったのか、それとも他のメカ機構が原因なのか動作しません。アルコールを少しかけながら動作
を促しますとパージユニットは、少し上に上がりますが、後方のメカ機構が異音を発生しだします。
パージユニットを動作させないのは、このメカ機構にも問題があるようです。全分解が必要なのかもしれません。
これは、簡単に治るものでなさそうです。ジャンクデジカメも同様ですが、メカ機構でうまく直った経験がありませ
ん。登山と一緒で頂上を目指しますが、諦めるも勇気です。(少し大げさですね。山登りに例えるには、無理があ
るかもしれません。) ・・・・・・・・・・・・・・失敗!です。
6 ならばエンコーダフィルム交換
これで、2個1をあきらめた訳ではありません。頂いたiP90ですが、サービスエラー5c00以外は、問題が無いは
ずです。元々のiP90は、1680円でPC-NETで手に入れたました。サービスエラー5100でキャリッジと言われる左
右にプリンタヘッドを動かす位置が正しく検出できないエラーです。この原因は、使い過ぎと判断しましたが、もう
一度中を見ますと、グレーのフィルム(エンコーダーフィルムと言うそうです。)を観察すると2か所欠損していると
ころがあります。その一つが以下です。
ヘッドが動作するときにこのエンコーダフィルムに光を当てて、その透過する光を検出してパルス化して位置検
出しているようです。ヘッドが移動するとパルスがいくつ検出されることを計算するとヘッドの位置が分かる仕掛
けです。
エンコーダフィルムには、縦じまが付いています。これに、傷がありますと正しく位置検出できないため、とんで
もない動作をしてメカ機構が異音を発生すると推測しました。その傷の位置は、丁度、L版の端とA4の端の位置
になるように思われます。インクヘッドが左右に行き来するプリンタですが。位置検出センサーは、エンコーダフィ
ルムに接触しないで動いていますが、どうもエンコーダフィルムの反りや撓みで折り返すところでかすかに接触す
るようです。
では、頂いたiP90のエンコーダーフィルムを元々のiP90のと交換してみましょう。
クリックで拡大します。
交換は、意外と簡単です。
プリンタヘッドに通して右に引っ掛けるだけです。
どうでしょう、動き出しました。
本来の想定した直し方でありませんが、うまく行きました。しかしながら、使い込んだiP90には、今までのような
写真印刷を多量にするとまた、他のところが壊れるような気がします。無理は、禁物ですね。
7 おわりに
ここで、元々のiP90ですが、Dynaさんから譲っていただいたiP90で助かりました。ここで感謝をの意を表します。
ありがとうございました。譲っていただいたiP90は、当方の力では、サービスエラー5c00を直すことができません
でした。まずは、元のiP90のレスキューを優先しましたので、もう少し弄ろうかと思っています。では、また。
以上
ども、Dynaです。
そうですか、エンコーダーフィルム交換で直りましたか・・・。傷が付いたようですので、何かそこに傷をつける原
因があったようですね。当方にも2台IP90ありますが、サービスエラー5100は今のところ出ていません。利用が
そんなにヘビーでないので何とかなりそうですが、この手のモバイルプリンターは、高価なのと新しい製品もあまり
出ていないので、大切に使おうと思います。レポートありがとうございました。
By Dyna メール