NO.374
PS3 (CECHB00) YLOD修理 By よっしーさん
ども、Dynaです。2023年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
年末の十大ニューズ2022HPによっしーさんからコメントをいただきました「PS3のジャンク修理」の
件ですが、
早々にレポートを送って頂きました。ありがとうございます。ただ、年末年始のドタバタで、手を付けられないでおり、
大変失礼しました。
正月3日も過ぎて、ようやく時間が取れましたので、UPさせて頂きます。当方は、ゲームそのものをやらないので、
ほとんど知らない世界ですが、YouTubeの世界ではこの手の修理が、かなり有名になっており、当方の大好きな
熊五郎兄さんも
似たような修理をやっていました。大変気になりますね。 早速、拝見しましょう。
By Dyna (2023.01.04)
PS3 (CECHB00) YLOD修理
よっしーと申します。今更ながらPS3修理にハマっております。
特に最初期モデルはPS1、PS2、PS3の各種ゲームが起動できる優れもので超高性能機種だったのですが
それゆえに莫大な
発熱を誇り各種故障を引き起こす事で有名?でした。
中でも有名なYLODと言われる故障ですが、今までの定説では排熱不足による半田クラックが原因と言うもので
ドライヤーや
ヒートガンによるリフロー修理が一般的な修理とされてきましたがリフローでは ほぼ100%再発すると
言われており完治には
プロの行うリボールが必要と言われていました。
昨今まったく別の視点からYLODの修理を行う情報がネットに公開されたので今回はその最新のYLOD修理に
チャレンジしてみたいと思います。
もともとの情報源はコチラ↓
https://www.psx-place.com/threads/research-experimental-nec-tokin-capacitors-replacement-ylod.25260/
要するに昔の東芝Dynabookと同じでプロートライザーの劣化によるもので、代替えのタンタルコンデンサーに置
き換える修理
方法となります。情報源ではGPU(RSX)側のプロートライザーを交換するとなっています。
まずは上面側のプロートライザーを1つ外して代替えのタンタルコンデンサーを4つ付けるようです。(プロートラ
イザー1つの静
電容量が1200uFで今回使うタンタルコンデンサーは静電容量が470uFです)
症状が改善されなければ半田を見直して、それでもダメならタンタルコンデンサーを別の物と交換して、それでも
ダメなら次の
プロートライザーを外してチャレンジしろと書いてあります。
Youtubeなどを観ると下面側(CPUやGPUが有る側)の方がシールド板とのクリアランスが広いので、そちら側を
交換している事例もありました。
また、両面全てのプロートライザーを外して交換している例も見られました。
または、GPU側だけではなくCPU側も部分的に交換したら動いたとの報告も見られました。
果たして何が正解なのか!?
今回はシールド板を加工する必要がない下面側のGPU側から交換する事にしました。
結果はダメでした。
引き続き今度はCPU側も交換してみます。
これでもダメでした。
初期型のPS3にはプロートライザーが8個使われているので、こうなったらドンドン替えてみます!
プロートライザー4つ交換したところで、ようやく画面が表示されるところまで復活しました。
が、いざHDDをセットするとHDDを読みに行くタイミングでYLODが再発しました。
まだ静電容量が足りないようなので、今度は上面側のプロートライザーも交換してみます。
結果的には症状変わらずでした。GPU側 最後の1個を交換・・・と行きたいところですが、情報源では少なくとも
1つオリジナル
(プロートライザー)を残せ!と書いてあります。
既にGPU側は4つのうち3つ交換しましたが症状が改善しないので1箇所に使うタンタルコンデンサーを増やす
しか選択肢がありません!
今までのように並列に並べるにはスペース的に限界なので、マザーボードを削ってパッドを作り増設します。
安定動作させるために最終的にタンタルコンデンサーを29個も使いました。
使用したタンタルコンデンサーが中華な為か期待通りの静電容量には足りなかったようです。
下面側は耐熱絶縁のポリイミドテープを貼りサーマルシリコンシートをかぶせました。
上面側も同様に耐熱絶縁のポリイミドテープを貼りサーマルシリコンシートをかぶせ、シールド板をめくりあげて
干渉しないように加工しました。
結果的には下面側だけでは足りず上面側も交換することになりました。
写真を見ても分かる通り、上面側を交換する際はシールド板に穴が開いている右側のプロートライザーを交換
するのがイイと思いいます。
また、CPU側GPU側とタンタルコンデンサーの位置や数を色々と試した結果、同じ数のタンタルコンデンサーを
使うならCPU側
を増やしても起動しなかったものがGPU側を増やすことで起動したので、情報源にあった通りま
ずはGPU側だけを交換してチャレンジするのが正解のようです。
修理より1週間、毎日起動チェックを行い負荷の大きいグランツーリスモ5を1レース走りPS2とPS1のゲームを
起動させており
ますが、今のところ再発することなく元気に稼働しております。
リフローのように熱による負荷を掛けない修理なので再発の確率も低いのかも知れません。
半田のスキルが多少必要ですが、興味のある方はぜひともチャレンジしてみては如何でしょうか?
症状の軽いYLOD機ならプロートライザーを外さずに追加する修理も可能ですよ。
※タンタルコンデンサー追加修理の例
ども、Dynaです。レポートありがとうございました。
結果的にタンタルコンデンサーを29個も使ったとのこと、本当にご苦労様でした。でも快調に動いているようで
良かったですね。
プロートライザーについては、良く調べたら当方のHPに数件投稿があり、専用のHPとしてUPしていましたね。
勉強不足でした。
さて、PS3の修理についてYouTubeを調べると、本当に沢山出てきますね。LEDの症状についても、当HPのような
YLOD(イエローLED)が有名ですが、他にもBLOD(ブルーLED)や、いろいろな症状があって話題が豊富ですね。
当方的には、修理方法のリフローが面白いと感じました。特にホットプレートを利用された方やヒートガンを併用
されたりと、修理方法が想像を超えており、たいへん驚いた次第です。
ただ、リフローについては、成功しても再発したりで、なかなか難しいようですね。でも、果敢にチャレンジされる、
その精神には敬服します。 また、情報UPお願いします。
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