NO.276                             By リチウムさん   (H26.07.23)

NTTのダイアル回線使用料を¥0に!  でも、電話を受けられ・かけられる。 

   (月額基本料¥0で受信でき、電話しなければ、料金¥0)              

HandyTone702を使用して、

      固定電話を安くする方法

 ども、Dynaです。

 皆さんのお家の電話は、活躍されていますか。当家の固定電話も、リビングに鎮座していますが、利用となると受信

専門で、かける方は少ないですね。しかも、電話としてはKDDIと契約しているため、NTTからの請求書は、ダイアル回線

使用料¥1700(税抜き)と若干の通話料があるだけです。(どうして通話料があるのか?ですが)

 この回線使用料は、NTT様に払う最低限の基本的な料金と思い、当たり前の料金と思っていました。しかし、この回線

使用料はお休みを届け出ると、¥0になるようです。これは5年間可能なようで、以後更新すると、ずっと続けられる理屈

のようです。

 さて、毎度貴重な情報を頂いているリチュウムさんから、この回線休止状態を利用する、面白い情報をいただきました。

ようは、この休止状態で、Fusionのサービスを活用すると、格安で固定電話を利用できるとのことでした。

 ちょっと、「え!まさか?」な情報ですが、専用の機器の購入と設置の手間がかかりますが、試す価値はあるかと思いま

す。早速、拝見しましょう。 

                                                 By Dyna   メール


固定電話を安くする方法

 ( HandyTone702 + Fusion IP-Phone Smart ) 

 


1 はじめに 

 どうも、リチウムです。今回は、固定電話の料金を安くする方法です。最近は、携帯電話を家族みんな持っていますと、

イエデンワの固定電話を使う機会がほとんどあり ません。当方の電話料金は、アナログ基本料金の1,700円に通話料

が数百円です。それでも、昔は、電話債券(古いですね。現在は、施設設置負担金)を高いお金で買って電話を引いた

ので、もったいなくそのまま契約しています。現在は、ひかり電話など、NTT自体がアナログ電話を休止して、IP電話を

導入させる営業しています。その中で、Fusionからさらにお安いサービスがありましたので報告します。

 

 VoIPで格安電話のFusion IP-Phone Smart  http://ip-phone-smart.jp/



@災害に強い固定電話?

