NO323                             (2017.04.17) By リチウムさん

 キネティック以外の自動巻き発電

   自動巻き発電+光発電の

     Citizen Attesa Eco-Drive Duo

ども、Dynaです。

 当方の過去HP セイコー KINETIC時計のバッテリー交換(H24.07.29)  は息の長いHPで、今でも読者さん

からバッテリーの入手方法とか、質問や実施例が時々来ます。それだけ、時計への思い入れがある人が

多くいることに驚きます。ものを大切に使うことは究極のエコだと思いますので、素晴らしいことですね。 

 さて、このキネテックの記事を書いて頂きましたリチュウムさんから、別のメーカーで似たものを発見した

旨のレポートを頂きました。

 収集癖のある当方としては大変危険なレポートですが、大変興味がありますね。早速拝見しましょう。

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Citizen Attesa Eco-Drive Duo

   自動巻き発電+光発電の

      キネティック以外の自動巻き発電

 どうも、
リチウムです。今までは、セイコーのキネティックを紹介してきましたが、シチズンからも同様な時計が

発売されていました。それは、Attesa Eco-Drive Duoと言います。Duoは、ギリシャ語で2を意味する言葉が

語源だと言われています。Duoとは、何のことでしょうか。ここに珍しいキネティック以外の自動巻き発電を紹介します。






●Attesa Eco-Drive Duoとは

 実は、このDuoが長らく欲しかったのです。セイコーのキネティックも良いのですがシチズンに同様な機構の

時計があると知ってネットを調べていました。見つけた時は、驚きましたが早速に入手してみました。



  価格は、1万9千円が1万2千円となり、さらに10%引きでした。チタンの外観とのことですが意外と重さがあって軽量

とは言えません。型番は、B510タイプで B510-H40337が正式な型番です。

 内部のロータの動きがキネティックに比べて、静かで違った感じです。

実は、Duoの意味は、
自動巻き発電に加えてソーラー発電も併せ持つのです。つまり、ソーラー発電もできるという

2つの発電機能を持つという意味です。







●シチズンがなぜ自動巻き発電やめたのか

  シチズンは、1997年から2007年頃までキネティックと同様な機械式の自動巻きを応用した発電機構を搭載し、

加えてソーラー発電の両方備えるAttesa Eco-Drive Duoを販売しましたが、現在は生産していないようです。


  恐らくですがシチズンは、ソーラー発電の効率が高まったため自動巻き発電は、採用を止めたのではないで

しょう か。考えてみれば、自動巻き機構を製作する原価や工数がソーラー発電基盤より高く、逆にソーラー

発電基盤が安くなれば、シチズンが自動巻き発電をやめてしまう理由も分かる気がします。


  その後のシチズンは、ソーラー発電時計が主流になり、セイコーもソーラー発電にシフトしていきます。しかし、

セイコーは自動巻発電を 現在でも販売しており、キネティックを作り続けるセイコーのスタンスは、自動巻き発電

にコダワル、時計屋らしさを感じさせます。


 Attesa Eco-Drive Duoは、2つの発電方式を両方とも搭載している大変珍しい時計になっています。珍しいに

もかかわらず、非常に安価に入手できるようで、世間の誰もこのAttesa Eco-Drive Duoに価値を認めないようです。



●この時計の特徴

 このB510-H40337は、クロノ機構が付いています。全てで6針あって、左から時計の24時間針、上にクロノの分針、

下に時計の秒針が文字盤にあります。中央に時計の時針と分針があります。クロノの秒針があります。

この秒針は、運針が秒単位でありません。5振動(振動数は1秒間に何振動したかという表現:1秒に5振動)つまり、

機械式時計のように1秒が細かく動くので す。内部では、どのように駆動しているのでしょうか?


  これは、少し、感動ものです。あくまで、クオーツ時計なので、時計の秒針は、秒単位が簡単で作りやすいはずです。

(クオーツ時計は消費電力が少なく、長く動作するのは、ステップ動作でほとんどが停止していて動作する一瞬のみ

エネルギーを使うところに理由があります。機械式時計では、ネジの巻き戻り力を最大振動数おいて歯車で運針する

のでエネルギーの問題より、機械精度が重要になります。)


クロノですから、秒針が1秒ステップでは、確かに意味がありませんね。

さて、このDuoはソーラー発電があるため動かさないだけで止まることはありません。完全に止めるには暗いところに

しまうしかありま せん。そう言う意味でなかなか止まらない時計として完成度は高いようです。


  

  Duoの裏面です。シースルーバック(裏スケルトン=裏スケ)ですね。内部を開けますと、電池が見えます。

交換は、キネティックより簡単そうです。電池は、Amazonで入手できます。1400円です。






 CITIZEN[シチズン]295-5600 エコドライブ用キャパシター2次電池 純正部品 端子付きMT920

MT920 : MT系コイン形リチウム二次電池は、電池容量が5mAhです。キネティックのSL920ポリアセン二次電池

(Rechargeable Polyacene Battery)は、0.30mAhです。TC920Sボタン形チタン酸カーボンリチウム二次電池です。

電池容量は、3.5mAhです。少し、電池容量が大きくなっています。現在の時計用二次電池は、MT920が多い

ようです。




●まとめ

 Duoと言うことで、自動巻き発電とソーラー発電を両方持つAttesa Eco-Drive Duoを紹介しました。キネティックと

の違いは、時計がほとんど止まらないと言うことです。キネティックは、放置しておくと止まってしまいますが、ソーラー

発電があるので、部屋の明るさで止まることはありません。そうであれば、自動巻き発電を組み込むことに意味が

あるのかと思うかもしれません。


  それでもこのAttesa Eco-Drive Duoが欲しかった理由は、止まらないという点でキネティックより機能が強化されて

いる点です。それと、シチズンでも自動巻き発電の時計が製造されたことも加えておきたいと思います。


  いかがでしたでしょうか。少し、レアな時計を入手しましたので記事にさせていただきました。いずれにしても、使用

する時計は、1つなのですが、収集癖で入手してみました。シチズンとセイコーの時計の内部はだいぶ違うことが

分かります。ここら辺も面白いところです。


以上



ども、Dynaです。

 レポートありがとうございました。シチズンにもセイコーと同じような自動巻き発電だけでなく、ソーラー発

電までもある2つの発電機能付きの時計があることが分かりました。たしかに珍しいですね。

 さすがに当方には時計の収集癖は無さそうですが、好きな人は好きですから、集めたい気持ちはよく分

かります。当方のスリムPC集めみたいに、神経が麻痺してしまう、そんな魅力を持っているのでしょうか。

まさに麻薬のような逸品かも知れません。

 当方もそうですが、そんな大切なお品でも、時がたつと心が変わって不用になってしまうことがあります。

PCの世界は性能の陳腐化があるからですね。でも、時計の世界はまったく不動と思えますので、良い物は

何十年も経っても使えますよね。それなら収集癖もOKでしょう。

 また楽しい情報をお待ちしています。

 

 

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