NO.313                             By Dyna   (2016.08.07)

USB5V用「熱中症予防ファン」の試作

 ども、Dynaです。

 NO312の、Yankさん作製「熱中症予防ファン」には衝撃を受けました。というのは、まだまだ世の中にはニーズが

放置されている分野があると思ったからです。でも、よく調べてみると、しっかりと商品化がされており、再度びっくりした

次第です。

 さて、当方も、本当に、夏の作業に役立つグッツがほしいですね。 ということで、Yankさんの「熱中症予防ファン」を

作りたいと、秋葉でシロッコファンを3つほどゲットしてきたのですが、どうにも、バッテリーの扱い方に自信がなく、手

を出す勇気がありません。リチュウムイオンバッテリーの加工は危険だからですね。

 ならばと、バッテリー部の加工が必要ない方法を思いついたのです。そうです。スマホ用モバイルバッテリーを使う方

法です。ようは、5V用FANならOKということですね。

 ということで、帰省する前の短時間で試作することとしました。見た目Yankさんのものより小さいので実用にならない

可能性が高いのですが、目安にはなると思います。参考までに・・・・。

                                                              By Dyna   メール


USB5V用「熱中症予防ファン」の試作 By Dyna

 1、はじめに

 当方、秋葉巡回していると、たくさん持っているのに、なぜか「また一つ購入してしまう。」という、困った収集癖があり、PCだけ

でなくデジカメまでも、たくさん購入してしまいました。当然、「ほしい」という気持ちがおさまると、プレゼントとして放出することに

なるので、無駄にはなっていないのですが、活躍する場がない時は悲しいですね。

 特にそれを感じるのは、リチュウムイオンバッテリーです。このバッテリーは、扱いがむずかしく、危険なため、慎重に対応しな

いといけないのが発展的利用方法が現れない原因だと思っていました。

 しかし、世界的に活躍をしている「ドロン」も、超強力なバッテリーの開発と利用アイデアが華を咲かせた具体的な例だと思って

います。リチュウムイオンバッテリーには、まだまだ活躍の場が残っていると信じている次第ですね。

 ということで、Ynakさんとメールでのやり取りをしていて、この「熱中症予防ファン」を見たときは衝撃を受けました。これは面白

く、かつ有用な世界を見つけたと思えたからです。

 ただ、簡単に作製できると思ったのですが、リチュウムイオンバッテリーの扱いに自信が持てないので、その辺を簡単に克服

できるモバイルバッテリーの活用にて、試作することとしました。

 

2、部品のゲット

  秋葉では2週にわって部品「シロッコファン」探しをしました。その結果、パレットタウンでPC用のを¥300にて、ラジオデパ

ート地下の湘南通商で12V用(大型)、5V用(小型)の合計3台をゲットしました。

 

(1)シロッコファン

 

 シロッコファンFAX-2   パレットタウン ¥300 12V用 大型

 

  

 シロッコファンかと思ったのですが、よく見たら「ターボファン」でした。 12V 0.75A 湘南通商 ¥200  大型

 

 

 こちらも「ターボファン」でした。 5V 2W 0.4A 湘南通商 ¥200 小型

 

(2)モバイルバッテリー

  

 当方は、モバイルバッテリーを沢山所有しているのですが、2000mA程度のものを複数所有することとしています。

 それは、スマホだと1回分弱、携帯だと1回分楽勝で充電でき。使い勝手が良く、充電に時間がかからなく、軽いからです。

 

 

 今回の、「熱中症予防ファン」には、この手のバッテリーを2本あれば、大丈夫と予想して、バザールにで¥300で、都合2本

購入してきました。

 

(3)おまけ

 

 こちらは、PC-NET(ジャンク通り店)で購入した、タブレット?用のバッテリーと充電器セットです。¥100でしたので、参考に

ゲットしました。2300mAなので、「ひょっとして使えるか?」とも思いましたが、今回はパスします。

 

(4)USBケーブル

 痛い!!

