NO.327                             By Dyna    (2017.10.30)

   リモコンの調子が悪いとイライラしますね。PART2

SONY BDレコーダーのリモコン RMT-B007Jの再修理

 ども、Dynaです。

 かなり長期にHPレポートの新規UPをお休みしていました。ごめんさない。

 退職時の激務で体を壊してしまい、病院通いが続いていました。PCから離れていないと再発してしまいそうで、長期

休業状態でした。

 でも、その間にも小ネタはいくつか準備していましたのでご安心を。今般、体調が戻ったので、リハビリを兼ねてプチ

UPします。

 1年ほど前に修理したSONYのBDレコーダーBDZ-AT350SリモコンRMT−B007Jですが、修理した場所以外の

ボタンもついに壊れてしまいました。実は前回故障したボタンはアルミテープで簡単に修理できたのですが、それ以外

のボタンは構造が違うので、果たして直せるか? いっそ購入しようか? と考えていたら、衝撃的な事実が分かり、

修理に再チャレンジした次第です。

 

                                                              By Dyna   メール


1、故障状況 

 

 体を休めるというのは、ソファーに寝転んでTVを見る機会が多くなります。すると体は休まりますが、気分は鈍ってし

まいますね。絶対に「良くないなぁ〜!」と思いながらも、横になる日々でした。

 そんなある日、またしても発生しました。リモコンボタンのきかない症状が! しかも、今度は分かるだけで3つもあり

ます。強く押したり、別のボタンで遠回りして何とか操作していましたが、ついに代用できないボタンが発生し、それがき

かないとBDにダビングできないため、ついに修理を考えました。

 では、その前に前回のHPを確認しましょう。

 

2、修理の検討と購入の検討

 以前のレポートを確認して思い出しました。実は前回の修理ボタンは簡単にアルミ箔テープを貼り付けるだけで直る

単純なものでしたが、それ以外のボタンは構造が違っており、かつパッケージ化しているため、修理が難しいものだと

分かったのです。

 参りましたね・・・・・。そこで、まあ、体調も心配なので無理せず「購入しようか?」と考えました。ならば早速!とアマゾン

を検索したのです。すると、ぴったりの型番だとアマゾン「¥10000」と表示されています。変ですね。別の型番だと

もっと端数表示で¥3000程度なのに・・・・。(価格は変動しているようです。)

 調べていて分かりました。何と、この型番は早々に製造中止となり、ほとんど「プレミアム」な販売価格になっているよ

うでした。ヤフオクもメルカリも同じ状態で、打つ手なしですね。となると・・・・・。

 「修理」しかないでしょう!

 

、ケースの分解

  

 まずは分解しましょう。以前のレポートでも書いたのですが、このリモコンのケースにネジはなく、ケースがかみ合って

いるだけです。そのためiPodの分解と同じで、非常に硬く、ケースの分解作業が全体作業の90%を占めます。

  コツは、前方を上にして、筋にカッターの刃を入れ、そこに薄いカードを入れて、少し隙間ができたら、厚いカードを

入れ次に親指の爪を入れます。ここまで出来れば、成功目前ですね。次に別の親指の爪を入れて、入ったら両方の

親指を広げて行きますが、この時思い切って「エイ!」とばかりに広げるのです。

 だいたい「パカッ!」と音がして、隙間が大きくなります。(けがをしたらごめんなさい!あくまでも自己責任でね!)

