NO.277                        By junky100さん  (H26.08.0 8) 

アキバ特区の 100円格安!

ユニバーサルチャージャー、動きましたよ!

 ども、Dynaです。

 当方は、スマホやデジカメのバッテリーを充電するのに、ワニ口型の充電器を重宝しています。あまりに便利なので、

3個も購入したのですが、¥500程度するので、以後は購入していませんでした。

 しかし、その後、アキバ特区で大型のリチウム電池チャージャーが¥100で売られていたので、喜んで購入したので

すが、みごとに使えませんでした。がっかりですね。

 さて、最近、またアキバ特区で¥100にて売られはじめたのですが、「どうせ動かないだろ!」と見送っていたのです。

 そんな折、その話をしたjunky100さんが、「動いたよー!」とのメールを送って下さいました。すごいですね、早速、

拝見しましょう。                                            By Dyna   メール


1、通称「ワニ口充電器」とは

 

 Dynaです。まず、はじめに「ワニ口充電器」を説明しないといけませんね。

 これは、あくまでも「通称」で、一般的には「マルチチャージャー」とか「ユニバーサルチャージャー」として売られていま

す。

 価格は、当方の愛用しているもの(上の写真の黄緑色のもの)は、秋葉原で通常¥500程度、お安いお店だと¥300

程度で販売されています。当方は、あまりに便利なので都合3つ購入したのですが、1つ貸したら帰って来ませんでした。

 

 さて、このワニ口充電器の特徴は、端子部が扇状に開くので、ほとんどのリチュウムイオンバッテリーに合うのです。

 写真のように、バッテリー3端子のうちの+とーの端子に合わせて、幅を調整します。

 (中のT端子等は使用しません。)


 そして、ここが一番驚いたのですが、実は+−の極性を合わせないでもOKなのですね。自動的に感知して充電を開

始します。正直、びっくりしました。だって、最初箱を開けても説明書が無く、極性も書いてなくて、購入後、どうやって充

電したら良いのか分からなかったからですね。

 インターネットで調べたら、極性を合わせなくても良いことが分かり、ようやく使うことができたのです。
 

 充電時間はゆっくりで、デジカメ用バッテリーなら数時間ですが、スマホ用だと一晩で終わらない状態です。

 それと、充電できるバッテリーかどうかは、バッテリーを付けた時に、上の写真右のように、緑色のLEDランプの点灯

で分かります。LEDが点灯しないと充電を開始しません。古くてずっと充電してなかったようなバッテリーの多くは、充電

できない場合があります。
 

 そんな時は、活入れをすると充電できようになる場合があります。 やり方は、ここを参考にしてください。

 でも、ほとんどのバッテリーで使えるので、当方は、充電器の付属しないジャンクデジカメに手を出すきっかけになっ

てしまいました。

 インターネット上では、過酷な評価を受けているワニ口充電器ですが、当方は☆3つものと評価します。



 

2、アキバ特区の特価充電器


 右がよく使う「通称:ワニ口充電器、左が秋葉特区の¥100大型充電器」です。

 

 

 大型ですが、スマホのように大型のバッテリーには使いやすそうですね。期待して使用したのですが、見事に充電を

開始しませんでした。お蔵入りとなってしまったのでした。

 

  そんなある日、秋葉特区で、また大量に¥100大型充電器 が販売されたのです。そうすると、アキバのジャンク仲

間で大量に購入された方を発見、「動いたらメールください。」とお願いしたところ、見事にメールをいただきました。

期待ワクワクですね。

 

 

、junky100さんからの情報T

 いつもジャンクパラダイスを楽しく拝見させて頂いておりますjunky100です。

「アキバ特区」で\100でGetしたリチウム電池のチャージャーですが、その後回路を解析した結果、動作させる事が出

来ましたのでご報告させて頂きます。回路図をPDFにしましたので添付します。

 図1

 この中で1次側の回路(PrimaryCKT)のトランジスタのバイアス回路で1Mオームを470Kオーム程度にする事で回

路が動作します。 当方は5台(¥500)購入し、すべて動作する事を確認しました。

 ただし、出力電圧については3.9V から4.7V程度までとばらつきが大きく、通常のリチウムイオン2次電池の公称

最大電圧4.2Vより 大きくなり不都合が生じますので、2次側の5.1Vのツエナーを分圧するなどの対策が必要そうで

す。 この点につきましては、部品を入手し試行錯誤して改めて報告させて頂きます。

 ※リチュウムイオン電池の取り扱いは大変危険です。実行は、あくまでも個人の判断でお願いします。 

  著者及び、Dynaは責任とりません。 

 図2(参考)

