NO.328 By Dyna (2017.11.03)
ルルロフさんに捧ぐ、JRC MOSES01の音に感動!!! 涙が・・・・・。そして、ありがとう!
オペアンプ JRC MUSES01の音を聞いたよ!
素晴らしいです!ルルロフさん!
ども、Dynaです。
まもなく11月6日ルルロフさんの命日を迎えます。もう2年経つのですね。早いものです。
亡くなる前にAKIPARA仲間に対して、沢山のプレゼントをしてくださいましたルルロフさん、本当にありがとうございま
した。 実は当方もオペアンプJRC MUSES01を2つ頂いたのですが、IC交換可能なアンプを入手できなかったため、
その有名な実力を聞くことができず悶々としていました。
今般というか、少し前にaitendoにてヘッドフォンアンプをゲットしたので、チャレンジしてみました。そして中華アンプ
TA−2020の感動以来、第二回目の大感動を得ました。本当に恐ろしいくらい良い音を出すICですね。感動をそのま
まUPさせていただきますね。
ルルロフさんの命日を前にレポートUP出来きて二重に嬉しいです。
By Dyna メール
1、はじめに
当方が前立腺がんの手術をしたのが2014年5月ですが、事前の検査で癌が発見されたとき、「お互いに頑張りま
しょう。」と励ましてくれたルルロフさんは、闘病の甲斐なく2年前の2015年11月6日にお亡くなりになりました。
実は、その前に当方やAKIPARAメンバーに沢山のプレゼントを放出してくださり、彼の愛用していた機器は、今でも
多くの読者の皆様の元で元気に活躍していると思います。それが彼の望みだったので、嬉しい限りです。
でも、当方は頂いたものを活躍させられないでいたのです。それは、その世界では有名なオペアンプJRC
MUSES01
です。都合2つセットで頂いたのに、まったく動かせられないでいました。
理由は、IC交換が可能なアンプを入手できなかったからです。「ヘッドフォンアンプぐらい買えば良いのでは。」と怒ら
れそうですが、「ジャンク道」を行く身としては、ジャンクでの出会いにかけていたからですね。
実は、我慢できなくて過去に一回、玄人志向のヘッドフォンアンプを秋葉原で購入しようとしたことがあったのです。
人気があった機種のため、どこでも売り切れ状態で、唯一某店で実物を発見したので、喜んでカウンターに持って行っ
たら、「これは展示品なので売れない。」と断られてしまったのです。
「まけてほしい。」と言ったわけでもなく、「新品の表示価格で良いので売ってほしい。」と何度も頼んだのですが、
「出来ません!」と冷たく断られました。それ以来、その店にはもう行っていません。
そんな訳で、少し悲しい思いをしたため、しばらくアンプから離れていました。
2、aitendoでIC交換可能アンプを発見
アンプ入手のことをすっかり忘れてしまっていた2017年9月23日(土)、秋葉巡回時にAKIPARAメンバーから
耳よりな情報を得ました。それは、「aitendoにてTA−2020を使用しているアンプキットが¥399で売られていた。」
「その
1個は
ゲットしたが、他にあるかは不明。」とのことです。
それは、とてもおいしい情報ですね。まあ、もう売り切れでしょうが、一応行ってみましょう。場所も知らないので、良い
機会ですから。
ということで行ってみました。場所は以前の「秋葉の杜」の近くでした。
勿論というか当然というかTA−20202のアンプはありませんでした。しかし、当方にはそれよりもうれしいヘッドフォン
アンプを発見したのです。そうですオペアンプの交換可能なタイプが¥299で1つ売られていたのです。
勿論、即ゲットですね。
ということで、帰宅後、調べてみました。
型番 47 Headphone Amplifier
どうやら組み立て式のヘッドフォンアンプキットですね。 HPもいろいろありました。
¥2000程度のものでしょうか。
まずはオペアンプの名称を確認しておきましょう。TI社のNE5532Pですか!
電圧は12Vの2Aで良さそうです。
仮に5VのUSB電源、INはレコードプレーヤー、OUTはヘッドフォンを即配線してみたのです。すると 完ぺきに使用
できました。
しかし、音は・・・・。まあまあ程度ですね。聞き入るほどのものではありませんでした。
一応、ICにかかっている電圧を確認しておきましょう。OKのようですね。
音の感動が無かったため、しばらくこのままの状態で放置となりました。
3、IC交換の可能性と作業
そんなある日、あ!「ルルロフさんの2周忌がやってくる!」と思い出したのです。 ぼんやりしていられない!
そうです。 ヘッドフォンアンプのオペアンプを交換するぞ!!
まずは、TI社のNE5532PとJRC MUSES01が交換可能か確認が必要ですね。それにはピンアサインと内部配線
の調査が必要です。
どうやら交換は可能のようです。しかし電圧が違うようです。NE5532Pは5Vでも動作しますが、MUSES01は9V
以上必要でした。 販売されているキットの付属品としては12V2Aの電源がついているようです。コンデンサーを確認
しましょう。
基盤のコンデンサーも25V対応になっているので、12VのACアダプターを用意しましょうね。
探したところ、中華アンプで盛り上がった時に必要以上に購入してしまった任天堂WiiのACアダプターが12Vの
3.7Aなので利用することとしました。勿論端子部は交換作業済みです。
それとNE5532Pは5Vでも動くので、そちらも用意します。
あと、ソース入力と出力ですが、INは一番簡単なアナログレコードプレーヤー、あとOUTはエレコムの低音の良く出
るヘッドフォンEHP−OA300を用意してみました。
4、IC交換と聞き比べ
(1)NE5532P
一回聞いているので、試す必要は無いかもしれませんが、比較する以上音を脳裏に焼き付けましょう。
正直、「普通」の音です。
この「普通の音」とはどういうことでしょうか? 当方的には、「終わり!」を宣言していることになりますが、決して悪い
の ではありません。しかし、「感動が無い」のです。
オーディオは「好きな音楽」を「良い音もしくは気に入った音」で聞くものと思っているのですが、それには該当しなか
ったということです。これは個人差があることと、聞くヘッドホンで大きく左右されますので、このオペアンプが悪いとは
言い切れません。
ただ、当方が気に入らなかっただけです。 もう一度言いますが「悪い音」ではありません。「普通の音」です。
難しいですね。
(2)MUSES01
それでは期待してIC交換しましょう。中央が交換用のオペアンプJRC MUSES01です。
ルルロフさんから送ってもらった時の状態そのままです。きれいに梱包されており、このあたりに彼の性格が出てい
ますね。
確か¥100で購入した引き抜き器、この時が来ることを想定して購入していました。
作業は手が震えますね。緊張で!