 

 

、ボタンの構造確認と作業内容

  

 これが今回修理をするボタンの構造です。おそらく前回のと原理は同じですが、故障しにくくなるようパッケージ化して

いるようです。

 想像するかぎり、絵のように下に接触部AとBの受けがあり、上にはCの金属の膜が乗っており、それらをビニールで

コーティングしているのだと思います。ただ、それだと空気が抜けないので、必ず1個エアー抜き穴がありました。

 修理方法は、このビニールをカッターで切って、中をOPENし、金属部分の接触を良くするか、アルミテープを貼れば

OKでしょうか。

 

 

5、作業開始

  

 では、早速作業開始です。針を刺してビニールを浮かします。その状態でカッターを入れビニールを切りましょう。

完全に切り取ると元に戻しにくいので、半分程度とします。

 

 

 開いて分かりました。当初下の接点が2か所あると思っていましたが、円形の二重の輪になっていました。上の金属

はお皿状になっており、中央のに3つほどの突起が出ています。

 ボタンを押して分かったのは、このお皿状の形状が重要で、ばねになっているのですね。押すと「ポチッ!」となりま

すが、離すと戻るのは、このお皿の構造によるもので、撤去はできそうもありません。よって、この金属部分をどのよう

にして修理するかです。

 

 このお皿をじっと見ていて思ったのは、「酸化しているな!」でした。変色している感じがするのです。

 ならば、さび取りしましょう。ということで、カッターにて内部とエッジ部を「コリコリ」しました。比較的簡単な作業ですね。

終了後、ティッシュで拭きふきして完了です。

 

  

 元にもどしてからセロテープで固定しましょう。この時エアー抜きの丸穴を塞がないよう注意します。

 仮組してから、電池を入れボタンを押してみます。故障した3つのボタンは正常になりました。確認方法は赤外線を出

すLED部をデジカメのモニターで見ると「白く光る」ので、すぐ分かりました。

 

  

 (このリモコンは、それと別に「BD」ボタンが光るようになっているので、それでも確認可能でした。

 それでは、元に戻してTV等で確認ですね。シャープの液晶TVでもSONYのBDレコーダーも完ぺきに動きます。

 意外なくらい簡単で助かりました。「¥10000も出さなくて良かった!」ですね。

 

 

 

 

6、再発?

 毎日使うものが故障するとイライラしますよね。その逆で修理できた時は「気分は最高!」です。しかし、なのです。

翌日の朝、どうだ!とばかりにリモコンを使ったのですが、なんと、例の3つのボタンは見事にきかなくなっていました。

「なにー!」、「そんなバカな・・・・・!」 怒っていても始まりませんね。

 ということで、会社から帰宅後再度確認することになりました。 再度分解してみたのですが、原因は良く分かりませ

ん。おそらく 研磨が不足していたのと、事後処理が甘かったのでしょうか。

 

  

 作業は、丁寧にかつ確実にするため「ルーター」を使用することとしました。あと、お皿のエッジ処理が甘い感じがした

ので、そのあたりも丁寧に研磨してみました。作業後は「ブロー」そして、ベンジンで仕上げですね。これならOKでしょう。

(ルーターは削りすぎに注意しましょう!強力です!)

 

   

 しばらく使用していますが、とりあえずOK状態が続いています。

 

 

 

7、あとがき

 SONYのBDレコーダーBDZ-AT350Sは、とても便利なレコーダーのため、まだまだ「バリバリの現役」です。そのため

リモコンRMT−B007Jもヘビーな利用状態ですが、逆にリモコンが無いと何もできない仕組みに正直心配ですね。

 なのに、早々に製造中止って何かしっくりしません。HPで確認するかぎり、上位機種のRMT-B009なら、ほとんど同

じに利用できることが分かり、ホットしましたが、勘弁してほしい状態です。

(最上段と最下段がパッケージタイプ、中間部がアルミテープ利用可タイプ)

 それにしても、ボタンの構造が2種類あるのはどうにも分かりません。統一してしまえば良いと思うのですが、変ですね。

考えられるのは、パッケージ化に向いているタイプと向かないタイプがあるのだということだと思います。

 しかし、利用状況や位置を見ていてもそうとも思えません。いずれにしても、他のリモコンでここまで壊れた例はない

のでSONYのこの機種の特徴なのか、SONY製の特徴なのか、何か最近メイド・イン・ジャパンの信頼性が揺らいでいる

のが気になります。

 


       

 

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