NO.210　　By　 リチュウム　さん　（H22.04.25)　

キャノンPIXUS iP90廃インクエラー対応　

　ども、Dyanです。

  当方は、インクジェットプリンターを愛用しており、キャノンの５６０iとMP10及びiP90の３台を常時使っています。

主に５６０iは家内用、MP10が当方の常用タイプ、iP90はモバイル用にと思いましたが、意外なくらい綺麗なので

写真印刷用に使っています。

　さて、MP10ですが、ハードオフから購入してきて、清掃が終了したら突然廃インクエラーが出て、使用できなく

なりました。タンクが一杯ということですね。この状態では印字は出来ませんので、応急処置をHPで調べてリセット

をしました。（タンクもしないといけませんが。）

　さて、写真画質で気に入っているiP90ですが、これも、かなりハードに使用されていたらしく、当方の使用率は

８０％になってす。間もなくエラーが出ることでしょう。今般、この廃インクエラー対応について、リチュウムさんが

レポートをUPしてくださいましたので、ここの公開させていただきます。

キャノンプリンタ　PIXUS iP90廃インクエラー　（H22.03.15）

今回は、キャノンインクジェットプリンタがPC-NET２で1680円AC付きで販売されていました。Dynaさんも購入されたも

のです。キャノンは、廃インクタンクなるものがあって、それが一杯になるとエラーが出て使えなくなることだそうです。

これでは、いくら安く買っても困ってしまいます。この対策は、キャノンへ修理をすることになります。これらを何とか自分

で修理する内容を報告します。（お約束ですが、自己責任でお願いします）


--------------------------------------------------------------------------------

PC-NET2でPIXUS iP90を1680円で購入しました。使用するとインクも残っていて、綺麗に印刷できました。

　

とりあえず、分解することにします。

　

