NO.227  By zazametaん  (H22.12.30)

ジャンクマザーボード5点の動作確認

 BIOS書換えチャレンジ
 

 ども、Dynaです。

 第8回ジャンクデジカメ大撮影会の賞品として、ジャンクMBを当選されたzazametaさんから、動作確認

レポートをいただきました。ありがとうございます。動くMBもあれば、動かないMBもあり、それぞれで楽しめる

かと思います。さて、その動かないMBについては、修理方法として、BAIOSチップや中身の入れ替えがある

ようですが、当方も以前苦しみました。かなりハイレベルな世界のようです。今回も、1枚動かないため、

それに、チャレンジしていらっしゃいます。大変参考になるので、早速拝見しましょう。 なお、結果的に動いて

いませんので、情報があれば、ここに追記しますので、何かあればDynaまで連絡ください。 By Dyna   メール  



1 はじめに



少し前に、Dyna様のHPで当選したマザーボード5点セットを

チェックしました。

その記録を。



まず入っていたものすべてです。

動作確認用メモリとビデオカードまでつけていただきました。

感謝!

 

 

  いただいたMBは以下のとおりです。

(1) Gigabyte GA6-OXE (Socket370/PC133 SDRAM)
(2) ECS KT600-A (SocketA/DDR SDRAM)
(3) ASUS P4PE(Socket478/DDR SDRAM)
(4) ASUS A8V Deluxe(Socket939/DDR SDRAM)
(5) MSI 865G Neo2-LS(Socket478/DDR SDRAM)

 

 

 動作確認

(1) Gigabyte GA6-OXE (Socket370/PC133 SDRAM)



既にPentium3 733Mhzが付いていましたので、仮組みして電源を入れてみると、POSTしました。

OKです。

 

 

(2) ECS KT600-A (SocketA/DDR SDRAM)



こちらも、Sempronがついていましたのでそのまま確認します。POST

 OKですね。

 



(3) ASUS P4PE(Socket478/DDR SDRAM)


またまた、こちらにもCeleron2.0GHzが付いていましたので、そのまま確認、

OKです。

 


(4) ASUS A8V Deluxe(Socket939/DDR SDRAM)


※写真忘れ


こちらは、Socket939のCPUを持っていなかった為、オークションで購入しました。

AMD Athron64 3200+(2.0GHz)を取り付け、確認したところ無事起動しました。

正直なところ、使ってみるとサブとしているPentium4 3.2GHz(Socket478)よりもサクサク軽快に動く

感じで、しかもクロックが低い分、発熱が少ない→静か だったため、

即座にサブに昇格しました。

 

 

(5) MSI 865G Neo2-LS(Socket478/DDR SDRAM)



お話では、BIOS飛ばしで起動しないというものでした。

確認すると、やはり立ち上がりません。

そこで色々と試してみました。

 

 

 MSI 865G Neo2-LSの修理に挑戦
 

(1)対応策の検討

これがBIOSチップですね。ここを見るとAMIBIOSとわかります。

このマザーボードのBIOSは、AMIBIOSなので、

@ 緊急FDでBIOSの書き戻しができるかも

A 取り外して、AMIBIOSのマザーでホットスワップして書き込む

この2つでしょうか。


 

(2)緊急FDでBIOSの書き戻しができるかも

 AMIBIOSには、BIOSが破損してしまった時の為に、更新の際も絶対に書き換えないブロックがあり

ます。ブートブロックと呼ばれるもので、この部分が生きていれば、画面には何も映りませんが、FDに

指定されたファイル名でBIOSファイルを入れておくだけで書き換えてくれるというものです。

方法としては

 @ 指定された名前でFDにBIOSファイルをコピーしておく (今回は、AMIBOOT.ROMにリネーム)

 A 書き換え対象のPCに@のFDを入れ、電源を入れる

 B シークが終わるまで、放置する(一般的には4分強のようです)

今回、コレも試しましたが、駄目なようなので、ホットスワップを試してみましょう。

 

(3) 取り外して、AMIBIOSのマザーでホットスワップして書き込む

シールを剥がすと、SSTと書いたチップが出てきます。調べると4Mbit(512KB)のようです。


問題は、直付けということです。色々考えた挙句、ヒートガンで外すことにしました。

外したチップです。(手振れはご容赦)




こいつを、先述のASUS A8V Deluxeで焼きこみます。



写真を撮りたかったのですが、コレをやる最中は手が離せなくて、申し訳ない。

 @ あらかじめ、FDにピュアなDOS、焼きこみ対象のBIOS、各種書き込みソフトを入れておきます。

 A A8VのBIOSで起動し、FDからDOSを立ち上げておきます。 
(注:A8Vとは(4)のMBです。 By Dyna)

