NO.247 By Dyna (H24.05.27)
意外に使える!
ワニグチ型マルチ充電器
どもDynaです。
秋葉巡回用デジカメ、NIKON COOLPIX L16は未だに直っていません。かなりの重症です。そんなわけでピン
チヒッターとして緊急購入したPENTAX E20が意外なくらいオモチャデジカメだったことから、果てしないジャンク
デジカメの世界に入り込んでしまったDynaです。(結構よろこんでますが?)
さて、ジャンクデジカメに入るまでに克服しなければいけない壁があります。それは、リチュウムイオン電池の充
電方法です。なぜなら、最近のデジカメの多くは単三電池ではなく、専用のリチュウムイオン電池で動くのですね。
そのため、ジャンクで購入したデジカメではバッテリーが無かったり、あっても充電できない場合が多いのです。
そこで、少しでも、壁を低くするため、マルチ充電器を購入しました。
といっても、写真のようなオモチャのような、通称「ワニグチ型マルチ充電器」です。こんなチャチなもので、あの
リチュウムイオン電池を充電できるのか?と疑問もわいてきますが、意外なくらい大活躍しましたので、ここに報
告します。
By Dyna メール
はじめに
はじまりは NIKON COOLPIX L16の水没
すでに、ジャンクブログでUPしたように、平成24年4月14日(土)第267回出動時
に悲劇が起こりました。すぐに対策をしたりしたのですが、結局液晶は真っ白状態
で、壊れたままです。その後、L16のジャンクを送っていただいたりしたのですが、
キレイな2個1状態にならず、結局死んだままです。
しかし、これでは、秋葉原のレポートが書けません。そこで、急遽中古のデジカメを入手したのですが、これが
PENTAXのE20という入門用だったのです。
これもブログにUPしたのですが、画質が悪く、なんとも悶々とする日々が続いてしまったのでした。もっとも、E
20でもレポート程度なら十分使えるのです。しかし、感度が悪く、夜間撮影ができないとか、手ぶれ補正が付いて
いないなど、文句を言ったらきりがないほど、不満のあるデジカメだったのです。
そこで、ジャンカーの魂が沸々とわいてしまったのでした。そうなんです。こうなったら「掟破りのジャンクデジカメ
の世界に入ろうと!」決めてしまったのです。
課題とルール付け
ジャンクデジカメの世界では、先人達の血を見るほどの苦労を知っていたので、決してジャンクには手を出さな
いようにしていました。しかし、本音は、「俺もジャンクデジカメ、ジャンクレンズに手を出したい!」だったのです。
今までは、PCジャンクで忙しくて、とてもジャンクデジカメには手を出せませんでした。というのも、過去に何回か
手を出したことがあったのですが、全部玉砕だったからです。とても当方がかなう相手では無いと痛感したのです。
そうなんです。とても精度が高く、回路や機器が精密であり、とてもナーバスな世界なのですね。これだけ、東南
アジアの企業に乗っ取られてしまったパソコン業界やTV機器ですが、未だに光学系の機器については日本がト
ップを行っていると思います。
実は、当方がジャンクレンズを触り出したころ、かなり厳しいお叱りを受けました。それは、いくらジャンクとは言
えそんなに気軽に、オモチャのように、無神経に改造や分解等してほしくないというものでした。
決して、甘い気持ちでやっているつもりはないのですが、ほとんど玉砕した経験からすると、そのお叱りはごもっ
ともだったと思っています。今回のL16の2個1チャレンジでも、失敗どころか、元の状態にすら戻せなくなるとい
う、まるで素人の分解になってしまったのです。この世界は難しいです。
具体的に言うと、シャッターボタンは2段回で押すのですが、それが復元できないのです。どうも、大切な部品を
分解時に紛失したみたいです。情けないですね。
ということで、ジャンクデジカメに入るには、一定レベルの歯止めを決めました。それは、技量的に限界がある
ので、当面、分解してどうのこうのレベルは無理と考えること。当方のレベルで達成できるのは、当面バッテリー
対応でしのげるレベルまでとする。ということです。
この基準だと、お安いジャンクは無理と思います。結局、買った方がお安いと思います。しかし、やってみたい
病は治まらないので、バッテリー対策で直るジャンクを探すことにしました。
1 体制を整えろ
(1)マルチチャージャーを探せ
ジャンクデジカメにチャレンジするため、いろいろなリチュウムイオン電池に充電できる、マルチチャージャー
を探すことになりました。
インターネットで探すと、いろいろ出てくるのですが、どうにも怪しいものばかりですね。当然PSEマークはほと
んどありません。あるのも見つけましたが、結構まともな価格なので、ジャンクネタにも出来ません。そこで、ひと
つターゲットを決めました。それは、通称「ワニグチ型」呼ばれるチャージャーです。
ワニのクチにバッテリーを挟み、USBの5Vで充電するという、極めて単純な構造をしており、そのため、700円
程度で売られていました。
しかし、インターネット上の評価はボロボロで、まったく使い物にならないと書かれています。「これでは無理か
も。」思ったのでした。そのため、このジャンクデジカメに手を出す作戦は、この状態で、暗礁に乗り上げてしまっ
たのです。
しかも、この充電器は、秋葉にはあまり出回っておらず、あってもお客が直接手を出せないところにありました。
やはり「やばい」ものなのでしょうか?そんな感じで悶々としていた時、突然吉報が来たのです。
そうです。平成24年5月12日(土)第269回出動時に発見したのです。しかも、手に取れるように一般的に
いろいろなお店で売られていました。杉本ガレージで¥500。当方が買ったセルスタRでは¥480。最安かった
のは、エックスのカウンターで¥398でした。(ショック!)