 以前、秋葉のどこかで購入したUSB端子側ケーブル¥10?(記憶不確か) いつかは、このようなニーズがあると思い、購入

しておいたもの。しかし、意外な結果に。

 というのは、途中に入っていたクリップ取り外す際に、間違って出血騒動に・・・・。しかも、このケーブルUSBの電源回路のみの

配線と思っていたのですが、実は配線不良で、ショートしていました。ちょうどよいケーブルと思えたのに、使用できませんでした。

 

  

 次に用意したのは、リール付きのコード、動きの悪いマウスのを再利用したのですが、ケーブルが細かくて、かつ信号ケーブル

も入っていたため、加工が大変と、あきらめました。

 

  

 ということで、一番シンプルなUSBから電源だけを取る、現役のコードを利用することにしました。

 ただ、この手のケーブルには、補強用の芯が入っており、かつ銅線が被覆されているので、サンドペーパーで裸にする必要が

あります。この点が少々面倒でした。

 

3、組み立て

  

 バッテリーの電圧チェックをしました。しっかり「5.3V」あります。これに、ファンを付けてみましょう。

 「おー!」強力です。 意外なくらい強力! これならこの5V用ファンでも十分に実用になるかもです。

 このFANの端子は4本ですが、赤(+)と黒(−)以外は、セロテープで固定しました。

 

  

 OKを確認しましたので、早速、半田付けしましょう。そして、端子部はヒシチューブで被膜しますね。

 

  

 配線完了です。モバイルバッテリーに接続しても、まだ動きません。このバッテリーは、なぜかボタンを押さないと・・・・ OK

ですね。このSWの意味は何でしょうかね?

 

  

 本体の作製です、¥100ショップで購入した発泡スチロールの板を加工しましょう。接着は両面テープです。

 

  

 こんな感じで完成ですね。とても軽いので、帽子に吊るす必要は無いようです。

 風の量は、想像以上に強いので、危険防止のため、ネットを付けましょうかね。

 

 家内のストッキングをかけてみました。安全にはなったのですが・・・・。風量が「ガクッ」と落ちましたので、やめました。

 

 

4、活用結果

 

 さて、肝心な活用結果です。

 Yankさんと同じように、背中に入れてみました。 上手く写真が撮れなかったのですが、予想どおりの風量が背中に入ります。

しかし、ワイシャツでは、風が抜けてしまい、上半身を冷やすレベルまでは行きません。これは、ファンの問題ではなく、服装の

問題だと思います。

 ようは、体全体を風船のように密閉して、そこにファンで送風すれば、この5Vファンでも効果あります。しかし、この服装では

送った風がどこかに抜けてしまい。どうにも役に立ちませんでした。

 しかし、次の写真のように、ファンを逆さまにして首から吊るせば、顔に下から風が送られ、かなり気持ちいいです。両手も空く

ので、こちらの方が実用的と判断しました。

 リチュウムイオンバッテリーは、ワイシャツのポケットに入れて作業すれば、例えば車での作業(カーナビ設置等)で、十分活用

できると思います。

 試作の速報でした。

 

追記、首への吊り下げ用に改造しました。

  

 吊り下げ用のフックを用意して、そこにベルトを付けます。

 

 

 こんな感じです。結果的にはOKですが、ツクモに¥980で売られていたものと同じとなってしまいました。

 おそ松、もとい、お粗末!


○情報をいただきました。

2016.08.07(掲示板より)

re:ジャンクで作った「熱中症予防ファン」 投稿者:ザクさん


こんにちは、アキバのサンコーが以下の商品を販売してます。
・「脇の下クーラー」
http://www.thanko.jp/shopdetail/000000002646/

2個セット\3800- 1個\1980- とお高いですがシーズンが過ぎれば
サンコーさんの事ですからジャンクボックス行きでお安く!?

 

シロッコファン 投稿者:名無し さん

マイファンモバイル ネット719円

使用感 首かけで電池三本で重い

電池四時間程度持つ連続時

シロッコファン

2016.08.10(メールより)

はなちゃんさん

Dyna様
ジモティのサイトにこんなものが出品されています。

携帯型(首かけ)扇風機 マイファンモバイル

http://jmty.jp/chiba/sale-ele/article-20uv1



 あとがき   

 帰省前の、短時間なので、ちょっと雑な試作となってしまいました。

 とりあえずは、実用になるのか、ならないのかは分かりましたので、OKとしましょうかね。

 その後、いただいた情報によると、一流のメーカーから専門の服が売られているようで、納得した次第です。というこ

とは、自分でおやすく作製して、「夏を乗り切ろう!」という、いつものジャンク道の考え方でOKですね。

 さて、今回の試作で分かったのは、本格的に対応するなら、販売されている服のように、ファンと服の一体整備が必要

だということでした。しかし、家庭で、そこまでするのは面倒というか、むずかしいと思います。

 まあ、恥ずかしくない程度に、良いもの作って、夏を乗り切れればと思いました。
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