リブレットM3のクロックアップ作業で (H19.11.04)
ども、Dynaです。
お待たせしました。(誰も待っていませんか?)、リブレットのクロックアップ作業を行いました。と言っても、
1箇所をショートさせるだけですから、そんなに難しいものではありません。しかし、どのくらいアップさせたら
良いのか、細かい作業が本当に出来るのかと、結構悩ましい課題があったのです。結論的には成功し、無事
快適な環境になったのです。しかし、誠に残念なおまけが付いてしまいました。それは・・・・・・。
では、始まります。
1 クロックアップ目標
さて、なぜクロックアップするかですが、現在のM3は、主に掲示板の見張りに使っております。それと、
秋葉原での活動時に、インターネット接続し掲示板へのレポート書き込みや、メールの受け取り、それと電車
の中でのレポート作成に使っております。ですから、あまりパワーは必要ありません。そこで、暫くは133MHzで
使用しておりました。しかし、先日の無線LAN実験をしていてパワーの無さをだんだん感じるようになったのです。
もう少し、サクサク動いてくれたらなぁーと。特に無線LAN接続会社によっては、対象となるOSをWin2000以上
に設定しているところもあります。ですから、できればWin2000が動けばとも思いました。
クロックアップは、ランドを横向きにショートさせます。
リブレットM3は、普通MMX133MHz(66.6*2)で動いていますが、クロックアップしますと、66.6*2.5
=166MHz、66.6*3.5=233MHz、66.6*4=266MHzまでアップできるようです。また、ICの足をあげ
をて75*4=300MHzまで実施した例があるようです。しかし、発熱や排熱の問題があり、いろいろなHPを読む
限り266MHzが限界のようでした。そこで、今回の目標値を266MHzと設定します。
上から、266MHz、166MHz、233MHzです。すべてオープンが133MHz。
今回は、一番上をショートさせます。
あくまでも、クロックアップは個人の責任で行ってくださいね。!!
2 設定方法
目標は決まったのですが、いきなり設定してしまうか、選べるように外部にSWを付けるか、悩みました。と言うの
は、バッテリーの持ちが優先されるからです。パワーを必要としないときは133MHz。ほしい時は266MHzに変え
られると便利だからです。ジャンパーピンでSWを外に付けている方もいました。しかし、ただでも細かな配線になり
ます。何度も確認しましたが、やはり当方の目では無理でした。一番キツイ老眼鏡と大型の拡大鏡の2つをセットし
ても、1箇所ショートさせるのが限界と判断したのです。情け無いのですが、見えないのです。残念ながら。
ということで、いきなり266MHzを設定します。ただ、何が起こるか分からないので、失敗しても元に戻せるように
することにしました。
3 熱対策
さて、目標が決まりましたが、そうすると排熱をしっかりしないといけないようです。しかし、本体内にFANを付ける
のは難しそう。HPを探すと、外部やバッテリーケース内に入れた方はいました。しかし、モバイルとしては現実的で
は無い感じです。外での扱いはかなりヘビーだからです。なるべく複雑な構造はいけません。ということで、内部の
ヒートシンクを大型にする必要があるようです。
こんな感じを想像したのですが・・・・大きすぎました。
そこで、秋葉原からヒーシンクをいろいろ買ってきました。しかし、あれこれ考えたのですが、この小さな空間の中
に入れるには、かなり削る必要があります。そんな手間をかけるなら、いっそのことリブレット30の時と同じように
銅版をCPUの上に置きキーボードにくっ付けてしまうのが一番効果あると思いました。
思ったら、そく実行です。リブレットの分解方法は前回のM3のHDDレス化をご覧ください。
「高温注意」と書いてあるのがヒートシンクです。
ヒートシンクには穴が2つ開いています。これが謎でした。
外すとCPUはこんな感じ。
銅版は某硬貨が便利なのですが、法律的な問題があるので、似た物を東急ハンズで購入してきました。その際に
問題になったのは、在来のヒートシンクに穴が開いていることです。どうやら排熱の関係で空いているようです。そこで
その穴からの熱が逃げられるように、穴あきのワッシャにしました。では、作業開始。
まず、在来のヒートシンクはコア部が少しへこんでいるので、そこに小さなワッシャをおきます。次に硬貨サイズの
ワッシャを二枚重ねて置くとちょうどキーボードに着きますの、キーボード側にも受けを付けました。なお、すべての
