NO.279 By Dyna (H26.09.06)
初めての無線LAN内蔵を実施!(何事も経験が大事です。)
NECノート VY93M/C-5の無線LAN内蔵
ども、Dynaです。
夏休みも終わりましたが、皆さん元気でお仕事・ご勉強頑張っていますか。当方も、前立腺がん手術後の3ヶ月検査
(PSA値)も測定限界値以下になり、安堵しております。
さて、術後の経過が良いせいか、ジャンク魂が燃え始め、「ジャンク欲」が復活してきております。具体的には、今更
のノートPCですが、家内用のNEC VY93M/C-5について、無線LANが内蔵されていないため、今回内蔵作業を実施
してみました。
今更のノート(液晶がXGA)で申し訳ないのですが、何事も経験が大切、情報はそれなりに役立つと思いますので、
当方の「夏休みの宿題」レポートということで、ご報告させていただきます。
By Dyna メール
**** ご注意 ****
無線LANの内蔵等の行為を行い、このまま使用すると電波法違反になるようです。申請等の手続きを行い許可を得
ない以上、使用は出来ないとのことです、ご注意ください。当レポートの取り扱いは、最後に記載します。
○ VY93M/C-5の無線LAN内蔵
1、はじめに
当方は、盆と正月に信州に帰省するのですが、家内も近くなので、2つの実家を行ったり来たりしています。少し前ま
では、お安い通信環境が無かったのですが、今では格安ビックSIMにて、NTTドコモの回線(Xi)を使い、山奥なのに快
適にインターネットが出来ております。速度は数MB/Sで、まあまあですね。
さて、当方の田舎でのインターネットは、東芝ダイナブックSS RX2にて、HPの更新等、横浜と同じ作業を田舎でも
行っているのですが、実は家内も結構インターネットしております。
その、家内用のノートPCですが、XP現役時代はSS1600を、Windows7になってからは、NECのVY93M/C-5を使用し
ております。このノートは液晶画面がXGAと、今更の物なのですが、PC-NETで新品状態で売られていたこと、とても軽
量であったことから、Windows7を入れて家内専用機としております。画面のアイコンが大きく見えるのは、今では、少々
違和感がありますが、老眼の当方や家内としては、それなりに見えやすくて助かっています。
ただ、この機種は無線LANが内蔵されていないため、無線LANカードを挿して使用するのですが、メカオンチの家内
には、その行為がとても、ハードルが高いのです。簡単な作業でも、その手の方々には「何でこんなことしないといけな
いの?初めから入っていれば良いじゃない!」と考えるのですね。
ということで、初めて無線LANを内蔵させてみることにしました。この程度の作業は、メモリ増設やHDD交換と同程度
と思っていたのですが、結構甘かったので、それなりの結果となっています。
2、事前調査
まずは、事前調査が大切です。ということで、インターネット検索してみました。このノートPCに内蔵できる無線LANの
カードタイプや型番が知りたかったのです。
しかし、意外とよく分からないのですね。結果的には当方が良く調べなかったことが悪かったのですが、この段階では
明確な答えが出ないまま、「まあ、何とかなるだろう。」と安易な発想で、行動開始してしまいました。
(1)分解作業
それでは、内蔵できるカードの大きさを見るため、ノートPCを分解しました。
裏面に見えるネジを外すと分解の第一段階終了です。隠しネジはありません。ただし、作業に当たっては、ACとバッ
テリーは必ず外します。
ネジが外れたら、隙間に親指の爪を入れて、分解していきます。すると、パームレスト部が、完全に取れて来ました。
しかし、フラットケーブルが付いていますので、切らないよう、そっと分解します。
パームレスト部をKBの上に置くと、こんな感じですね。S-ATAなHDDが見えますので、HDD交換は実に簡単ですね。
(2)難題発生
パームレスト部は、外すことが出来たのですが、肝心なKB部が取れません。「どこかに隠しネジがあるのでは?」と
ゴム脚やメモリ蓋を開けて見たのですが、どうにもありません。困りました。
強引にKBを取ろうとしたら、少々歪んでしまい、あわてて元に戻したのでした。どうにも分かりません。おそらく、KBの
裏面に両面テープが貼ってあり、ネジでなく粘着力で固定していると思います。過去にも経験していますので・・・。
そこで、困ったときの「日記頼み」です。当方の日記(ブログ)に記載したところ・・・・・、即、コメントをいただきました。
