NO.337

オリンパスのマイクロフォーサーズ・ズームレンズ修理

  (M,ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIR )

                                                        2018.10.31                                  

ども、Dynaです。

 最近、秋葉原のジャンクショップが続いて閉店しています。寂しい限りですが、ここにきて、秋葉原で一番

ジャンクショップっぽい杉元ガレージが10月末で閉店しました。

   「杉元G、おまえもか・・・・・・!」、まことに残念ですね。とても良いお店だったのに・・・・。

 どこが、良かったかというと、本当にゴミに近いものから、ちゃんと動くものまで売っており、「何がでるか

分からない。」「秋葉原に関係ない物まで出る。」、ようは、わくわく感があったお店だったのです。

正直、そんなにお宝はありませんでしたが、毎回期待感を持って入って行けたのが嬉しかったですね。

こんなお店は、どこにも無いので、本当に残念です。

 さて、杉本ガレージに感謝を込めて、何か企画しようかと思っていたら、ここでレンズを購入された方から

レポートを頂きました。ありがとうございます。

 マイクロフォーサーズズームレンズという、最近のレンズですが、大変参考になりますので、拝見しましょう。

  

では、杉本ガレージさん、長い間ありがとうございました。是非、復活をお願いします。

                                                By Dyna   メール



1、杉元ガレージでゲット 


初めまして、Junky100と申します。

9月頃に杉元ガレージで購入したオリンパスのマイクロフォーサーズ・ズームレンズ

「レンズの状態を確認してください」というエラーが出てカメラ側液晶表示が真っ暗になり

撮影できなくなる現象が出るようになりました。ネットで調べると沢山の方々がこの現象に

遭遇しており、先人達の中にはレンズを分解して修理された方々がいましたが、残念な

ことにその手順が当方には良く理解出来ませんでした。


今回はそのレンズの修理に挑戦し何とか機能を回復することが出来ましたので、ここに

修理の際に注意した方が良いと思うことなどを手順書風に書いてみたいと思います。

これらの修理に当たり重要な示唆を頂きました杉元ガレージでお会いするカメラ好きの

カメラ小僧さん(勝手に名前つけてゴメン)に謝意を表します。



2、注意点

 対象:M,ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIR

    カタログでは標準ズームレンズと呼んでいます。


1)まず、修理に必要となるフォーカスモーター駆動用のフレキを入手する。

 (当方はAmazonにて入手しました。注文時は¥190でしたが、その後見ると¥280になって

 いました。)

2)分解はレンズマウント側のねじを外すことから始まりますが、途中半田コテが必要な

 工程が入ります。(ズーム位置センサーケーブルの基板との取り外し/再取り付け、

 フォトインターラプターとフォーカスモーターの付け替えの工程などです)

3)分解はそれほど難しいものではありませんが、元に戻す時に順番を間違えないよう

 デジカメで写真に残しておくことをお勧めします。

4)当方は全工程をこたつの上で作業しましたのでレンズ部分にごみが沢山ついてしまい

 掃除に苦労しましたが、できればクリーンな環境で作業することをお勧めします。

 

 

3、修理方法

フォーカスモータ駆動用フレックスケーブルを入手



レンズマウントを止めている4個のネジを外す(写真なし)



マウント部が外れ制御基板が見えるので基板を止めている2個のネジを外す。

 





制御基板とセンサーケーブル3本を半田こてで切り離し、レンズユニットのネジ3本を外す

 

 

レンズ鏡胴と駆動部を外す。(繰り出し用のピンがあるので引っ掛かり外しにくい)

 



ズーム位置センサーケーブルは基板側にWT,RD,BLと線の色があるので間違えにくい






絞り駆動部とフォーカス駆動部に分かれる

 

 



フォーカスレンズ駆動部とレンズ固定金具

 

 

フォトインターラプターを旧フレキから外す(弾性接着剤で固定されている)向きをマーキングすべし

 



取り外したフォトインターラプターを新規のフレキに半田付けし組み込む。(方向を間違えない事)

 



フォーカスモーターを枠から取出し旧フレキを半田こてで外す(当方は外す時、端子を壊し往生した)






上から旧フレキ、フォーカスモータ、新フレキ






新フレキにモーターを半田付け(コネクタ部で半田付けがOKかテスタで確認すべし)

 

 

あとは外した時とは逆順で組み立てる。




レンズ部をばらした時の構成部品(但し全てではない)

 


修理後のレンズ

 


ミラーレスカメラ本体に組込んだところ

 



 

レポートありがとうございました。

通常のレンズと比較すると、やや小さくて、作業が難しそうですね。

まだ、当方はこの手のミラーレス一眼は持っていませんが、そのうちに入手するでしょう。

その際は、参考にさせていただきます。ありがとうございました。

 

それと、杉元ガレージでは、レンズが¥300で売られていたので、結局同じものを何個も買ってしまいました。

しかし、さすがに同じものを使うことはなく、ほとんどストックとなっています。

でも、ほんとうに幸せですね。お宝が押し入れに山積みになっていますから・・・・。 冷や汗・・・・。

 

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