NO.302 By Staralightさん (2016.01.27)
RX2カッティングシート まねっこ大作戦 (真似してね!)
RX2のブツブツパームレスト解消作戦2
ども、Dynaです。
当方や家内の愛用している東芝SSRX2は、薄くて軽量なため、田舎でのHP運用に大活躍しています。ボディーはパ
ンフレットによると「軽量で強度にも優れたマグネシウム合金」と表記されており、まさにそのとおりで大変うれしいので
すが、その副作用でしょうか、パームレスト部が腐食しているジャンク品を良く見ます。人間の汗とマグネシウム合金が
接触すると酸化するのでしょうね。
当方も以前に、パームレスト部のみが他の部分と比較して異常に腐食しているRX2をゲットしたため、どのようにして
復活させるか悩みましたが、あれこれ考えた結果カッティングシートで落ち着きました。この辺の試行錯誤はレポートを
ご覧ください。(仮にこれを作戦1としましょう。)
今回、同様な迷い・悩みを経て、同じような結論に達したStaralightさんから、その経緯等のレポートを送っていただ
きました。ありがとうございます。ただ、拝見すると、当方の経緯よりも仕上げプロセスが丁寧に実施されておりますの
で大いに参考になると思います。
次に同じ問題にチャレンジする方々のために、ここに公開させていただきます。では、早速拝見しましょう。
By Dyna メール
RX2のブツブツパームレスト解消作戦2
初めまして.都内在住のStaralightと申します.いつもHP楽しく拝見しています.
一時東芝本社に所属していたこともありノートはDynabookが第一選択で、Libretto20から始まり、SS2000シリーズ、
現在はRX2を使っております.特にRX2は以前は程度の良いリースアップが出回っていて、友人や後輩に整備して譲っ
ていました.ちなみにどこかで聞いたことのあるお話ですが、我が家のカミさんもRX2ユーザーです.
最近は以前ほどお手頃感の少ないRX2ですが、昨年アキバで1台のRX2(CPU:U9400 1.4Ghz Mem:2GB HDD160
GB Windows8.1+Office2013)を迷った挙げ句に入手しました.一応動作check済みとなっていました.迷った理由は
パームレスト(写真1、2)です.閉じた天板や底面はきれいなのですが、どんなふうに使ったらこうなるのか想像がつか
ないパームレストでした.
写真1
写真2
このまま使うのは忍びがたいので作戦を考えた時に、DynaさんのHPのカッティングシート作戦が頭に浮かびました.
ニキビ状のブツブツ(左パームレスト 写真3)の下は多分サビがあるので金属面まで削ってメタルプライマーで境界ギ
リギリまで処理して、その上にサーフェイサーで処理して、平らな表面を水研ぎして出してカッティングシートで何とかなる、
そう考えました.
そこまでやったらシルバーで塗装すればという悪魔の囁きも聞こえますが、プラモ作成の経験から色合わせには全く
自信がありません(シルバーに微妙にブルーが混ざってる?)ので、カッティングシート作戦で行くことにして、池袋の東
急ハンズで10cmだけ買ってきました.
写真3
多分金属面を削るので金属粉の飛散を考えて、作業前にマスキング(ラッピング?)をしました(写真4).この時に念
仏のように「カッティングシート、カッティングシート、平らにするだけ、平らにするだけ、塗装はしない」と唱えながら、悪
魔の囁きを追い払いました.左のパームレストの下方にはマイク穴がありますので、裏蓋を開けてオーディオ基板を外
してテープで固定しました.
写真4
まずは塗装剥がしで、240-400-800-1000番の紙ヤスリで削っていきましたが、案の定ニキビの下は茶色のサビが
浮いており、金属面を露出させなければならないので、この時点でメタルプライマーは必須となりました.左のパームレ
ストはかなり広い範囲の金属面を露出させました(写真5).
写真5
左は順調に作業が進んだのですが、右側で一つ困った事が起きました.dynabookエンブレムの脇に小さな傷が現れ、
最初は単純な凹みだと思っていましたが、徐々に大きくなり隣り合った2つの穴が現れました(写真6).
写真6
この下はディスクドライブのスペースで当機ではスペーサーが入っているだけのスカスカ部分のはずです.このまま作
業を続けようと思いましたが、どうしても気になるのでラップとテープを外して裏蓋を開けてみました.やはりこれといっ
た物はなく、マイク穴と同様に塞いで(写真7)再度全体をマスキングしました(なーにやってんだろう?).
写真7
ドライブ搭載機の通気口なのでしょうか?RX2は相当数見ているはずですが、ドライブ搭載機を見たことは数回しかな
くよく分かりません.いずれにしてもdynabookエンブレムと共にパテ埋めの対象となりました.
この後パテ埋め、プライマー処理、サーフェイサー塗装と順調に進みました.使った物はパテはエポキシ系のよくある
パテで、プライマーはタミヤのメタルプライマー、サフはクレオスの1000番です.分割して複数回塗装しているので乾燥
時間などあったのですが、途中の写真は取り忘れました、すいません.