 図3(参考)

 

、junky100さんへの質問(Dyna)

 ども、Dynaです、メール&情報ありがとうございました。見事に動いたとのこと、素晴らしいですね。

 ただし、まだ分からないところがあるので、何点か教えてください。


  @抵抗を変える箇所は、図1の赤い矢印部でよろしいでしょうか。

  Aそれから、図2と図3の関係がよく分からないので、教えてください。

  Bもし、作業した時の写真がありましたら、是非お送り願います。


 以上、よろしくお願いします。では、

 

、junky100さんからの回答

HomePage拝見し、アップロード確認しました。ありがとうございます。光栄です。

ご質問に。回答します。



@抵抗を変える箇所は、図1の赤い矢印部でよろしいでしょうか。

1)ご指摘通りの部品で間違いありません。(この機器では1Mオームはここしか使っていないようです)

当方は、複数台を購入しましたので、そのうち2台分は取り外した1Mオームを並列に接続して約500Kオームとしてい

ます。
 

 


 添付の写真はそのうちの1台分で、基板の裏側に実装してあります。

(当方の推測ですが、この回路は生産国の中国ではAC電圧が220Vと高いので正常に機能したが、日本では100V

しかなくかつhFEもそれほど大きくないトランジスタをバイアスできなかったと思われます。)
 

 

Aそれから、図2と図3の関係がよく分からないので、教えてください。

2)回路は1次側回路を部品配置に基づいて描いたものと電気回路屋さんが見て分かり易いように描き直したもので特

に意味はありません。(私はこれによってトランスの使い方が理解できました)

 

Bもし、作業した時の写真がありましたら、是非お送り願います。

3)改造写真と回路図を添付します。

 図4


 その後の経過です。出力電圧を調整するため、回路に若干手を加えてみました。

 添付回路を参照下さい。


 電圧を可変できるように5.1Vツェナーに並列に500オームのボリュームを追加してみたところ、それまで4.7V出力

していたのがボリュームを最大側にしても4.0Vになってしまいました。なぜかは分りません、これはこのままで使う事

にします。それ以外の4.5V程度のものは、1台毎に部品追加も面倒なのでこのまま放置プレーとしたいと思います。


 その後アキバでお会いする数名の方々から1Mオームを470kオーム程度に変えると充電はするようになるが、2つ

あるLEDで充電状態表示側(3色の点滅を繰り返す側)の挙動がおかしいよ、「表示が消えても放置するとまたチカチカ

表示を繰り返して充電がいつ終わるのか。」と指摘を受けました。

 当方は充電終了電圧のみ確認し、充電経過は観察していませんでしたのでご指摘の件については不明でした。


 当方の3台で確認(他は未確認)しましたが、充電終止に近づく時に同様な動作をするものがあるようですが、しばら

く放置することで終止電圧に至る事から、特に問題はないものと判断しています。


 不明な点などがありましたら何度でも構いません、連絡下さい。


 それでは、アキバで

 ※リチュウムイオン電池の取り扱いは大変危険です。実行は、あくまでも個人の判断でお願いします。 

  著者及び、Dynaは責任とりません。 


ども、Dynaです。

  大型のワニ口充電器情報ありがとうございました。たった¥100でしたので、使えなくても気にもしないで、放置プレ

イ状態でしたが、回路まで解析して、使えるようにするとは素晴らしいですね。

 確かに、220V仕様になっているものを100Vで使うのは無理があると思います。ただ、抵抗1本で動いてしまうのは

楽しいというか、設計思想にもう一歩ほしかったとか、欲もでてくるとか、複雑な感想が込み上げて来ますね。

 いずれにしても、このワニ口充電器はある意味、凄いものだと痛感しており、本当に重宝しております。

 最初に充電を開始しない不思議な現象に悩まされましたが、「活入れ」でほぼ100%使用できるようになり、ますます

絶好調です。当方も、改造実験してみますね。情報ありがとうございました。

 

 

                                                   By Dyna  メール  

 

 

 

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