レポート NO.181b
SONY α200での撮影実験メモ


(H21.01.21) By Dyna

ども、Dynaです。

 平成21年1月、念願のデジタル一眼レフカメラを購入しました。今までは、ジャンクのコンパクトデジカメ、

特にリコーのRR30などで、スーパーマクロに凝っていたのですが、より好みの映像を写して見たかった

のです。しかし、一眼レフって難しいですね。何でも自由に設定出来るのですが、逆に操作できないとま

ともな写真が撮れません。その場合はAUTOを使えば良いのですが、それでは、一眼を買った意味が無

いです。そこで、勉強することにしました。と言っても、すぐに忘れてしまうので、実験をしたら、ここにメモ

します。確認でき次第書き足していく予定です。 メール    By Dyna
 


1 α200本体の購入

 

(1)きっかけ

 一眼レフデジカメの購入目的は、スーパーマクロを一眼レフで撮影したいということです。RR30でも綺麗

撮れるのですが、液晶モニタが小さくてピント合わせが難しいのですね。特に老眼では。そこで、ピント合わ

せを正確にするのと、好みの画像を出したいので、購入することにしたのです。
 

(2)機種選定

 正直、メーカーはどこでも良かったのですが、なるべくメジャーでお安いもの、また小型軽量が良いと思いま

した。そこで、ターゲットにしたのは、NIKONのD40とSONYのα200でした。D40は年末の特価でレンズ込み

¥39700で出ていました。しかし、悲しいかな古い機種で画素数は610万画素です。決して悪いのではない

のですが、昨今は1000万超えが当たり前の時代なので、躊躇していたのです。

 そんな時、秋葉のジャンクお仲間から、うれしい情報をいただきました。それは、SONYのα200の方が良い

というものです。その理由は、@マクロをするなら「手ぶれ補正機能は必須」、手ぶれ補正はカメラ本体に

あれば、レンズは普通のもの(過去のα7000とか)もOKなので、本体にあるのが有利。α200は本体、キャノン

やニコンはレンズ側にある。A過去にα7000ブームがあったので、当時のジャンクが出てきており、比較的

安価でレンズが入手できる可能性が高い。Bジャンクデジカメ大撮影会に使用するには、どこかジャンクであ

ることが条件となる。本体が新品になるので、レンズをジャンク等にする必要がある。となると、Aの理由でα

200が有利。

 以上の理由により、まったく悩む必要がなくなり、この機種に決定しました。

 

(3)購入

 機種が決まれば、あとはどこがお安いかですね。実は先のお話は秋葉でしていただいたので、その足で、

秋葉を巡回しました。しかし、お安い中古はほとんどありませんでした。ましてや、ジャンクなど皆無です。事前

にインターネットでも、確認しましたが、事前調査したビックカメラ以上にお安いところは見つけられませんでした。

そこで、ビックカメラに決定するものとして、帰りに渋谷のビックに寄ったところ、当初の予定よりさらに、お安

くなっており、びっくりするとともに即購入した次第です。

 本体価格 ¥34400 、下取り割引¥7000 、 ポイント還元 25%

  割引後のお値段(ポイントを加味して)   (34400−7000)*0.75= ¥20,550−

ということで、意外なくらいお安く入手できました。(バンザーイ!)


2 レンズの入手

 さて、本体はお安く入手出来たのですが、レンズがありません。しかし、購入するには知識がありません。

そこで、秋葉のお仲間Kさんにお願いして、お安くジャンク系のレンズを譲っていただくことになりました。

(1)標準レンズ1

 SIGMA UC ZOOM 28〜70mm 1:3.5−4.5 Φ52  

 何は無くとも、これ1本あれば、というレンズですね。普段は

 これを付けていれば、ほとんど足りるはずです。

 しかし、当方は、マクロ狙いなので、あまり使わないかも。

 

(2)マクロレンズ(改造)

 SIGMA DL ZOOM 35−80mm 1:4−5.6 Φ52  改造マクロ

 これは、(1)と同じようなレンズをKさんが改造してマクロ

 したものです。やり方は、前玉を外して、リングを沢山使って

 前にレンズを出したようです。詳細はKさんのブログにて!