パーツの間にシリコングリスをつけます。また、ワッシャが動かないよう厚いテープでガードしました。
最初に、133MHzで運用してみました。正直、今まで熱を感じませんでしたが、キーボード全体に熱を感じます。
どうやら良さそうですね。
133MHzでも長時間使っていると、結構熱いです。
4 クロックアップ作業
では、本作業開始です。と言っても1組のランドをショートさせるだけ、いたって簡単です。でもでも・・・・・
本当に見えません。まず、一番度がきつい老眼鏡をかけて、次に大型の虫眼鏡を基盤の上に固定しました。
すると、ようやく見えます。目標となるランドが。
それをショートさせる方法ですが、最初に半田を引っ張って、直接くっつけてしまおうと思いました。しかし、
この手の作業は失敗すると、取り返しがつきません。失敗した時のことを考えました。その結果、やはり配線
を使うことにしたのです。
しかし、手元にある線では、どれもみな太いのです。仕方なく、ACコードを分解して、その内の1本を取り出し
ました。普段なら指に刺さりそうな細い線ですが、拡大されると結構太い物です。
さて、半田付けの作業は困難を極めましたが、何とか成功しました。余った線は失敗した時に取れるよう、
残しておきます。勿論絶縁してですが。作業はこれだけ、あとは慎重に元に戻します。
5 結果確認
それでは、無事終わりましたので、SWを入れましょう。緊張の瞬間ですね。東芝のロゴがでるとホットしますね。
一応無事に立ち上がりましたので、CPUのクロックアップを確認しましょう。専用のソフトを入れていたのですが、
異常だったので、HDベンチを使って能力を確認したのです。結果等は後に記載しますが、とても素敵な結果に
なりました。
やりました。無事、クロックアップ成功です。ばんざーい!!
でも、これで成功したとは分かりません。熱がどうなるのかです。そこで、スーパー兀を実施してみることにしました。
以前、HDの133MHz時のデータが残っていたので、同じ回数してみましょう。
因みに 26万桁がHD133MHz時に4分10秒でしたが、CF266MHzでは2分19秒とすばらしい値になったのです。
その後、104桁を行って熱の状態を確認しましたが、かなり熱くなるものの、何とか行けそうです。
そこで、懐かしいファイナル・リアリティーも実施したのです。あー!懐かしい。勿論画面はガクガクですが。
値は気にしないでください。
6 異常発見
さあ、終わりだとHDベンチを取って片付けようと思ったら、変なことに気が付きました。何とメモリの値が32MB
になっています。あれ?確か64MBだったはず。さてはメモリが接触不良だな・・・。とメモリをソケットから外して
再度取り付けようと思ったら、何と・・・・メモリがポロット落ちてきました。恐ろしいことにメモリがしっかり固定して
いなかったのです。実は、HDDが無くなったことにより、HDDを固定していたネジもしなくて良くなったのですが、
このネジがメモリソケットを固定していたのです。(全然気が付きませんでした。)すぐに直したのですが、HDD
を置けないので、久しぶりにネジとナットにて、固定したのです。PCを扱っていると、ナットはあまり使わなくなり
ましたね。
メモリ用の受けはHDDのネジで固定されていました。
7 大失敗
ここまで、順調に出来たので、普段から気になっていた時計の修復もすることにします。中に入っている小型
の電池が腐食してしまい、基盤・ソケット・ケーブルまで錆びていたのです。
そこで、新しい電池を入れたいのですが、手元にあるのは古い物ばかり。でも、唯一QC-PASSで購入した
ものが、やや新しそうだったので、入れてみることにしたのです。
しかし、少し大きいのでHDDレス化で開いた空間に移動することにしました。それから、ソケットが合わない
ので線を切って対応しようかとも思いましたが、基盤まで錆びているため、すべてパスし基盤に直接半田付け
することにしました。(電池は6個ありますが、その内2個を使います。)
作業が終わって半田の状況を確認していた時、悲劇が起きました。何と、ケーブルが基盤から取れてしまった
のです。錆びのせいです。あせって何とか基盤側に半田つけできないか探しましたが、どうにもなりません。正直
「真っ青」です。なぜかと言うと、この電池が無いと、起動の度にメッセージが出てしまうからです。あー!面倒な
ことになった。どうにかして、配線を見つけられないだろうか??いろいろ考えたが、よい案無し。配線図があれ
ば分かるかも・・・・・・。
白い三角の前にあった半田が取れてしまいました。
どこかに、接続できる金属部が無いかと探しましたが、見つかりません。
顔面蒼白です。!!!
