NO281 By だいまい14さん (H26.09.21)
FUJITSU LIFEBOOK A561/Dの
大ジャンプアッ プ改造
ども、Dynaです。
当方は、大量のジャンクPCを持っていますが、最近高クロックのCore2CPUの価格が下がったため、一斉にCPU交
換を進めてきました。おかげさまで、多くのPCがC2Dの2.4Ghz辺りから3Ghz程度のものに変わり、それはそれは快
適なPCライフを送っております。
さて、C2DなるCPUの価格がなぜ下がったかと言うと、一般のPCでは、Core iシリーズにシフトしたからでしょうか。
当方にとってCore iなるCPUは未知の世界ですが、コアが2個から4個等に増えるのですから、それはそれはパラダイ
スですね。しかし、コスト的には地獄ですが・・・・・。
ということで、ちょっとジャンクネタとは言えないのですが、だいまい14さんからノートPCのCPU交換レポートをいただ
きました。何とCPUは、Core i7です。「7」ですよ、きっと凄いCPUなのでしょうね・・・・。うらやましいです。最後に一部
改造ネタもありますので、結構楽しそうです。では、早々に拝見しましょう。
By Dyna メール
FUJITSU LIFEBOOK A561/Dの大ジャンプアッ プ改造
2014.9.21
はじめまして。だいまい14と申します。
ジャ ンクネタではありませんが、ジャンク品とほぼ同価格なノートパソコンFUJITSU LIFEBOOK A561/D(中古
12,800円 windows7)
を改造しましたので報告します。
本機は2012年2月のビジネ スモデルで希望小売価格(税別):131,700円〜となっています。日本製で電磁シールド
対策など作りがしっかりしています。
本機種の分解・改造情報はあまりありませんが、参考になればと思います。
末端
のCeleronモデルです。Core i-5を搭載された機種がありますが、ここではCore i-7を載せ替えました。これ
により性能は大ジャンプアップとなります。
(写 真1)
項 目 改造前仕様 改造後仕様 備考(費用)
CPU
Cerelon B710 Core i-7 2670QM
ソケットS2 SandyBridge
1コア(1.6GHz)1スレッド 4コア(2.2GHz)8 スレッド (12K円)中 古
メモ リ PC3-10600 2GB×1 PC3-12800 4GB×2 (6K円)中古
HDD
HDD 250GB SSD 240GB (10K円)新品
ド ライブ
CD・DVD ROM ブルーレイ・DVDマルチドライブ
(6K円)再生ソフト含む
ACア ダプタ
19V―3.2A 19V−4.2A
(1K円)ジャ ンク品
1. 準 備
富 士通のホームページから基本的なドライバはダウンロードできますが、クリーンインストール時は本体HDDの
リカ
バリエリアのみにあるドライバが必要となります。事前にリカバリエリアにあるシステム及びドライバのデータのバックア
ップをとってお
く必要があります。作り方はリカバリガイド(PDF)を参照して下さい。
2.分 解
バッテリ、メモリカバー、HDDカバー、HDDを 取り外します。HDDはメモリカバーとHDDカ
バーのネジ2本でとまってい
ますので各カバーを外して、空いたスペースの方へHDDを スライドさせると外せます。
本体 裏蓋にあるネジを全て取り外します。バッテリ裏とDVDドライブのネジ各2本は他とはサイズが違いますので注意
して下さい。写真2のように取扱い説明書のコピーに
張り付けておくと間違いありません。
モニ タ付け根部分のカバー裏側に突起がありますのでドライバー等で押し込み、前側のツメを外すと裏蓋がはずれま
す。(写真3、4)。
(写 真2)
(写 真3)
(写 真4)
3.改 造
CPUはCPUクーラーを止めてい
る3本のネジを取ると外れます。CPUソケットの止めネジを90度回してCPUを取り外
し、Core i-7と載せ替えます(写真5)。銀グリスを塗ってクーラーを取り付け、ネジ3本を均等に
締め込みます。
(写真6、7) 少し銅版の幅が足りませんがグリスを隙間に充填しておきました。
ブ ルーレイドライブは手持ちのポータブルドライブから取り外したものを利用しました。元のドライブの固定金具を移
植してソケットに嵌め込み
ます(写真8)。ベゼルも交換します。
(写 真5)
(写 真6)
(写真7)
(写真8)
4.組 立
分 解の逆の手順となります。裏蓋前後のツメがきちんと嵌っていることを確認してネジを締め込みます。SSDはHDD
に付いているマウンターを移設して設置します。(写真9、10)
(写 真9)
(写 真10)
5.OSのイ ンストール
F2を押したままで電源を入れ、BIOSの
基本的設定をします。CPUの設定項目の確認をしておきます。OSは32bitか
ら64bitへ変更します。1で準備したリカバリデスク、ドライバ及び富士通からダウンロー
ドできるドライバでインストール
は完了できますが、エクスペリエンスインデックスはグラフィックス関係のスコアが低い状態となりました。
そこでインテ
ルのHPよりHM65 Expressチップセットドライバをダウウロードして更新したところ改善しました。CPUが仕様外のため
でしょうか。
6.性能 の向上・感想
エ クスペリエンスインデックスの対比です。8スレッドは壮観です。(写真11、12)
項 目 改造前 改造後
プロ セッサ 3.9 7.4
メモ リ 5.5 7.6
グラ フィックス 4.1 6.2
ゲー ム用グラフィックス 4.4 6.2
ハー ドディスク 5.7 7.9
Q:ベンチマークのSuperPI105万桁の値はどのくらいでしょうか? Dyna
→只今計測しましたところ 105万桁は12秒、800万桁は22秒でした。
家 のデスクトップPC(PhenomU
×6 1065T)とグラフィックス以外は同等の値です。ストレスフリーのPC(オーバー
スペック?)となりました。ターボブースト(3.1GHz)の働きはCore i-5と同じであれば働くと思いますが、検証していま
せん。TBが無くとも費用対効果は高いと思っています。
(写 真11)
(写 真12)
7.排熱 の改善
TDPが35Wから45Wとなったため、CPUファンの運 転頻度が改造前より多くなりました。写真(13、14、15)のとお
りメモリの蓋をアルミ板(1mm厚) とステンレスメッシュで製作しました。これで負荷の高い時のみファンが回転するよう
になり、改造前より静かなPCとなりました。
長時 間の使用ではキーボード左手側がほんのり暖かいです。
(写 真13、14、15)
(写 真13) (写 真14
)
(写 真15)
最後に
いじりすぎでジャンク扱いのPCとなりま した。長文にお付き合い頂きありがとうございました。
だいまい14
ども、Dynaです。
確かに¥12800の中古ノートをCore i7化するのは、すごい改造ですね。SuperPI105万桁の値は12秒ですか、さす
がです。当方のPCはC2Dの3.0Ghzになって、ようやく20秒程度です。それまではCeleronの430で、40秒台でした
からC2Dの3Ghzは早いなぁ・・・・と感激したばかりですよ。
ということは、次の目標として、Core iでしょうかね。まだまだジャンクでは出ていませんが、Pentium4からC2Dに変わ
ったように、その内に手にすることが出来るかと思うとワクワクしますね。今後が楽しみです。
では、また改造等行うようでしたら、レポート方よろしくお願いします。
By Dyna メール