サーフェイサー塗装完了しました(写真8).塗装の間に日が暮れてしまい、光量不足の見にくい写真になってしまいま
した.段差等を分かり易くするためにグレーサフを用いましたが、結果的にこれが後々悩みを深くします.
プライマー処理した部分とdynabookエンブレムのパテ埋め部分にわずかに段差が見られ、1000番のサフですが表面
にはザラザラ感がありますので、耐水ヤスリ1000番で水研ぎをしました.今更ですが水研ぎの最大のコツは力を入れな
いことです.
削るという感覚よりも砂山を撫でながら滑らかな面を作るという感覚です.研いでは拭き取って滑らかな面を確認します.
写真8
水研ぎが終わり・・・、マスキングを取り去りました(写真9).
キーボードの上にあるのは採寸し切断したカッティングシートです.「・・・」の部分にかなりの時間経過があります(笑).
なまじグレーサフなど使ったものですから容易に塗装後の完成図が予想できてしまったのです.ましてダメならDynaさん
に教わったカッティングシート作戦でリカバーできる訳ですよね、この辺をお察しください.
写真9
夜も更けてきたことで、もし塗装するのなら翌日ですが、翌日はイマイチ天気がよくないこと、やっぱり塗装の色合わ
せに自信がないことなどを理由に、外したパーツを元に戻してヘロヘロになりながらカッティングシート作戦を完了しまし
た(写真10).
写真10
プライマー処理がいい加減なので、金属露出部分と旧塗装部分の境目辺りから浮いてきそうな気もします.その時は、
以前のreportでThinkpad 600の塗装をなさったmozaliusさんのように、徹底的に塗装を剥がした上で丁寧にシルバー
塗装をしたいと思っています.迷いの多いヘタレレポートでした、すいません.
○追加情報をお願いしました。(2016.01.28)
ども、Dynaです。
下地処理が入っているので、参考になりました。なお、下地処理に使った材料の写真があれば
より参考になるので、もし、あればですが、送っていただければと思います。
こんばんは.Staralightです.HP拝見いたしましたが、大変きれいにまとめてくださり恐縮です.ありがとうございました.
下地の処理に使った材料の写真をお送りいたします.左から説明いたします.
・ベンジン 最初の汚れ落としに使いました.近所のドラッグストアで買いました.
・タミヤ メタルプライマー #TM061 金属部分の塗料の食いつきをよくしますが、柔らかい塗装面につくと塗装を溶解
するおそれがあり注意が必要です.今回は金属露出面の周囲をテープでマスキングしました.
・クレオス サーフェイサー1000 #B519 水で溶いたパテほどではないですが、浅い傷ならこれだけで埋まります.グレ
ーとホワイトがあります.段差の確認にはグレーの方が分かりやすいです.悩みが深くなるケースがたまにあります(笑).
今回は行わなかったのですが、未練がましく塗料です.
・クレオス ミスターカラー シルバー #8 スプレーとビン
・クレオス ミスターカラー クリア #GX100
メタルカラーの塗装では中の金属片が密集すると剥がれやすくなるので、クリアを混ぜて薄めますが、クリアを多くす
るとテカテカのウソくさい色になります.ミスターカラーの#8は比較的金属片が細かいと言われています.
パテを撮り忘れました.2つの粘土状のものを混ぜ合わせるタイプです.硬化が早いので慣れが必要で、今回のような
エンブレム周囲の細かい作業は手こずります.チューブ入りの2剤を混ぜ合わせて使うエポキシ系の接着剤は充填作
用もあるので、このような作業では簡単かも知れません.
先日の休みにアキバを散策しました.インバースなどでドライブ付きのRX2を見ましたが、先の通気口らしき穴は開い
てませんでした.何なのでしょうね.
あとRX3とR731の中古の中には、パームレストにブツブツが出始めているものがありました.マグネシウム合金と塗
装に何か相性があるのでしょうか.
→ども、Dynaです。写真ありがとうございます。やはり実物を見ると、より具体的で分かりやすいですね。
参考になりました。
ども、Dynaです。
レポートありがとうございました。
悩みながら、誘惑に勝ちながら?作業を進められたのが良く分かりました。当方のと言うか家内にあげたシート張りし
たRX2のその後ですが、今のところ剥げるとかはしていません。もっとも、カッティングシートは簡単に取ることが出来、
未使用のシートも残っているので、2回目の作業も出来、何も悩んでいませんが、今のところ順調です。1〜2回はシー
ト方式で行けるのではと思っています。
当方も「塗装」を夢見ましたが、過去に実施した際の「仕上がりのがっかり感」を思い出すと、手が出ません。それに
比べると、東急ハンズで売られている「カッティングシート」の色合いがとても良いので、大変気に入っています。へたな
塗装より格段に上を行っていると思っています。
ただ、当方はプライマーもパテ処理も実施していないので、そう遠くないうちに、次の処理をしなければいけない時が
来るでしょう。まあ、RX2の性能的限界も近ずくかも知れませんので、シートで騙しだまし使う予定です・・・。
是非、ご覧になっている皆さんも、いろいろチャレンジしてみて、結果報告・自慢・失敗談等報告してください。
是非・・・・!
By Dyna メール