NO.325     
                          By よっしーさん  (2017.04.28)

 

 

 冷陰極管のLED化成功!

 

 マウスコンピュータU50SI2のバックライトLED化!


 ども、
Dynaです。

  最近の液晶パネルはLED化が進んでいるため、今までの冷陰極管修理の話は、あまり聞かなくなって来ました。

正直1回でもチャレンジしたことがある方は、「もう2度とバックライト交換はしたくない。」と思っていることと思います。

 と言うのは、冷陰極管は大変もろく割れやすいのに、部品としては結構お高いためで、とても神経を使うからです。

 そして当方もそうでしたが、配線が完了して、ケースに管を収める時に割ってしまったことがある方も多いでしょう。

 せっかくの努力が水泡に・・・・。とても辛い経験ですね!当方も当時は「頭が真っ白」になりました。

 さて、バックライトがLEDになって来たのは、良いのですが。冷陰極管が切れた時にLEDへ交換できるかが、最近の

話題となっており、当方のHPでもそれを呼び掛けております。   ここ


 今般、そのHPを見たよっしーさんから、チャレンジして成功した情報をいただきましたので、ここにHP化し公開させて

いただきます。 ありがとうございます。なお、よっしーさんの情報は、ご当人さまのブログで公開されているものですが、

当方も拝見した際、文字が小さくて老眼の当方には辛い物がありました。そこで、ご本人にお願 いして、まったく同じ内

 

容で当方のHPにもUPさせていただきました。重ねてお礼申 し上げます。ありがとうございました。

 それでは、早速拝見しましょう。 まずは、メールのやり取りからになります。 

                                                             By Dyna   メール



1、よっしーさんよりDynaへ  (2017.04.16)

 

   はじめまして。よっしーと申します。

   さて、この度、Dynaさんのページで紹介されていたバックライトLED化

   記事に触発されてバックライトLED化にチャレンジしました。

   素人ながらも試行錯誤の末にLED化が成功しましたのでご報告をさせていただきます。

   まだまだ情報の少ない分野なので、少しでも皆様のお役に立てれば幸いに存じます。


     実験筐体:マウスコンピューター U50SI2

     冷陰極管→LED

     使用インバータ基板:aitendoさんの
INV6113(\395税別)

     使用LEDバックライト:aitendoさんの
LED-BL 338mm(\295税別)

     インバータの電源は本体側から本来のインバータに供給する線をそのまま利用しました。

     
供給電圧が20Vだったので、それに対応するインバータ基板(INV6113)をチョイス。


   詳しい作業内容はブログに載せましたので、そちらをご覧いただければと思います。

   写真や内容等 自由に引用していただいて結構ですので、ぜひお役に立てて下さいm(_ _)m

   ブログ:四十路親父の戯言

      http://98like.blog96.fc2.com/

 

   突然のメール&乱雑乱文にて失礼致しました。

 


2、Dynaからよっしーさんへ  (2017.04.22)

 

  ども、Dynaです。

  メール&情報ありがとうございます。

  激務が続いていたので、返事が遅くなってすみませんでした。

  早速拝見しました。

  バックライトのLED化はこれから必要な技術なので大変助かりました。

  ただ、字や写真が小さくて、ちょっと難儀しました。

  もしよろしければ、まったくそのままで、当方のHPに掲示させてください。

  写真も少ないので、大きなままで表示しようと思っています。

   (もちろん、引用表示と、引用先も表示します)

  せっかくの有用な情報なので、当方も含め老眼の皆様にも見てほしいと思います。

  よろしくお願いします。

  では、

 

 →ご返事をいただきました。 (2017.04.22)

  Dynaさん、お返事ありがとうございます。

  どうぞ、ぜひとも、転載して頂いて皆様のお役に立てて下さいm(_ _)m

  写真はサムネイル画像を使用していますが、写真をクリックして頂ければ元画像(大きなサイズ)でご覧になれると思います。

  これからも、有意義な情報発信を楽しみにしております(^^)


 


 

3、本文です。

 

 U50SI2(mouse-computer)バックライトLED化!  2017-04-15 Sat

                                                 By よっしーさん

 ひょんな事から画面の映らないノートパソコンを譲り受けました。

 久しぶりに検証意欲が高まりググッてみたところ面白い記事を見付けてしまいました

 これは試さねば!!!