 

(3)望遠レンズ

 SIGMA DL 70−300mm 1:4−5.6 Φ58  望遠

 あまり、望遠は使うこと無いと思っていましたが、意外にも

 畑の中に咲いている花を、道路から撮影するのに重宝しました。

 300mmってかなり遠くのものが大きく撮れますね。

 

(4)標準レンズ2(マクロ付)

 MINOLTA AF ZOOM 35−70mm 1:4(22) Φ49

 同じくジャンク仲間の別のKさんからいただきました。

 α7000時代のレンズです。これが、とても良い色で撮れます。

 一世を風靡した時代が、デジタルで蘇った感じですね。ただし、

 マクロはおまけ程度です。

(5)標準レンズ3

 TAMRON ASPHERICAL 28−80mm 1:3.5−5.6 Φ58

 標準レンズは、もう2つもあるので、必要なかったのですが、800円

 のお値段につられて買いました。ちょっと口径が大きいのですが、

 それが、かえってさまになっています。 価格¥800 ジャンク

 


(6)望遠マクロレンズ

 SIGMA DL MACRO 70−300mm 1:4−5.6 Φ58 望遠マクロ

 (3)の望遠レンズとほとんど同じですが、ボディにマクロSWが付いて

 おり、望遠状態にして、そのSWを入れるとマクロモードに入ります。

 撮影した感じでは、離れて接写できるので便利です。勿論三脚が必要。

 価格¥1000 ジャンク


(7)標準レンズ4

 SIGMA UC ZOOM 28〜70mm 1: 2.8−4.0 Φ55  

 (1)の標準マクロと似ていますが、差は径が55mmということと、F値が

 2.8と明るくなっていることです。購入理由は、クローズアップレンズΦ55

 を付けたかったことです。価格¥525 ジャンク

 

 


3 撮影実験

(1)露出

 取り扱い説明書P71によると、撮影モード「M」以外の時に、画面を明るくしたり、暗くしたりする時に調整

するようです。暗くするときは−側に、明るくする時は+側にすれば良いようです。しかし、実際に使ってみ

ないと分かりませんね。ということで、実験です。 <レンズは(4)標準レンズ2(マクロ付)です。 >

      −2               −1                0
  

       +1                 +2
 

 なるほど、この時の環境なら露出0か+1が良い感じですね。明るいのが良ければ+1、重くしっかりしている

感じが良ければ0でしょうか。実際は1/3段づつ変化できるので、かなり好みで選べます。また、まだ使ったこと

が無いのですが、ブラケット機能を使うと露出値を前後にずらして撮影するそうです。

 

(2)絞り(A:絞り優先モード)

 さて、マクロをやる上で、バックのボケ具合は重要です。そこで、ボケ具合をコントロールするには、絞りの

関係をマスターする必要があるようです。ここでは、取り扱い説明書P53にある、A:絞り優先モードで実験

してみました。<レンズは(4)標準レンズ2(マクロ付)です。 >

 1/30 F14.0 ISO400  

 絞り優先モードで、F値をいっきに14.0まで上げてみました。

 すると、バックまでしっかりピントが合っていますね。

 被写界深度が深いって言うようです。(手前から奥までピントが合う)


 1/400 F4.0 ISO400

 次に、F値を4.0まで下げてみました。おー!見事にバックがボケました。

 良い感じですね。この状態では、被写界深度が浅い(ピントが合う範囲が狭い)

 ということのようです。


 
つまり、F値を上げると、全体的にピントが合うが、ポイントが定まらないような作品に。逆に、F値を下げると

ピントを合わせたいものだけに集中できるような作品に出来るようです。

 