でも、入手できて良かったです。嬉しかったですね。
(2)これがマルチチャージャーだ
これが、通称「ワニグチ型マルチチャージャー」です。箱の中には製品だけで、説明書も何もありません。使い
方はインターネットで調べるしかないようです。
使い方は、極めて簡単です。写真のように、ワニのクチを上げると、そこに金属端子が2個出ているので、そこ
にリチュウムイオン電池の端子をあて、クチを下ろしてバッテリーを挟みます。これで、終了。あとは、USBに差し
込むだけです。驚くほど簡単でびっくりしました。
(3)早速使用しましょう
ターゲットはこれ! もう使用しなくなった前の携帯電話です。このバッテリーを外して、充電しましょう。
こんな感じに挟みます。端子は2つしかありません。+と-ですね。T端子は使いません。
あと、+-の極性ですが、どちらでも構いません。自動で判別するようです。凄いですね。
なお、バッテリーによって幅はいろいろですので、ワニグチ上部にある、「ハ」の字の部分を操作して合わせましょ
う。もし、もっと広かった場合は、ミノムシ線でも使って充電しましょう。
喜び勇んで、充電を開始しましょう。いざUSBへIN!・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
あれ? 何も起こりません??
どうしたのでしょうか? その後、いろいろ調べたのですが、まったく充電はできませんでした。
(4)IS01で実験
どうも、死んでいる機器のバッテリーではだめなようですね。そこで、死蔵にちかいのですが、一応現役のスマ
ホIS01を出してみました。このバッテリーは一応生きています。(利用頻度は少なくなっていますが。)
正直、これなら行けると思いました。リチュウムイオンバッテリーには、確か死んだふりをする性質があると、
以前学んだ記憶があるからです。
充電してみると・・・・・。おー!真っ赤なLEDが点灯して派手に充電を始めました。心配なので1時間程度して
本体に戻したところ、かなりの量が充電されていました。
おそらく3時間程度で良いと思えます。(あくまで予想ですが) 実際、朝まで充電したら、途中で止まるのか、
過充電となるのかは、分らないので、タイマーを付けて3時間以内にする予定です。
追記:3時間程度で自動的に止まりました。詳細は巻末にて!
<<< この辺で、休憩です。
仕事が忙しくなってしまったので・・・。>>>
2 ジャンクデジカメ ゲット!
まともに、バッテリーの充電も出来ていないのに、平成24年5月26日(土)の第270回出動時に、ジャンクデジ
カメをゲットしてきました。フジフィルムのFAINEPIX Z200です。バッテリーNP-45付きで¥1500でした。
秋葉原で即、SDカードを入れて電源を入れてみたのですが、残念ながらウンともスンとも言いません。ちょっと
落ち込んでしまいました。でも、バッテリーが死んでいる可能性もあるので、帰宅後に期待したのです。
(1)電源直結に挑戦
バッテリーが死んでいる可能性があるので、そのバッテリーに端子を付けて、外部から電源を導入することにし
ました。
このバッテリーの周りに紙を回して絶縁します。そこにアルミテープで端子を付け、外部から電圧をかけるのです。
左はイメージです。実際は右のように絶縁しています。
ACアダプタは5V2Aものを用意しました。ちょっと、不安でしたが、反応を確認するだけも良いと判断したのです。
しかし、蓋をスライドしても、何の反応もありません。 やはり、真性のジャンクだったかも!