起動すると・・・・。やはり出ました。このメッセージが。毎回「F1」、「ESC」、「y」キーを押す羽目に。悲しいー!
8 ベンチマーク結果
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
HD133
使用機種
Processor Pentium(MMX) 133.3MHz [GenuineIntel family 5 model 8 step 1]
解像度 640x480 1677万色(24Bit)
Display NeoMagic MagicGraph128XD
Memory 64,596Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
Date 2007/11/ 3 0:16
HDC = 標準 IDE/ESDI ハード ディスク コントローラ
CD = GENERIC IDE DISK TYPE01
E = RAmosTek RunDisk Rev 3.01
ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive
2961 7329 7784 818 504 546 77 1 3378 3256 5670 C:10MB
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
CF133
使用機種
Processor Pentium(MMX) 133.3MHz [GenuineIntel family 5 model 8 step 1]
解像度 640x480 1677万色(24Bit)
Display NeoMagic MagicGraph128XD
Memory 64,596Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
Date 2007/11/ 3 0:39
HDC = 標準 IDE/ESDI ハード ディスク コントローラ
CD = GENERIC IDE DISK TYPE01
ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive
3145 7726 8209 936 569 607 78 1 3580 3455 6825 C:10MB
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★ CF266
使用機種
Processor Pentium(MMX) 266.6MHz [GenuineIntel family 5 model 8 step 1]
解像度 640x480 1677万色(24Bit)
Display NeoMagic MagicGraph128XD
Memory 64,596Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
Date 2007/11/ 4 13:50
HDC = 標準 IDE/ESDI ハード ディスク コントローラ
CD = GENERIC IDE DISK TYPE01
ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive
5190 15477 16439 971 726 620 78 1 3758 3452 15451 C:10MB
HDDからCFへ交換しただけでも効果はありましたね。勿論、クロックアップは当初のHDDから比べると
1.75倍。すばらしいですね。勿論、体感でもそのくらいの差を感じます。あと、起動時間、終了時間は
以下のとおりです。
133MHz HDD 起動時間 1分40秒 終了時間 11秒
133MHz CF 〃 1分30秒 〃 10秒
266MHz CF 〃 1分18秒 〃 8秒
こちらは、あまり大した差は出ませんでしたね。
9 バッテリーの持ち時間
最後に一番重要な、バッテリーの持ち時間を測定しました。勿論、デカバッテリ
ーを使用しての話です。結果は、
2時間使用して残り25%でした。これならOK でしょう。
(133MHzの時は?忘れました。)
あとがき
ちょっと、残念な落ちがついてしまったクロックアップですが、効果はテキメンです。とても、機敏な動きをします。
これまで、何とか使えるかなと思っていたM3ですが、アップした結果、十分使えるというか、とてもサクサク動く感
じです。こんなに良くなるなら、はやくアップすれば良かったです。お薦めしますよ。
ところで、電池を接続させる方法ないかなぁー。
By Dyna メール