ありがたいですね。やはり、KBの裏に両面テープがあるそうです。早速分解作業を再開しましょう。
(3)分解作業・再開
作業時に写真を撮り忘れましたので、イメージ写真をUPします。KBを気持ち持ち上げて、隙間からカッターナイフを入
れます。この時、カッターはなるべく歯が長くなるよう新品を付けると良かったです。短いと、KBを持ち上げなくてはなら
なくなり、歪んでしまうからです。 作業は、慎重にゆっくり・ゆっくりやりましょう。
時間はかかりましたが、こんな感じで分解できました。後から分かったのですが、両面テープでも、再利用できるよう
プチルゴム系のもので、意外とゆるく着いています。なので、カッターで「切る」のではなく、「はがす」が良いと思います。
当方は、安物の薄い両面テープが使用されていると思っていたので、最初のものは切ってしまいました。すると、再利用
出来なくなりますので、ご注意願います。ゆっくりはがせば、両面テープをいためず、KBが取れますので。
KBが取れると、パネル上に3つのネジがありますので、外すと簡単にMBが露出します。
これで、内蔵する状態が想像できますね。
(4)必要パーツの想定
形状からして、ここが無線LANを内蔵するミニPCI-Expressソケットでしょうか。でも、変ですね?カードを固定するネ
ジというか、穴が見えません。まして、フルカードだと当たりそうな部品も見えます。ハーフカードになりそうですね。
アンテナ線は、出ていないので、この機種には用意されていません。別途調達する必要があります。また、結構な距
離も必要でしょうか。
以上、必要なパーツは、
@ミニPCI-Express用の内蔵無線LANカード、ハーフサイズ (注:後で出てきますが、これは間違いでした。)
A長めのアンテナケーブル、コネクタはカードと同じもの(おそらく一般的)
と、想定しました。
さて、次に型番の検索です。ミニPCI-Express用の内蔵無線LANカード、ハーフサイズで、VY93M/C-5に使用できる
型番は何でしょうか。さっぱり分かりません。それではと言うことで、インターネット検索してみました。
しかし、なのです。あまり見つからないのですね。おそらく当方の調べ方が悪かったのだと思いますが、分からないま
ま、秋葉原へ買出しとなりました。
3、買出し
必要なパーツが決定したら、(型番は不明のままでしたが。)買い物でしょうか。早速、秋葉原へ行きましょう。
巡回の結果、この手の部品が売られていたのは、PC-EYES、QC-PASS、万世商会、PC-NETでしたが、型番が分か
らないため、形状の合うもので、それなりのものをPC-NETで購入してきました。
intel 11bgn \500 N1000なるものを購入したのですが、後からの情報によると、ソケットには入り、起動は出来るも
のの、どうやらKBが効かなくとのことです。失敗でしたね。(お粗末)
では、アンテナケーブルはどうしたかと申しますと、このカードにつけるものを探したのですが、これもそんなに見つか
りません。諦めた頃、コンピュエースで発見。2本入りで¥1234だったのです。購入しようとお品を見た瞬間、思い出し
ました。
アンテナケーブルとはこんな感じの物です。
それは、ダイナブックSS1600を大量に所有しているのですが、それらの交換用パーツに、液晶パネル部があり、そ
の一部に、確かアンテナケーブルが出ているパネルを1枚所有しているはずなのです。もったいないので、それを利用
することにして、アンテナは購入せず、帰宅しました。(こちらの判断は良かったです。)
4、 正しい部品の調達
(1)正しい情報の入手
買い物結果を日記にUPしたところ、多くの方々から、「購入したN1000なるカードは使用出来ない。」との情報をいた
だきました。そして、使用できる可能性のあるものは、以下のとおりとのことでした。
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秋葉の有志さんからの情報です。
こんにちわ○○です。 ニコイチした残りのVY93Mを開けました
#1 #2 #3
無線カードは長いタイプでソケットの右側に付きます
場所はPCカードスロットの上です。無線アンテナは右側のヒンジから回します
カードはネジ2個で固定され、奥側は本体に直接ネジ止め(画像No.2の赤丸)
手前側はキーボード下のボディーにネジ止めされます(画像No.3の赤丸)
手前側はネジ位置が合いませんが、無線カード内蔵モデルの場合