分解は、簡単にできます。内部は、それほど汚れていませんでした。右の写真の右端に廃インクをためるところがあります。

かなり小さいスペースです。このプリンタを献血ルームで見たと情報もありまして、右半分しか印字されてなかったようで、

固定した用紙を印刷してことが想像されます。

インクジェットプリンタは、細いインクノズルからインクを飛び出させるため、インクの目詰まりをさせないために、インクヘッ

ドクリーニングを行います。その際に吐き出されるインクをどこかに貯めないといけません。そのために、廃インクタンクと

呼ばれる場所を作ります。最新のインクジェットプリンタでは、循環して再度インクとして使用する方法が採用されているも

のもあります。どちらにしても、廃インクが溜まり過ぎると困るので、エラーを出すと考えられます。

キャノンの場合、ヘッドクリーニング回数を記憶しているようです。問題なのは、この廃インクエラーが出ると修理に出すし

かない点です。それでは、自分で修理できないでしょうか。

まず、このPIXUS iP90の操作を探しましょう。

PIXUS iP90には、蓋を開けると半円形の電源スイッチ（左）と電源LEDを挟んで、リセットスイッチ（右）があります。

電源ONした後、リセットスイッチを長押しするとテスト印字ができます。

PIXUS iP90には、メンテナンスモードがあります。

電源OFF時にリセットスイッチを押したまま電源スイッチを押し続けます。その後、リセットスイッチだけを3回押します。

これで、メンテナンスモードに入ります。

注１）Dynaです。補足させていただきます。（＊マークが押しているタイミングです）

この状態で、内部レポートを印字させることができます。

リセットスイッチを1回押します。次に電源スイッチを1回押します。

注２）Dynaです。補足させていただきます。

電源スイッチを１回押すと、印字されます。

これで、内部レポートが印字されます。下の上の方が印字されます。このプリンタは、D=054.3で54.3%まで廃インクが溜ま

っていると記録されているようです。プリンタの中を見ますとそれほどでもないような気もします。

この内部レポートの廃インクカウンタをリセットしたのが、下のD=003.0で3.0%になりました。

やり方は、このメンテナンスモードでリセットスイッチをｎ回（4〜11；大体6回）押して、電源スイッチを2回押します。これで

リセットされます。

注３）Dynaです。補足させていただきます。

当方の場合は、リセットスイッチを４回押して、電源スイッチを１回押します。ここで、リセットされますので、もう１回電源

スイッチを押して、電源をOFFにしました。

この後は、USBプリンタとして接続時に再度設定する必要があります。

これで、突然の廃インクエラーにならなくて済みます。

PIXUS iP90は、黒インクと3色のカラーインクのボトルが採用されています。黒インクは、顔料インクでカラーインクは、

染料インクです。ランニングコストを考えると、詰め替えインクになりますが、顔料インクは、エコカラー（ink77製）のキャ

ノン用で問題なく印刷できました。

HP,エプソン、キャノン、ブラザーとプリンタメーカーは、高性能なインクジェットプリンタを低価格で販売し、サプライのイン

クカートリッジの販売で利益を確保するビジネスをしています。日本では、純正のインクカートリッジを購入することが多い

のですが、海外では、詰め替えインクの市場は大きくランニングコストを大幅に下げています。
　

　日本で多く見られる消費者の意見は、純正でないインクを使うと目詰まりの原因となると言うものです。これには、大き

な誤解があります。まず、詰め替えインクは、相当品質が向上し、問題ないレベルまで来ています。目詰まりの原因は、

詰め替えインクの可能性もありますが、日本の家庭でのプリンタの使用頻度が低く、ヘッドの乾燥することなどが原因して

いることも多いのです。
　

　つまり、純正インクを使用していても目詰まりトラブルが無くなることはありません。そして、その処置は、修理費用が高

いため新品の購入に仕向けている企業論理があります。また、エプソンなどが激しいですが、ヘッドクリーニングを多用

して、目詰まりを防いでいるのです。その分、インクのランニングコストは高くなるのです。キャノンは、この廃インクエラー

が最悪です。
　

　突然使用できなくなるのですから、ユーザーから不評です。当然、廃インクエラーのリセットに本体価格に比較して高額な

修理費が必要です。他のプリンタメーカーも同様な修理費が高く、新製品を売りを優先し、インクカートリッジのサプライビ

ジネスで利益を得ています。


　最近、パソコンが会社ばかりでなく、家庭でも使用することが当たり前になりつつあります。それに従って、プリンタでの印刷

も増えてきていると思います。日本では、プリンタの一番の利用目的が年賀状であることに変わりはないのですが、その他の

文書印刷に使うことも確実に増えています。お願いですから、長く使用できるランニングコストの低いことを考えていただけな

いでしょうかね。

以上
　

参照URL　＜＜　ＲＵＰＩＳＵのエコ＆Ｊｏｇ日記♪　＞＞　http://ameblo.jp/rupisu/entry-10474251850.html#main

また、今までの当方のレポートを以下のHPに新しく作りましたので、よろしくお願いします。

　http://ritiumu3.hp.infoseek.co.jp/

　

ども、Dynaです。

○H22.04.30　

初めましてＤｙｎａ様　よしおと言います。いつもＨＰを楽しく見させてもらっています。

ＩＰ９０のインクリセットですが以前に探したことがありまして

http://www.fixyourownprinter.com/forums/inkjet/34207　を見てできましたので、参考になればと思いメールしました。

　初期D=78.6　リセット後D=0.5

→ども、Dynaです。情報ありがとうございました。おー！素晴らしいです。

　　結果、見事にリセットできました。ありがとうございました。それにしても、なぜｎ値はいろいろあるのでしょうか？？

　　不思議ですね。

　＜＜　結果は本文中に、注文として記載させていただきました。　＞＞

○H22.05.30　

いつも楽しく拝見しております、CROWです。

今回IP80Iのインクリセットのレポートです。
IP90の廃インクエラーのレポート記事載ったときに自分の番がもうすぐ来るなと待ってました。
自分の機種はIP80Iですが、リセット方法その他は90と同じです。
リセットボタンのｎ回ですが、自分はD=100.2で100％超えていたので、11回やってみました。
結果D=000.0になりました。
上が初期化後、下がリセット前の数字です。