 B プロンプトが表示されたら、A8VのBIOSチップを引っこ抜き、書き込み対象のBIOSを挿し込みます。

        
(注:抜くのは、(4)A8VのBIOSチップ。挿すのは(5)MSI 865GのBIOSチップです。 By Dyna)

 C 書き込みソフトを走らせ、書き込みます。

この手順で行います。


Aflash・Afudos・AwardFlashなど色々なもので書き込みましたが、書き込めてもマザーに

取り付けると起動してくれません。

やはり、ココ以外にも故障箇所があるのでしょうか。



それとも、BIOSチップに不具合があるのかもしれません。

そう思って、このマザーから引っぺがしたチップで試しましたがダメでした。



 

 

4 結論

非常に長いものになってしまったのでまとめると

結論は・・・

○ (1) Gigabyte GA6-OXE (Socket370/PC133 SDRAM)
○ (2) ECS KT600-A (SocketA/DDR SDRAM)
○ (3) ASUS P4PE(Socket478/DDR SDRAM)
○ (4) ASUS A8V Deluxe(Socket939/DDR SDRAM)
× (5) MSI 865G Neo2-LS(Socket478/DDR SDRAM)


ですね。

ただの動作確認となってしまって、情けないです。




 


ども、Dynaです。

 レポートありがとうございました。5枚中4枚OKですか、かなりの高確率で動くようで良かったですね。

しかし、動かない1枚の方が遊べて楽しかったりもしますので、面白いものですね。

 さて、動かない(5)MSI 865G Neo2-LSですが、修理方法をオサライさせてください。

 ホットスワップ方法です。

@簡単に言うと、BIOSチップの中身が駄目だと、判断して書き換えることを決めた。

A書換え方法は半田付けされているBIOSチップをヒートガンで取り外す。(このチップが逝っている。)

B(4)ASUS A8V DeluxeのBOISチップは生きている上に、外せるので、このMBにてBIOSを書き換える。

C(4)ASUS A8V Deluxeを専用DOSで起動し、立ち上がったらBIOSチップを抜く。

D(5)MSI 865G Neo2-LSにあったBIOSチップを(4)ASUS A8V DeluxeのBIOSソケットに差し込む。

E書換えが成功したら元のMBに戻して半田付けする。(4)のMBも元に戻す。

以上、でしょうか。

 しかし、上手く行かなかったようで、残念です。

当方も、以前実施したときは、正常なBIOSの中身の入手が難しかったです。HP上にあれば良いのですが

なかなか、見つかりませんでした。

 なお、今回の件で、情報がありましたら、追記していきますので、よろしくお願いします。

  By Dyna    メール  


○情報が入りました。

@H23.01.02 pc1024さん

pc1024と申します。

今回いつも私が使ってるチェック方法があるのでそれらを試してみてください。



1 BIOS飛んだと思う前の確認事項

@CMOSクリアはしたか?
Aマザー上のボタン電池電圧は正常か?
BBIOSのジャンパピンは外れてないか?
Cモニタへのシグナルはあるか?
DCPUは適合品か?(古いBIOSだと認識せず動かない場合あり)
Eメモリスロットをすべて確認したか?
F電源は正常か?

@の対策
CMOSクリアを実行する。

Aの対策
ボタン電池の電圧が下がりすぎるとなぜか起動しなくなる現象発生する場合あり。
基本的に2.4〜3Vあれば大丈夫

Bの対策
ジャンパピンを規定の場所に装着する。

Cの対策
モニタシグナルがない場合は配線を確認。それでも解決しない場合はハードウェア
故障の恐れがある。

Dの対策
別マザーで適合BIOSを強制的に書き込む・適合するCPUを装着してBIOS更新を
して目的のCPUに乗せ変える。

Eの対策
すべてのバンクに1枚だけ刺してみる。
例1番→2番→3番→4番と1枚づつ検証する。

Fの対策
正常な電源に交換する

この項目をすべてチェックしても起動しない場合は、BIOSが飛んだと判断出来ます。



2 BIOSが飛んだときの対処方法

@メーカー送りにする
A業者に頼む
B2枚のマザーを使って強引に書き換えてやる。

この3つの方法が基本的なんですが、やはりここはBで行く方が安上がりですし、
いろいろと応用が効きそうです。
2枚のマザーを使用してBIOSを強制的に書き込んでやる方法

@マザーに搭載されてるBIOS ROMをチェック
これは元々付いてたBIOS ROMの容量を確認する為です。8bit=1Byteですから、
1MbitのROMならデータは128KBになります。