(3)ISO

 次はISO、フィルムの時は、お安い100にするか、感度の良い400にするか良く悩みました。後で、知った

のですが、できれば明るいレンズを使うなどして、ISO100などの低い値のものを使う方が、綺麗に撮れた

ようです。その時は、分からなかったのですが、デジカメは、簡単に設定を変更できるので、実験してみました。

便利な世の中ですね。 <レンズは、(2)マクロレンズ(改造) です。>

 セントポーリアのスーパーマクロです。

 1/50 F5.0 ISO100

 ピントはオシベにしてあります。標準的なマクロの写りですね。

(拡大可)


 同じシーンですが、一気にISOを上げてみました。

 1/1600 F5.0 ISO3200

 凄く早いシャッター速度です。それでも、撮れるのですね。でも、ご覧のとおり、

 花びらがザラツイてしまいました。

 どうやら、ISOを上げると、感度が良くなり、シャッター速度を上げたり、F値を上げられるようですね。ただし、

必要以上に上げると、全体的にざらついた写りになるようです。調べたらISO400くらいまでなら、影響が無さ

そうです。

 


4 マクロチャレンジ

 Dynaです。沢山レンズを買い込みました。何でそこまで必要なの?とお思いでしょうが、必要だったからです。

うそです。ジャンクがほしくて仕方なかったのです。ジャンクを見るたびに衝動買いの連続でした。なぜなら、レ

ンズが¥525〜¥1000ですから。(カビや埃入りですが)

 さて、いよいよ本番のマクロ撮影の実験です。どうなるか楽しみですね。

 

(1)マクロレンズ郡


 左から @望遠マクロ 70−300mm
      AΦ55mm標準ズーム+クローズアップレンズX2 2枚
      BΦ52mm   〃          〃        NO5
      C標準ズーム改造マクロ

 

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------

@ SIGMA DL MACRO 70−300mm 1:4−5.6 Φ58 望遠マクロ

 すでに2−(6)で紹介済みの望遠マクロレンズです。 最初は、望遠でマクロ?

 大丈夫か?と思いましたが、意外に健闘しています。高い梅の木に咲いた花を

 マクロ撮影するには手放せません。勿論、三脚が必要ですが、手ぶれ補正を

 かけると、無くても何とかなります。これは意外でした。

 

 

A SIGMA UC ZOOM 28〜70mm 1: 2.8−4.0 Φ55 +クローズアップレンズ ケンコーX2 2枚

 最初に入手していたクローズアップレンズX2 2枚がΦ55mmだったので、そ

 れに合うレンズがほしかったという、本末転倒ぎみなセットです。しかし、レンズ

 がF2.8と明るいので、何かと綺麗に撮れます。Bのセットと似たような構成な

 ので、入れ替えで使います。こちらはベトベトが無い分有利ですね。

 


B
 SIGMA UC ZOOM 28〜70mm 1:3.5−4.5 Φ52 + クローズアップレンズ ケンコーNO5

 クローズアップレンズのNO5(かなり厚く重い)を入手したので、急遽SIGMA

 の標準ズームをマクロに変更しました。かなり、綺麗に写るので、常時本体

 に付けており、マクロをやらない時は、クローズアップレンズを取ります。

 すると、標準ズームになるので、一番重宝しています。ただし、SIGMAのボディ

 がベトベトするので、難儀中。



C SIGMA DL ZOOM 35−80mm 1:4−5.6 Φ52  改造マクロ

 すでに2−(2)で紹介済みの改造マクロレンズです。実は、このレンズ前玉が

 外れまして、写真のとおりになります。前の玉を付けた状態がスーパーマクロ。

 外した状態を超スーパーマクロと勝手に命名しました。それだけ、AやBと

 差が付くくらい拡大できます。しかし、その分被写界深度が浅いので注意です。

 


 撮影した感触では、拡大順位   AとB(同じ)  <  Cの前玉付き  <  Cの前玉無

                      標準マクロ      スーパーマクロ   超スーパーマクロ

 @は望遠なので、離れたところからAとBと同じくらいで撮影できます。

 