(2)やはり充電するしかない そうだ!「カツ入れだ!」
もうこうなったら、リチュウムイオンバッテリー禁断の一手をやりましょう。
そうです、超危険な「カツ入れ!」です。
リチュウムイオンバッテリーのカツ入れについては、過去のHP(こちら)を参照してください。
(注意)リチュウムイオンバッテリーは大変危険なバッテリーです。特にこのカツ入れは、もっとも
危険と考えています。決して、まねしないようお願いします。もし、実行される場合は、自己責任
でお願いします。当方は、どんなことがあっても責任取りません。
母体ACは手元にあったDynabooku用の15V3Aにします。(良いのか?電圧高くないか?)
センターにクリップで端子を取り付け、アースはミノムシで直接挟みました。
実施前は「0V」ですね。当たり前ですが、そこに、電圧をかけたテスター棒を当てます。
今は、まだ当てていないので、「15V」と表示されています。
これで、端子を当てると(カツ入れすると)電圧がいっきに下がります。だいたい4Vくらいになります。
時間は、3秒程度でしょうか。電圧が表示されれば(4V程度)2秒程度でもOKです。
怖いので、即、離しましょう。
確認の電圧測定です。おー!3.38V ありますね。大成功です。バンザーイ!
(3)充電開始
おやおや、セットしただけで、緑のLEDが点きますね。成功の証のようです。
火事か?LEDです。
せっかくなので、USB出力アダプタに入れて充電してみました。真っ赤なLEDが点灯します。眩しい!
3時間後に、止めてデジカメに入れてみたところ・・・・・・・・・・・・・・・・・
やったー!、デジカメ生きていました。いろいろ撮影してみたが、まったくの正常品です。
よかったー!ばんざーい!
3 カツ入れで他の機器も検証
そうですか、カツ入れすれば、他の死んだような機器、例えば古い携帯電話も復活するかも。
早速、挑戦です。
(1)古い携帯で挑戦
ターゲットは、先代と先々代です。
どちらも「0V」でした。見事ですね。びくともしません。
カツ入れ2秒でも、3V台が出ます。怖いのでこのくらいで十分でしょう。クワバラクワバラ!
おー!みごとに充電開始します。
3時間後に確認しました。
おやおや、2機とも生き返ったら、大切な家族写真を発見。
完全にデータを取るのを忘れていました。気がついて良かったです。怪我の功名ですね。
(ちょっと違うかも?)
(2)もっと古い携帯で挑戦
こうなったら、もっと古い機種で挑戦してみましょう。リチュウムイオンバッテリーの限界をさぐるつもりで・・・。
おー! あるある、折りたたみ式まえの時代もの。アンテナが高く出せるタイプですね。
しかし、ここで、バッテリーが廃棄されていることに気が点きました。残念!
でも、よく見ると、1つだけ残っていたと言うか、ケースと一体になっていました。珍しいですね。
下向きに端子がついているので、これはワニグチ使えませんね。
とりあえず、施行前は「0V」、施工後は「3.12V」です。実施は2秒でした。
このタイプは、仕方ないので、ミノムシクリップの登場です。
この状態で、3時間充電したら、これまたうれしい世界の登場!
懐かしい画面です。この機種は簡単にはデータが抜けないので、見るだけですね。
(SD等があれば楽ですが・・・・・・・・・・・・・・・。まあ、電話帳は古いのでいりません。)
ということで、見事にバッテリーのあった機種は全部生き返りました。
ちなみに一番左の機種は1999年製なので、13年後でもなんとかなりそうです。
以上、久しぶりにめでたい一日でした。作業からレポートUPまで一日でやったのは初めてかも。
追記です。PM23:00
デジカメZ200用バッテリーNP-45を、放置充電したら3時間半で自動的に、
赤から緑色に変化していました。
おそらく、充電は終了したと思いえます。
注意:リチュウムイオン電池は大変危険と言われています。実施はあくまでも自己責任でお願いします。
あとがき
ども、Dynaです。
怪しさ一杯のワニグチ型マルチ充電器ですが、予想以上の活躍に驚いています。昨日買ってきたジャンクデジ
カメが、ハズレだとばかり思っていましたから、本当にうれしかったです。バッテリーを入れて、電源を入れたら
「ジー」と音がして、動き出したときは、本当に飛び上がりました。これで、味をしめてしまった当方は、いけない
道にはまりそうで、怖いです。
まるで、パチンコですね。ビギナーズラックでしょうかね。でも、分っていてはまるのが、「性」ですから・・・・・・・・
・・・来週からが怖いDynaでした。
By Dyna メール