 そう、バックライトのLED化です

 過去に冷陰極管の交換経験はありましたが、かなり大変な作業だったので出来ればヤリたくない

 LED化なら電圧さえ何とかすれば対応のインバータさえ選べば簡単そうだし

 ・・・っと言う事で、とりあえず状態確認をしてみました。



U50SI2

 この状態の時にお子さん(当時2歳)がパソコンの上でジャンプしていたそうです

 それ以後、起動しなくなったんだとか

  電源ブッチ切りも何度もしたそうなので、ただ単にバックライトが切れただけの故障では無い予感がしてきました

 



ヒンジ破損

 筐体左側のヒンジも破損&本体に亀裂・・・

 電源ボタンを押すと電源ランプが点灯してファンが回るだけで画面は真っ暗!

  外部ディスプレイにつなげても『信号がありません』の文字が

 せめてBIOSの画面だけでも拝みたい・・・



 ネットで調べてマウスコンピューターはF2でBIOSに入れる事を確認し電源ON&F2連打

  真っ暗な画面にライトを近づけて よ〜く目をこらして見ると、うっすらと何か映っているように見える!

  どうやらCOMS電池が切れて日付がリセットされた事で起動時にエラーが出ていたようだ。

 目をこらして何とか日付を入れてBIOSをセーブ!


 いざっ!!!

 来ましたWindows XP ようこその文字が(外部ディスプレイ)

  これでバックライト(冷陰極管)切れ確定です

 ちなみに 後から分かった事ですが、この機種はBIOS画面の時は外部ディスプレイにアウトプットされないそうです



 さて、前置きが長くなりましたが いよいよLED化の検討をします!

 まず、そもそも私には電気や電子工作の基本的知識が有りません

 液晶モニターのLED化・FUJITSU FMV NFA50こちらの記事に触発されて安易な考えでLED化を決意しました。

 しかし、読めども読めども全然理解できず、他の方の記事も色々と読み漁って おぼろげながらLED化の概要を理解


 したような感じがします



  要するにaitendoさんのLEDインバータ基板を使えばaitendoさんのLEDバックライトが使える訳で、LEDインバータ

 基板にいかに電源供給するかが最大の肝であること  

 

 元記事では5Vの電圧が4つ供給されていてDIM(電圧が変化する)

 が1つ、これに対してGNDが3つと3.3Vが2つ!




  これを踏まえて5V駆動のLEDインバータを選んでいましたが、この意味すらよく分からない

 写真を見てもよく分からなかったのですが、おそらく5Vの線1つとGNDの線1つとDIMの線1つの3本だけを使ってLED

 インバータ基板につないだのだと思います。(他の残った線7本は絶縁して未使用なのかな?)




  どうもパソコン内部では12V、5V、3.3Vという電圧がメジャーだそうで、各所で5V駆動のLEDインバータ基板が売り切

 れだからLED化に踏み切れないと言う意見を目にしました!

 


 ・・・って事は本体から来ている5V電圧をDC-DC昇圧モジュール[M0912]を使って電圧を12Vまで上げてやればaitendo

 さんの[CJY12V550H9][INV6113]このあたりが使えるのじゃないか・・・っと考えた訳です


 考えはまとまったので、まずはこのパソコンの供給側の電圧を調べてみることに!



コネクター元

 ご覧の通り、コネクターは6Pなのに対して供給線は4本だけ。

 ひとつだけ離してある黒い線が電源だろうとアタリをつけて いざテスターで計測。

 結果は・・・



 電源20V(19.75V) - ON/OFF(2V/0V) - DIM(変圧) - GND

 この様な結果が出ました!



