NO318 新春初レポート’2017   (2017.01.08)  By Dyna

スリムPCの爆走が直った!

 レノボのUltraSmall M58eのCPU対策

      
 
ども、Dynaです。

  新年あけましておめでとうございます。本年もAkiparaをよろしくお願いします。

 昨年末の12月24日(クリスマスイブ)にインバースで購入した、レノボのUltraSmall  M58e¥1500は、残念ながら

起動すると、ファンが爆走状態となり、非常に不思議なPCなので悩んでいました。というのは、インバースで起動確認

出来たのに、家では起動しないのですね。いろいろ試したのですが、直らなかったのでお蔵入りとなっていました。

 その後、帰省を終えて横浜に戻ってみたら、日記に書き込みをいただき(ありがとうございます。)、CPUを疑うことと

なったのです。その結果、見事に動くようになったので、ここに報告します。(原因と対策は実に単純でした。)

                                                       Dynaまでメール  

 


1、ことの始まり 

  2016年12月24日の秋葉巡回時に、インバースでレノボのUltraSmall  M58eを¥1500にてゲットし

ました。このお店では、動作確認出来るように専用の台とACが用意されているため、早速試したところ、

BIOSの確認が出来たのと、Win7シール付きだったので喜んでゲットした次第です。

 でも、その時でも「変な症状」が出ていたのを、「おかしい?」と思うべきでしたが、深く追求しないまま帰

宅したのでした。変な症状とは、電源ONをもう一回やったのですが、起動しないのです。まあ、その時は

ACアダプタが正規のものでなく他社のを流用していたので、「上手く合わなかったかも?」と自分を納得さ

せて帰宅したのでした。

 

 帰宅した日は12月24日(クリスマスイブ)であり、土曜日のレポートも書かなければいけないので、 まっ

たく触らずに、暫し放置しました。(まさか動かないとは思いませんでしたので・・・・。) 

 しかし暮れになって、時間が取れたので、電源を入れたら・・・・・「びっくりです!」 なんと、ファンが爆走

状態なのです。

 一瞬呆然としました。なぜなら、お店では動いていたからですね。「変ですね??」 でも、悩んでいても

仕方ありません。すぐに原因調査開始です。

  試したのは、ボタン電池の確認、外して電圧を測ったら2.5V程度です。3V無いのですね。そこで新品

に交換、あとC-MOSクリアをしました。しかし、変りません。次は電源ボタンの押しっぱなし。メモリを外した

り、HDD等を外したりと、い ろいろ試してみましたが、またく爆走は収まりませんでした。残念な結果にがっ

かりしながら、読者の方々に情報を求めるために、日記にUPして2016年を終え帰省しました。

 

 

2、改善情報をゲット との始まり

 2017年を田舎で迎え、義理父のお世話や、実家の対応等を終えて横浜に戻ると、日記に対応策が書か

れています。「CPUが壊れている可能性がある。」とのこと。 「おー!そうだ!」 数年前のお正月に、CPU

交換でファンの爆走を経験していました。このHPです。早速見てみたら、まさに「灯台元暗し」ですね。

 CPUのソケットのピン曲がりが原因でファン爆走していました。

 では、早速PCを分解して、確認しましょう。

 

   

 このPCはよく出来ていて、後ろのブルーのレバーを内側に倒すと、側面がパカッと割れます。そこに指を

入れて持ち上げると、2枚に割れます。ネジはありません。素晴らしい!