A形状は同じか?そして駆動電圧も同一の物か?
これは形状が同じであればほとんどが流用可能…しかし一部では駆動電圧が違う
場合があるので注意。

B @・Aの項目をクリアしたならBIOS書き換えを実行
方法は、起動する正常なマザーボードのBIOS ROMを動作中に引っこ抜き、
不良BIOSを取り付けて書き換える。
この時に他のマザー(又はパソコン)のBIOSを書き込もうとすると、「ボードとBIOS
の互換性が無い」とか、
「チェックサム・エラー」いう警告が表示されます。 構わず書き込みすれば、
大抵正常に終了します。
なお、場合によっては表面上だけ正常に見えて、実際は書き換えてない場合が
あるので要注意

<ダメな場合>
/Fオプションを付けると書き込みできる場合があります。

A:\>AWDFLASH ****.BIN /F

<それでもダメな場合>
AWDFLASHのバージョンを変えると書き込みできる場合があります。
BIOSと一緒にZIP圧縮されている場合が多いので、色々なBIOSを集めると、
結構な数のバージョンが集まります。

<BootBlockタイプの自力復活>
BIOSが飛んでも、BootBlockタイプのROMなら自力復活の可能性が残っています。
 メモ帳を開いて

A:\AWDFLASH ****.BIN /SN /PY /R

という1行を書き、AUTOEXEC.BATというファイル名で起動FDに保存します。
起動後、FDのアクセスランプが点けば成功です。 1分程で再起動されていつもの
起動画面が復活します。
ISAバスのVGAカードがあれば、リカバリー中のディスプレイ表示も出来ます。


いちいち打ち込むのが面倒だと言う人向けの方法
※この方法はシグナルロストで画面が見えなく、ちゃんとタイピングしたか分から
なくなるのを防ぐ方法としても使えます。

1.DOSを起動できるフロッピーディスクを作成する。
IO.SYS、MSDOS.SYS、COMMAND.COMのみ入れる。CONFIG.SYSは不要、
日本語環境や、メモリドライバは入れない。

2.あらかじめ用意しておいた新しいBIOSファイルと、BIOS書き換えプログラム
(AWDFLASH)を1.のフロッピーにコピーする。
ここまでは通常と同じ。

3.1.のフロッピーにAUTOEXEC.BATを作る。内容は1行のみで、

AWDFLASH.EXE XXXXXXXX.BIN /Py /Sn /CC /CD /CP

とする。XXXXXXXX.BINはこれから入れるBIOSのファイル名、/Pyは、書き換えて
いいかとの質問にイエスと答える指定、/Snは、古いBIOSを保存するかとの質問に
ノーと答える指定(EEPROMに入っているBIOSが壊れているのだから保存しても
しょうがない)、/CCと/CD、/CPは、マザーが記憶している各種設定情報をクリア
する指定(/CC /CD /CPは記述しなくてもよい)。

4.ハードウェア環境を、最小構成にしておく
5.上記で作ったフロッピーから起動する。画面が見えないので状況は判らないが、
しばらくフロッピーが動いているので、フロッピーが完全に沈黙するまでひたすら待つ。

6.更新用フロッピーを抜き、とりあえず起動してみる。
普段通りビデオカードの初期化メッセージと共に「ぴっ」という起動音が鳴ってくれれば、
BIOS復活は大成功!! レガシーデバイスの偉大さを実感する瞬間です。

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私はこの方法でBIOS飛んだマザーを何個か直しています。
是非この方法を使ってください。

もしこの方法でも直らない場合はもう私はお手上げです。
 


AH23.01.18 pc1024さん

うしと申します。

今回ホットスワップを行われていますが、一つ問題があります。
865GのBIOS ROMはFWHと呼ばれるタイプになります。
所が、A8VのROMは通常のタイプだと思うのです。
一度おのおののROM品番で検索し、データーシート見てください。
FWHと通常のROMとでは互換性がありませんので。
また、要求電圧が違う場合もあるので、データシート必見です。

865GのROMをホットスワップするには、Intel8xx系チップセット
マザーを用意してみるがよろしいかと。
(過去何度かFWHのホットスワップ挑戦したけど成功しなかった経験)

また、865チップセットに組み合わされるサウスICH5(だったかな)は
非常に故障率高いようです。
(5枚入手し、生存2枚のみ)
サウスの表面をルーペで観察して、小さな焼け跡ないか確認して
ください。

過去の経験を書かせていただきました。
それでは、頑張ってきださいませ。


 


 

 


 

 

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