初期D=100.2　リセット後D=000.0

→情報ありがとうございます。ｎ値は１１ですか・・・・。数値との関係はまだ分かりませんが、大変参考になりました。By　Dyna

○H22.11.21　（その１）

はじめまして。ハンドルネーム:たくや　といいます。

ＨＰ、大変楽しくそして興味深く拝見させていただいています。

実は、今、6年使用している、愛用のプリンター　(　Canon PIXUS 80i　)　が
エレコムの詰替インクの使用をきっかけに、トラブル(目詰まり?)を起したので、ここぞとばかりに

http://akipara2.sakura.ne.jp/new_page_422.htm　のページと
http://akipara2.sakura.ne.jp/new_page_570.htm　

を参考にいろいろやってみたので、感謝の気持ちをこめて報告します。

まずヘッド洗浄についてですが、これは以前同じプリンターをエタノールでやってみたことがあるのですが、
全く効果が無かったことがあるので、今回は、お湯（90度近くの熱湯)でやってみました。
すると、今まで目詰まりのため、写真や画像に入っていたスジが無くなり、非常に綺麗になり、大成功でした。
お湯で洗ったあと、十分乾かすのはもちろんですが、ポイントは
その後、装着後すぐに印刷が綺麗に出なくても、クリーニングを繰り返し
そしてその後しばらく放置しておくのが良いような気がします。
ヘッドを洗った後、半日以上、放置したあと、改めて印刷してみると、非常に綺麗に印刷することができました。

これもDyanさんのサイトおかげです。

次に、廃インクエラーについてですが、プリンターで黒が綺麗に印刷されなくなるトラブルに起こったため
クリーニングやヘッドリフレシングを繰り返したら、廃液タンクがいっぱいです、という旨のエラーが出てしまい、
修理に出すしかないか、という状況になったので、自分でなんとか出来ないだろうかと模索したみました。
「廃液タンク」と言われる部材がどこにあるのか、ということについて正確な情報は少ない上に、素人には交換
が難しいとのことで、諦めようかと思ったのですが、見た感じ＆想像で、交換しなくても
多少くらい使えるのではないかと思い、廃液タンクの部材の入手は後回しにして、廃液タンクエラーをDyanさん
のサイトを参考にして消すことを試みました。

http://akipara2.sakura.ne.jp/new_page_570.htm　

こちらのページに書かれているとおりに、メンテモードに入ってやっただけなのですが、
nの回数について、最初は「6が多い」という記述を見て、6回押してみたのですが、ダメだったので、
次にn=4回で4回押してみたところ、見事に成功しました。レポートのプリント結果は添付した写真のとおりです。
見事に当初、D=101.5だったDがD=000.0になりました！！

これで当面は使うことが出来そうです。(といっても、黒が時々おかしくなる現象は続いていますが…)

本当に情報ありがとうございました！！
とても興味深いと同時に楽しいサイトだと思います。

余談になりますが、自分は、必需品の電気製品は、可能な限り修理をして大切に使い続けることに
価値を感じるので、修理や様々なテクニックを探求している方にはただただ頭が下がる思いです。
そして修理のために試行錯誤することは自分のタメになり、自分の愛用品を修理することによって、
自分が成長できるような気すらします。

ハードオフは近所にあり、ジャンクを買うこともたまにありますが、なかなか
自分で修理して使う力も無いので、Dyanさんのサイトはとても楽しみです。

長くなりましたが、以上報告まで。ありがとうございました。
　

→お礼のメールありがとうございました。中に貴重な情報が入っていますので、ここに掲示させていただきます。

　　使えるようになって、よかったですね。　By　Dyna

○H22.11.21　（その２）

はじめまして、sirofuneyaと申します。

最近ヤフオクで　ip90　を2000円で入手しました。送料と代引き手数料が2100円だったので、計4200円という

高価なｗ買い物になってしまいました。なおインクは社外品（各200円ほど）を仕入れました。

パソコンにつないですぐ「廃インクエラー」表示に愕然としました。ネットでいろいろ調べてこのサイトの手順

を知り、さっそく試してみました。僕のip90の初期Dは96.5だったのでもう猶予はありません。n値は5回ほど

試して結局6回でD値2.9へ！見事に成功しました。

ありあとうございました。

→ども、Dynaです。今日はお二人からお礼のメールをいただきました。ありがとうございます。

　　ｎ値は、どうもいろいろあるようですね。これでまた暫く使えると思うと、うれしいですね。　By　Dyna

戻る