   

 早速、CPUを出してみましょう。

 おー! C2DのE8400(3Ghz)ですよ。秋葉で¥1980します。これだけで元が取れましたね。でも、壊れ

ていたらがっかりですが。


  

 さて皆さん、この写真を見て、異常が分かりますか? 結論から言うと、もちろん異常がありました。そして、

それを見つけて改善したら正常に動き出しました。実を言うと、当方も最初は分からなかったのです。ただ、

老眼鏡を最大のものにして、拡大鏡も用意して、360度回転させて、じっくり見て行くうちに、「異常あり」と

断定しました。

 それは、前回の時のような極端な曲がりは無いのですが、ピンの先の高さに不揃いがあったのです。そ

れは、何となく感じたのですが、この時は、まだ自信が無いので、とりあえず、保存してあった別のCPU、

E7400を付けて起動させてみました。

 

  

 何だ、簡単に起動してしまいましたよ。簡単でしたね。ということはE8400は壊れてしまったのか?それも

残念な話です。それと、このままE8400が動くPCがE7400ではもったいないですよね。体感でも感じられる

ほど差がありますから。

 ということで、せっかくならE8400をもう一回戻してみることにしたのです。すると、やはりダメでした。それ

ならE7500ならどうかと、やってみましたが、これもダメでした。変ですね?では、E7400に戻しましょう。


 あれ?動きません?どういうこと?さっぱり分かりません!いや、そんなことありませんね。

でも、薄々感じていました。「もう間違いない!絶対ソケットがおかしい!」「ピンの頂点が少し揃っていない!」

 ということで、再度ソケットについて、LED電球を横に付けて調べたのですが、とうにも特定できません。

どうしたら良いのか?

 ふと、思いました。ソケットがダメならCPUの裏を見よう!そうなのです、それなら簡単です。

 即やってみたら「ピンポーン!!」でした。

 

 

3、原因を特定・修理開始 

   
                        ↑<<拡大してみてください。>>

  分かりますでしょうか。確実に接触しているピンは、CPU側の○端子に傷が付いているのです。しかし、

全部調べてみると、それが無い無傷な○端子が数個見つかりました。

 もっとも、傷が○の中央でないのも沢山あるので、ネジの絞め方にも問題がありそうです。ということで、

接触していないと思われる端子の番号を控えました。

 

 このE8400には傷なし部が9か所ありました。これから対応するのですが、当然、裏から見たCPUの図な

ので、実際は裏返して対応する必要があります。


 さて、怪しいピンは見つかりましたが、どう対応しましょうか。相手は繊細なピンです。簡単に曲がります

し、折れます。しかし、方法はマチバリで矯正してやるしかないですね。

 

 

 拡大鏡を使い、慎重に慎重にゆっくり矯正します。ほとんどの場合、少し高くなるよう、下に針を入れテコ

の原理で持ち上げたり、ピンの先を引っかけて上に持ち上げました。もちろん、ほんの少しです。でも、それ

だけでも俯瞰すると動かしたのが分かります。触った端子の基礎部分が傾き、光の反射が変わりますので。


拡大可

 分かりますでしょうか?動かした端子の輝きが他と違うのが・・・・。

 ということで、矯正も終わり、元に戻して起動確認です。

 

 

4、修理完了・OSのインスト 

 

 

 やりましたね。無事E8400を認識して起動しました。

 なら折角なので、Windows10を試験で入れ見ましょう。

 

 

  

 とりあえずは、インストできましたが。このあと普通に使用できるかはまだ分かりません。

 

 

  大したレポートでなくて申し訳ありませんが、お正月というこで、良い話は縁起が良いと思いますので、

ここにUPさせていただきました。ありがとうございました。

 



 ども、Dynaです。

 どうも、当方は、お正月にCPUとご縁がありそうですね。それにしても、接触不良とは困ったお話です。

まだ針式のCPUでは、このような問題は出ないと思いますが、針は針で曲がるなど、また別の問題が出る

ので、似たり寄ったりですね。

 でも、一番気になったのは、CPUのネジ絞めです。4つのネジを使って絞める時は、対角線に少しづつ絞

めるのがルールで、当方もしているのですが、今回のCPUであるE8400の裏の○端子を見る限り、中央に

傷が無いものが沢山ありました。どうやら偏った締め付けをしている可能性があるということで、困った問

題だと思いました。

  もう1台の動かないレノボがあるので、そちらも調べてみる予定です。ただ、爆走ではないので、どうな

ることか。                                                  Dynaまでメール  

 

 

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