ネジ穴同士を繋ぐ特製延長金具がカードに取り付けられています (最後に出てきます。)
この金具は手に入らないので奥側一点で固定しなければなりません
ここのネジはこのPCで多数使われているネジより一回り太く
液晶部分を裏からPC本体に繋いでいるネジ2本と同じ太さです
どこかで都合する必要があります
→えー!右側ですか?、当方は左側に付くとばかり思っていました。びっくりです。 By Dyna
無線カードはIntelは3945と4965のみ
Atherosなら制限は無いと書き込みを見つけました
3945ABGと4965AGは、11a、11gに対応
2.4Ghz、5Ghzどちらも54Mbps
4965AGNは、11a、11g、11na、11ngに対応
2.4GHzが150Mbps、5GHzが300Mbpsまで
VY93M/Cに始めから付いているのは3945ABGです
→貴重な情報ありがとうございました。早速、探して見ますね。 By Dyna
また、日記にも複数コメントいただきました。ありがとうございます。
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(2)正しい無線LANカードの入手
秋葉原では、あまり見つけられなかったので、結果的に有志から譲っていただきました。ありがとうございます。ただ、
型番が分かりましたので、インターネット検索すると沢山出てきます。秋葉で時間をかけるより、アマゾン等で購入する
ほうが良いかもですね。
頂いたのは、intelの3945ABGと5GHzが使えない4965AGですが、VY93M/C-5には3945ABGが初めから付いている
とのことなので、3945を付けることにしました。54Mで十分ですから。
(3)アンテナケーブルの入手
次は、アンテナケーブルの入手です。これはそんなに問題ではありません。というか、押入れの中から見つけることが
最大の問題でしょう。どこに入れたか、すぐに忘れてしまうのですよ・・・・・。
在りました、良かったです。これは、SS1600の本体を購入したら、液晶が割れていたので、「秋葉の杜」で割れていな
い液晶パネル部を購入し、液晶パネルだけ交換したものの残りです。割れているのが見えるかと思います。
普通の方々なら、これを捨てると思いますが、当方にとってはまだお宝で、インバーターやケーブル類が使えるのです
ね。アンテナ線も見えます。それとコネクタですが、どうやら合うようです。うれしいですね。
ここまでくれば、お手の物!何回も経験しているSS1600液晶部の分解です。また親指の爪の登場です。
こんな感じで分解終了。やはりインバーターとアンテナケーブルが使用できそうです。
アンテナ部は、よく見ると金属部から外に出ておりますね。今、気が付いたのですが、SS1600の上半身は、アンテナ
部のみプラスチックで出来ているのですね。納得しました。
アンテナ部は強力な両面テープで固定されているので、剥がすと反ってしまいました。まあ、仕方ないでしょう。
これで、必要なパーツの入手成功です。ただし、短い方のアンテナケーブルは届かないことが分かりました。情報によ
ると、1本でも大丈夫とのことでしたので、1本アンテナで決行することにします。
5、組み込み
(1)無線LANカードの取り付け
VY93M/C-5の分解は、慎重に作業し、MBを露出させます。
2回目の分解ですが、力を入れすぎるとKBが曲がるので、あくまでも慎重に分解します。丁寧に!!
3つのネジを取ると、パネルが取れますので、MBの登場です。
しかし、ソケットの右側とは思いませんでした。と言うのは、増設カード類は、モーメントがかかるので、基本的にMB上
に在るべきでしょう。右側のように空中に設置すると、ソケットを破損させる可能性がありますから。そのための金具が
あるようですが、残念ながら入手できないので、あきらめることにしました。
早速、無線LANカードを付けましょう。そしてネジ止め! (1つで我慢とします。)
(2)アンテナケーブルの取り付け
蝶番の右側は液晶のケーブルが占用しています。よって右側から引き込む必要がありますね。
まずは、液晶部を本体から外しましょう。左右ともネジ1本づつ取るだけで分解します。
この液晶用コネクタの外し方が分かりません。困りました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
待てよ、この黄色いテープは何だろう? そうだ、摘んで引っ張るのですね。
取れました。それでは、蝶番のネジを取って、分解です。簡単ですね!