 電源電圧が20Vって事は・・・LEDインバータ(ケーブル付き) [INV6113]これを使えば小細工無し 全ての線を利用して

 イケそうな感じ



 早速、秋葉原に出向きインバータ基板とLEDバックライトを調達して来ました

  (ついでに念の為に冷陰極管とLゴムキャップも調達)


インバータ基板&LEDバックライト

 パソコン側からきている線の6Pプラグから線だけを上手く引き抜いて、インバータに付属の4Pプラグに

 はめ込んで結線しました。


LEDインバータ

 ちょっと緩いので、後ほどアセテートテープで絶縁&補強をしました

 



 これにLEDバックライトをつないで、いざ電源ON


LED点灯

 キタァ〜〜〜\(^o^)/


 とりあえず、構想した仮説は実証されました

 あとは上手く はめ込み、インバータ基板をフレームに収めればOK

 とりあえず、冷陰極管が収まっていた金属プレートに仮組み・・・


LEDはみ出し

 ちょうどLED1個分はみでた

 仕方ないのでLED1個分ペンチで切って収めました。



 ちなみに、仮組みの際に液晶フレームに触れてショートさせてしまい先端から3つ目のLEDを潰してしまいました(T_T)

 どうやら、そのLEDが抵抗になるようで先の2つのLEDは暗くなりました



 更に一番端の1つ分を切ったところ2番目のLEDも点かなくなりましたΣ(゚д゚|||)

  それでも、一応、仮組みしてチェックを・・・

仮組み動作チェック

 おぉ〜〜〜o(^▽^)o
 
 なかなかイイ感じ!



 点かないLEDも差ほど気にならないし、このまま本組みに移ります。

  インバータ基板はフレームのプラスチックを削って無理やり押し込みました。

 本来のインバータ基板に付いていた保護カバーを適当な長さにカットして流用。



インバータ基板固定

 ↑なかなかのジャストサイズ!(5Vのインバータ基板では大きさ的に収まらなかったので大正解でした)


修理完了

  しばらくテスト運用してみましたが、点灯状態は問題なし。

  光にムラが目立ちますが、これはおそらく収めた金属のプレートが歪んだせいだと思われます(無理やりバラしたので)

  ON/OFFスイッチも良好でラップトップを閉じると消灯します。


  気になる発熱ですが、触れないほど・・・ではありませんが結構熱くなります(インバータ基板の辺り)

 唯一の難点は照度調整が出来ないこと!


  テスターで測った時には 確かに電圧が変化したのです。DIMで間違いないハズなのに、実際には照度調整が効きません

  作業中にショートさせたのが原因かもしれません

 必ず電源を落としてから作業するようにしましょう


  これまたバックライトを修理してから気が付いた事ですが、やはりHDDもダメージを受けていました(強制ブッチのせい?)

  パソコン起動時にエラーメッセージが出ます。無視して起動するならF1を押せと出ているのでF1を押すと何事も無かっ

 たように起動します。


  とりあえず、前の持ち主のデータをバックアップした後フォーマットをして、現在はWindowsXPとLubuntuのデュアルブ

 ート状態で運用中です( ^ω^ )

 もちろん、この記事もこのパソコンで書いてます



  今回の検証でaitendoさんのインバータ基板 及び LEDバックライトを使うぶんには供給側の電源(電圧)さえ何とかす

 ればイイと言う事が分かりました。

  このパソコンは運良く規格に合うインバータの在庫があったので すんなり作業出来ましたが、昇圧コンバータを噛ま

 すやり方が通るのかどうかは分かりません。

  理屈上では可能な気がしますが、なにぶんにも素人考えなので・・・

  この記事を参考にバックライトのLED化を検討される方は、くれぐれも自己責任でお願い致します

 

 

 

 

 

 

 追記:

 

 LEDバックライトを切る事で2つ目のLEDが点かなくなった理由が 何となく分かりました。

 後ほどブログの方に追記しようと思います(^^)

 

 

 

 


 

 ども、Dynaです。

    バックライト(冷陰極管)のLED化ご苦労様でした。aitendoのパーツをうまく活用すれば、何とか出来そうですね。

 

  価格も結構リーズナブルで安心しました。これなら安心してチャレンジできそうです。

  あと、ちょっと気になったのは、LEDのサイズとカッティングでしょうか。冷陰極管は長さと太さをどうするかが判断の分

 

  かれ目で、間違えると管の破損事故につながるので、当方のHPに専用のページを起こしたくらいです。その点LEDな

 

 

  らカットで済みそうなので、悩まなくてすみそうですね。ただ、点灯しなくなったLEDが発生したとのことには、何とか原

 

  因が知りたいです。

   

    いずれにしても、バックライトのLED化は、ますます進むでしょうから、大変貴重なデータです。ありがとうございま

 

  した。

 


                                                         By Dyna   メール

 


 

 

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