さあ、真打登場! 待っていました! 2年前から! (長すぎだ!!)
それでは、期待して聞きましょう・・・・・。
おおー! 何だこの豊かな音は!
全然違うではないか! こんなに差が出るものなのか?
今まで、お蔵入りしていたヘッドフォンが、常用に復活します。
(冗談抜きです。)
5、LPを片っ端から・・!
視聴したのは、渋谷レコファンで購入したLP「良子のクリスマス」¥54です。
良いなあ〜♪ 天使の歌声がする。 極楽(パラダイス)ってこんな感じかもねぇ〜♪
普通のレポートなら、両ICの違いをタラタラと能書きを垂れるのでしょうが、やめます! 必要ないし疲れますから。
レポートを書きながらLPを聞きまくっていますが、LPって短いですね。20分程度で片面終わり。
裏返しながらの聞き込み・・・・。 でも、いいなあああああ・・・・・・。 極楽、極楽。
こうなったら、同じくレコファン¥54の「真理ちゃん」行ってみよう! ああー! 青春を思い出します。
もう止まりません。今度は¥54の「小柳ルミ子/京のにわか雨」 これも最高ですね。 ノイズが多いけれど、その
障害を音質が超えています。 素晴らしい!
6、ヘッドフォンの評価が変わった!
2年ぐらい前にTA−2020を使用した中華アンプを初めて聞いた時、体に激震が走りました。しかし、今回はそれ
以上の超激震です。 ヘッドフォンの世界にこれほどの極楽があるのだと初めて知りました。
(正直、ヘッドフォンは嫌いでした。音は悪いのに、耳が痛くなるからです。)
今まで、捨てようと思っていたヘッドフォンが、復活するかも?
(冗談抜きです。)
やばい! 改めて聞き比べてみましょう。 今まで、間違った評価をしていた可能性が高いです。
@エレコムEHP−OA300 (特区で¥980?)
今回の調査では、これが一番良かった感じです。はやり大口径が効果ありかもしれません。とにかく、豊かな音が圧
倒的に豊かな音質で聞かせてくれました。
Aaudio-technica ATH-WM77 (千石で¥500)
これも良い音です。 口径が小さい分@エレコムEHP−OA300との差が出ましたが、外に持ち出すときは小さい方
が良いので、オシャレを気にするときは、こちらが良いでしょう。
BPioneer の型番不明 (千石¥500)
Aaudio-technica ATH-WM77 と同じ感じですが、十分良い音です。耳が痛くならないので常用ヘッドフォンです。
折りたためるので、持ち運びが必要な時は重宝しています。
Cnagaoka製のP-804/WH (千石で¥300)
Aaudio-technica ATH-WM77 と同じ感じですが、十分良い音です。 見た目おもちゃですが、意外にしっかりとして
おり、気分を変えるときに使っています。
Dヒョウ柄のイヤーマフ (U−SHOP1Fで¥100)
とても軽い音になるので、気軽に使用できていたイヤーマフ、これも頑張っていますね。ただ、低音の量が出なくなり
少々軽い音になりました。
しっかりした造りのヘッドフォンは、どれもそん色無いレベルです。 少々差が出るのは「好み」の差ぐらいでしょうか。
しかし、軽量型のヘッドフォンでは、まったくお話になりませんでした。
というか、「音楽とは言えない音」 「チープな音」となったのには驚きです。
今まで、当方は「おもちゃの音」で満足していたのか?
今まではアンプが悪くて、気が付かなかったのでしょうか?
上の写真のような軽いヘッドフォンタイプやイヤフォンは軒並みダメですね。音楽になりません。これは振動版が小さ
いため低音が出ないせいかと思います。 バランスが極端に悪くて、音が楽しめません。
唯一頑張っていたのはaudio technicaのTH−11AVでした。口径は小さいのに何故か低音がでます。不思議です。
マグネット部が大きいので、低音が出るような気がします。
7、あとがき
いやー! 恐れ入りました。 音楽で感動することがこの年(60歳)になって発生するとは・・・・。
何事もチャレンジしてみるものですね。
正直言うと、MUSES01を2年間も放置していたのは、当方の耳では「音の差を確認できない。」 と思っていたから
です。
臭覚細胞が死んでしたまったせいか、どんなに香りの良いコーヒーを飲んでも味でしか差を感じられず、大好きだった
コーヒーが単純な飲み物になってしまいました。 音楽もそれと同じだろうと勝手に思い込んでいたのです。
でも、違いましたね。まだまだ耳は生きていたようです。「音の差が分かったのです。」 嬉しかったですね。
これもルルロフさんのおかげだと思って、ますます音楽を楽しむつもりです。
ありがとう!!
By Dyna メール