液晶部の分解は、SS1600の時とまったく同じです。ゴム部を取り、下にあるネジを取ります。側面にも沢山ありますの
で、根気良く外します。この時注意するのは、ねじ山をつぶさないことです。結構細いので、無理をしないこと、ぴったり
のドライバーを見つけてからの作業にしましょう。当方以前失敗しており、ねじ山をつぶすと悲劇が待っています。
こんな感じで分解終了。やはりアンテナケーブルは無いです。がっかり!(当たり前ですが・・・・。)
さて、ここで大変な問題発生です。写真のとおり、アンテナ部分が外に出せないのです。SS1600のように、横穴が開
いていないのですね。困りました。自分で開けましょうか・・・・。しかし、○穴なら簡単ですが、薄い横穴です。ちょっと自
信ありません。
あれこれ悩みましたが、あきらめて強引に隙間から出すことにしました。
こんな感じで設置するのです。(大丈夫かな?) ケーブルの穴は開いているので、助かりました。
強引に、アンテナ部分の上にパネルを押し付けます。心配なので、絶縁用のセロテープを挟んでします。
つまり、アンテナ部は2段回のL型状態になっています。強引に折ってはいないので、何とか収まっていますが・・・・。
パネル部を復元したのですが、どうにも歪んでいますね。気になります。
横から見ると、隙間が見えますね。でも、仕方ないのでOKとしましょう。
ケーブルは、ゆとりを持たせて配線しましょう。 蝶番部動かしてみると、ケーブルがかなり動きます。ゆとりがないと
危険ですね。今回は、入手できたケーブルの長さの関係で1本運用とします。(もう1本は短くて配線できませんでした。
6、セットアップ
戻しの組み立て完了しました。黙っていれば膨らみは気が付かないかもですね。
それでは、これからセットアップしてみましょう。ドライバーを要求して来ますでしょうか。
無事に立ち上がりました。
自動で、ドライバーをインストールしています。
あれ?失敗とのことです。残念ですね。 では、LANケーブルを付けてみましょう。
今度は、無事にインストール出来たようですね。良かったです。
無線LANも使えるようになりましたね。早速、速度の測定をしました。ADSLの有線で13MB出る家の環境ですが、無
線にしても、同程度出ています。完璧でしょうか・・・・。
BIOSを見ると、「ワイヤレスデバイス」が「使用する」となっています。これで良いのかな?
実家での使用を想定して、ルーターのL−04Dも設定しました。
ということで、ちょっと気になる点は残りましたが、家内が使用する程度なので、問題無いでしょう。完成としましょう。
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秋葉の有志さんからの情報です。(その2)
作業が終わった後、無線LANカードを譲ってくださいました秋葉の有志さんから、またまた貴重な情報をいただきまし
た。
無線化お疲れ様でした
カードを取り付けるだけで本体から認識されて本当に良かったです
VY10Aをバラして画像を撮りましたので添付します
アンテナのフィルム部は専用の金具(またです...)に取り付けてあり
本体プラスチック部の隙間にネジ止めするようにできてます
ここらは同一品を入手しない限りスマートな取り付けは無理のようです
とりあえず強引に丸めて押し込む位しか考えつきません
ついでに無線カードの画像も撮りました。
→ども、Dynaです。追加の情報ありがとうございました。
そうでしたか、こちらのアンテナは小型化されているのですね。確かに、当方のも丸めれば入るかもです。
それから、金具は無くても大丈夫と判断しました。ありがとうございました。 By Dyna
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7、再挑戦?
そうか、アンテナを丸めれば、あの狭いスペースに入るかも知れませんね。
ということで、チャレンジしてみることにしました。
でも、思ったより硬いです。というか、フラットケーブルの構造上の関係で、極端な折り曲げや行為の繰り返しは、金属
疲労を招きそうで・・・・、怖くて止めました。
液晶パネルの一部が、ちょっぴり膨らんでいますが、アバウトな家内には問題ないでしょう。それより、外部から無線
LANカードを挿す行為の方が問題でしょう。
ですから、今回は安全性を重視して終了とします。今後、同機種のジャンクでアンテナが入手できたら、再度チャレン
ジすることにしましょうか。
でも、この機種にこれ以上の費用をかけるのは、無駄かな?
**** あとがき ****
レポート冒頭でお知らせしたように、このまま当機を使用することは、電波法に抵触するようです。改造方法もお勉強
になりましたが、法律的にもお勉強になりました。(お粗末でした。) 無線LANカードを内蔵している機種は、メーカー
側でまとめて許可を取り、WiFiシールをPCの裏に貼っていますね。納得しました。先日新しい東芝ダイナブックSS RX2
を入手したので、(無線LAN有り)家内用の新しいノートPCに整備してあげることにします。
初めての無線LANカード内蔵計画は、100点満点では無かったものの、何とか成功しました。しかし、ほとんどのプロ
セスで秋葉有志の支援なくしては成功しなかったのも事実で、個人での情報収集能力の無さを感じました。作業的には
そんなに難しいことは無いのですが、ソケットに入れば何でもOKというわけではなく、PCは動くもののKBが効かなくなる
という不思議な現象が起こるようです。
ミニPCI EXPRESSという統一されたソケットであっても、安易な増設が可能ということでは無い様で、まだまだ調査研
究が必要のようですね。引き続き頑張ります。
By Dyna メール