(2)マクロ撮影結果

@ SIGMA DL MACRO 70−300mm 1:4−5.6 Φ58 望遠マクロ
   
NO1722 1/80  F5.6  ISO100   300mm       NO1727  1/80  F5.6  ISO100   300mm

1mくらい離れたところからこの程度まで撮影できますので、入れないような場所で、マクロを撮りたい場合はGOODですね。
 

A SIGMA UC ZOOM 28〜70mm 1: 2.8−4.0 Φ55 +クローズアップレンズ ケンコーX2 2枚
   
NO1692 1/125  F5.6  ISO100  55mm       NO1694  1/60  F5.6  ISO100   55mm

気軽に撮れる標準ズームに追加レンズで、マクロも撮影できる気楽な写り、とでも言える仕上がりでしょうか。


B SIGMA UC ZOOM 28〜70mm 1:3.5−4.5 Φ52 + クローズアップレンズ ケンコーNO5
   
NO1701 1/125  F5.6  ISO100  50mm       NO1703 1/60  F5.6  ISO100   50mm

予想通りAとほとんど同じ感じです。福寿草の写りではAの方が好きです。


CA SIGMA DL ZOOM 35−80mm 1:4−5.6 Φ52  改造・前玉付(スーパーマクロ)
   
NO1712  1/160  F5.6  ISO100  75mm       NO1715  1/60  F5.6  ISO100   80mm

さあ、真打登場!って感じでしょうか。被写界深度がかなり浅いので、福寿草は花びらがボケていますね。


CB SIGMA DL ZOOM 35−80mm 1:4−5.6 Φ52  改造・前玉無し(超スーパーマクロ)
   
NO1742 1/125  F5.6  ISO100  75mm       NO1748  1/60  F5.6  ISO100   75mm

さすがに、超スーパーマクロは凄いですね。もうどこにピントを合わせるかで、写りがぜんぜん変わります。
 

CC SIGMA DL ZOOM 35−80mm 1:4−5.6 Φ52  改造・前玉無し(超スーパーマクロ)F値UP
   
NO1762 1/15  F32  ISO400  80mm          NO1766  1/8  F32  ISO400   80mm

さすがに、CBでは何だか分かりませんので、F値をUPして被写界深度を深くして見ました。いい感じですね。完璧です。

 

(2)マクロのまとめ

 当初、α200の改造マクロレンズで、撮影を始めたところ、何が何だかよく分からなかったのですが、この結果

を見て、とても良く整理できました。特にF値とバックのボケ具合が理解できたので、とても勉強になりました。

まとめとしては、常時持ち歩くレンズを以下のとおりとします。 1本は本体に、残り2本はバックに入れます。

 

@ SIGMA DL MACRO 70−300mm 1:4−5.6 Φ58 望遠マクロ

 遠くから離れた場所や、高い木に咲く花のクローズアップを撮影する。また望遠を使えば飛行機や月も撮影可能。


A SIGMA UC ZOOM 28〜70mm 
1: 2.8−4.0 Φ55 +クローズアップレンズ ケンコーX2 2枚
B
 SIGMA UC ZOOM 28〜70mm 1:3.5−4.5 Φ52 + クローズアップレンズ ケンコーNO5

 このレンズは、ほぼ同じ感じなので、どちらかを持参する。普段は常時α200に付けておき、簡易マクロがほしい時は、

クローズアップレンズを装着して使用する。


C SIGMA DL ZOOM 35−80mm 1:4−5.6 Φ52  改造マクロ

 普段は、スーパーマクロとして前玉付きにて利用する。必殺としては、前玉を取って超スーパーマクロにて利用。ただし、

被写界深度が極端に浅いので、ISOを400くらいにUPし、F値をUPぎみにしてボケ具合を調整する必要あり。


  


ども、Dynaです。

 沢山実験したいのですが、マクロも撮りたいし、ジャンクなレンズを買いに行きたいし・・・・・時間が無い!!!!

  メール    By Dyna

 

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