NO.228  By 静清さん  (H23.02.17)

ThinkPad 600X のパームレスト塗装

  新工法(コンビ二袋ラップ塗装)
 

 ども、Dynaです。

  当HPでは、ノートPCの塗装について、多くの方々からレポートUPをさせていただいています。どれも、

地の塗装がおかしくなったり、見苦しくなったために、何とか見た目を一新しようと努力されていますね。

しかし、当方も経験あるのですが、塗装は見た目に大きく影響するため、かなり丁重に作業しないと後

悔することになります。でも、成功したときのうれしさは格別ですね。今般は、静清さんから、また一段と

味わいのある塗装にチャレンジされたレポートを送っていただきましたので、拝見しましょう。 By Dyna   メール  



1 はじめに




お久しぶりです。静清と申します。

先日、職場の先輩からThinkPad 600Xをいただいたのでパームレスト全体の塗装を行いました。

作業過程は撮影しておりませんでしたので、塗装後の写真を送らせていただきます。


<< 注:写真と解説が合わない箇所がありますが、ご了承ください。By Dyna >>

 

 

 ThinkPad 600X の塗装について


ThinkPad 600Xはピーチスキン加工で高級感があるのですが、経年劣化(加水分解?)により

皮膜がボロボロになってしまう現象が多く見られるようで、今回いただいた600XもOSの再インス

トール作業を行っている過程で指が黒くなってパームレストが削れてしまいました。

せっかくのピーチスキンですが使う度にボロボロしてきても仕方ないので塗装することにしました。
 

 

 使用材料
 



今回使用したものは

・100円均一のラッカースプレー(黒、シルバー)

・GSIクレオスのMr.カラースプレー(クリアブルー)

・東急ハンズのラッカースプレー(クリア)

・コンビニ袋

・紙ヤスリ(400、1000、1500、2000)

・SOFT99の超ミクロンコンパウンド


です。

 

 

4 失敗した点

 



@最初の失敗

 なにも下準備せずラッカー塗装から始めた為、ラッカーに含まれる溶剤でピーチスキンがベロ

ベロになり浮き上がってしまったこと。一旦作業を中断して400番のヤスリで塗装を削りました。



リヘ゛ンシ゛TP600再塗装にあるmozaliusさんの下準備を行ってからやるべきでした。これをやら

ないと終始ピーチスキンの浮き上がりに悩まされます。

 


 


A2番目の失敗

 塗装慣れしていないため分量や吹きかける距離、移動速度が分からず厚塗りになってしまい、

乾燥が遅くなると同時に乾燥時に塗料が潰れてシワになってしまったこと。厚塗りになると乾燥後

も触ったときに圧されて指紋がつきやすくなってしまうことです。これは経験を積むしかないと思い

ますが、クリアでいくらでも修正ができるため薄く薄く最後にクリアを何重かにかけて面取りを

行ったあと、仕上げのコンパウンドでツヤがでます。


 

 


B3つめの失敗

 塗装過程の面取りで水研ぎをしていたのですが、クリアや塗料の削かすの白い粉末を完全に

洗い落とせておらず残ったところにクリアをかけてしまったこと。研磨の際は入念に削りかすの

処理をしたほうが良いです。
 

 

 

 成功した点


成功したことは、今回の塗装であるラップ塗装です。

やり方は黒で下地を作った後に、コンビニ袋にシルバーを吹き付けてから塗装面をポンポンと触れ

ていくだけ。吹き付け後すぐだとベタッとなってしまうので一度新聞紙に当てるか、数秒たってから

行うと良いです。本来はよくはないそうですが、シルバーが多すぎたので黒を追加しました。シルバ

ーに使ったコンビニ袋に黒を吹き付けて重ねただけ。黒が薄くなる場所がありますが、クリアブルー

をかけるときに綺麗に仕上がります。
 



一度目のクリアの後に、再度クリアブルーをかけて色の薄いところを修正しました。

クリアブルーとクリアを二重にしたことで、使用時の摩耗によって塗装がはげても再度修復は容易

になるのではないかと思います。

 

 

6 おわりに


ThinkPad 600Xの特徴としては斜面が多く、クリアカラーの色ムラが出やすくなります。修正時に

は斜めに立てかけるなどして、塗装面が水平になるようにして行うと良いです。


仕上がりですが、ThinkPadの壁紙の色とも合う渋い感じに出来上がったと思います。下手に単色で

行うよりもムラや失敗が分かりにくいのでこの塗装は素人にもお勧めできるものだと思います。

 

磨き切れていなく白っぽい写りの写真になっていましたので、軽くコンパウンドと脱脂綿で磨いた後

の画像を送らせていただきます。
 

 



補足ですが、パームレストの600XとIBMThinkPadのロゴはそのまま上塗りしました。ドライヤーを

あてながら剥がそうとしましたが、うまく取ることができませんでした。


 

更に補足になりますが、

  ラップ塗装は本来、塗装面にシルバーを吹きつけてからラップで包み、シワをつけてから乾燥が始

まる前に剥がすことでムラを作るようですが、素人にはこちらのほうが塗料の量も抑えられますし、

起伏もできにくい上に、修正もしやすいかと思います。

時期や気候で乾燥時間も異なりますが、塗装時に下に敷くであろうダンボールや新聞紙に試し塗り

をすると良いと思います。
 

 

○続編が届きました。 コンビニ 袋ラップ塗装2 (H23.04.21)
 


 ども、Dynaです。レポートありがとうございました。

そうですか、この味わいのある塗装は、コンビニ袋を利用したラップ塗装なのですか、初めて知りました。

何かWindows95の画面にも、このようなスクリーンがあったような気がします。とてもきれいですね。

正直、コンビニ袋を利用している写真があると、分かりやすいのですが、一人で作業する場合は、写真まで

撮影している暇も、余裕もありませんよね。当方でも、強く意識しないと写真を忘れてしまいます。

いずれにしても、この塗装方法は、いろいろなシーンで活用できると思います。情報&レポート感謝します。

ありがとうございました。 By Dyna

 

 

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