 3月11日の東日本地震の時、固定電話があると安心だとと思って、いろいろと電話しましたが、いっこうに繋がりません。

電話する先が携帯電話で携帯各社が通話規制をしているためです。固定電話間でも規制をしてるようで同じようでした。

ところが、携帯の中でもウィルコム間は、全く問題なく通話ができました。また、その後の計画停電では、停電してしまい

ますと、電話機の電源が無くなって、NTT局側は問題ないのですが、電話機自体が動作できません。昔は、NTTの電話

局の給電で通話できる電話機だから問題なかったのです。こうして考えてみますと、どうせつながらないのでIP電話が

110番や0120番などに制限がありますがIP電話を家の固定電話でも良いような気がして きました。




ANTT電話とIP電話を調べる

 NTTの固定電話は休止を行うと、5年毎手続きで電話債券(現在は、施設設置負担金)を復帰や譲渡もできるようです。

この休止期間には使用料金がかかりません。実際にNTTの固定電話の休止をしてみました。NTT東日本のホームペー

ジから休止の手続きをします。これだけでは、ダメなようでNTTへ電話をした方が良いようです。電話をすると、5年以降

でも10年間は休止を解除できると言っていました。5年後にまた休止をお願いすると10年間休止なると思っていました。

NTTの加入電話のアナログ回線使用料(アナログ基本料金)は、住宅用の3級取扱所が1700円(税抜)です。
 

 1級が1450円で大都市ほど高い料金です。これが結構ばかげ ている理屈で、大都市ほど加入者が多くて、設備が大

規模になるから高いという理屈です。その理由は電電公社時代のサービスしてやる意識で、大都市ほど高価で大規模

な交換機が必要だから高くしているつもりなのでしょう。現在のVoIP時代では、考えられないことです。また、NTTの交

換機は給電を電話機へ行っており、単機能な電話機であれば、そのまま通話することができます。しかしながら、現在

はFAX付きなど電源を持つ電話機が多く、あまり意味がありません。ただ、停電時に電話がかけられるメリットはありま

す。

 通話料金は、市内通話が8.5円(税抜)/3分です。〜20kmまでが20円/90秒で 60km越えが40円/45秒です。



 IP電話は、050から始まる電話番号です。各社からサービスが提供されています。一番、有名なのはNTTコミニュケー

ション(OCN) の050Plusです。同一サービス内の通話は無償で、8.4円/3分です。IP-Phone Smartは、8.4円/60秒で

3倍高いです。しかし、NTTコミニュケーション(OCN) は、携帯に16.8円/60秒でPHSで10.5円/通話 + 10.5円/60秒(異

常なほど高額です。)です。IP-Phone Smartは、8.4円/60秒で変わりません。今時、携帯電話やPHSにほとんどが電

話をかけますので、どれだけNTTコミニュケーション(OCN) の050Plusの通話料が高いかが分かります。


 NTTコミニュケーション(OCN) の050Plusは、月額基本使用料は、315円/月です。IP-Phone Smartは、無料です。

NTTコミニュケーション(OCN) の050Plusは、ユニバーサル料も必要です。これに対して、月額の使用料が0円でユニ

バーサル料も不要です。つまり、あまり使用しない固定電話ですと大変お安くなると言うことで す。当方では、受信する

FAXがたまにあることと、少し電話をする程度です。このFusionのIP-Phone Smartで固定電話をすることにしました。

メリットはNTTの基本料金を通話すると100分話せることになります。?



BIP-Phoneを固定電話とする方法

 Fusion IP-Phone Smartは、スマホ向けにSmarttalkと言うアプリがあります。イエデンワで固定化するので、スマート

ホンでは、FAXにも対応は、できません。 このような時にVoIPアダプタと言うものがあります。他のIP電話も使用してい

るものです。Fusionからは、そのような機器提供はしていません。どのようにするかとインターネットで調べてみますと、

ヤマハからRT57iと言うIP電話アダプターがあるようです。どうも、有名なブロードバンドルータのようで、ISDNにも接続

できて、当然、VoIPとしてアナログ電話も接続できるようです。早速、購入してみました。VPNやネットボランチ等面白そ

うなので2台手に入れました。



 RT57i (結果:使用出来ない。)



 現在の当方のインターネット環境はマンションインターネットでグローバルアドレスのサー ビスがありません。動的でも

グローバルアドレスがないと、RT57iは、機能しないことが分かりました。簡単に言いますと、NAT下のローカルアドレス

で はIP電話が使用できないと言うことです。残念です。



 このことは、マンションインターネットを解約して、ADSLでも光フレッツでも加入すれば、解決します。この時の接続は、

PPPoEでIPアドレスを入手することになります。しかしです、ADSLなら8Mbps程度の速度ですからRT57iの実スループ

ットが最大200Mbpsなので問題ありませんが、光フ レッツのような、速度が200Mbpsになると少しスループットが不足で

RT57iが、光フレッツONUの直後に入ると速度的にボトルネックになると思います。 ルータのスループットは、DHCPや

フィルタリングなどの機能を行わせるとさらに、遅くなります。

 最大200Mbpsは、多分実際の速度でないと思いますが・・・・・。


 この方法では、インターネットを高速に利用して、IP電話も利用することができないことがわかりました。最近は、高速

なルータが低価格で販売しています。スループットが800Mbps程度なら8千円程度です。VoIPアダプタをNAT下で動作

する方法を検討しなければなりません。



 OBi100 (結果:見送り。)



 探すとありました。OBi100です。海外では、いろいろなIP電話機器が販売されています。日本と海外では、電話に対

する関心が違うのでしょうか?それともNTTが電電公社だったため自由な発想ができないのでしょうか?このような機

器を一般に販売は、日本で見ることはありません。OBi100は、ナンバーディスプレに非対応で販売も海外なのでやめる

ことにしました。Fusion IP-Phon Smartは、無料でナンバーディスプレーに対応しています。(この点もFusion IP-Phone

 Smartにする要因です。現在のFAX付き電話機もナンバーディスプレに対応していてもそのサービスに加入しなければ

使えません。ナンバーディスプレのNTTの費用は、住宅用で400円/月です。)



 HT 702 (結果:採用決定!)



 HandyTone702と言う機器がありました。これは、国内で購入できます。アマゾンでもありますが、楽天で購入しました。

価格は、4千円から5千円程度です。このHandyTone702は、ナンバーディスプレに対応しています。電話線は、2本(L1,

L2)がありますが、極性反転とループ起動を加入交換機と行い、通信前にMODEM信号 で着信番号を電話機が受け取

ります。詳しくは、技術参考資料:電話サービスのインタフェースのP60を参照ください。電話の加入者線は、世界各国

さまざまな方式があります。どれも、独特な仕様で対応するのも大変です。このHandyTone702も日本仕様を調べて対

応したのでしょう。

 詳しい設定するサイトがありました。助かります。 http://blog.osakana.net/archives/3599


HT 702詳細図



 HandyTone702は、電話が2台接続できます。(FXS)1回線しか目的はありませんが、2回線の電話が使用できます。

1回線のHandyTone701もありますが、価格差があまりないので702にしました。HandyTone702は、グローバルアドレス

が必要ありません。取り立てて、ルータにポート開放する必要もありませんでした。HandyTone702の説明にNATトラバ

ーサルを自動的にするとあります。NAT越えの方法は、いくつかありますが、恐らくいろいろな技術の組み合わせでネッ

トワークに合わせて行っていると思います。細かいことですが、ルータの種類によって発呼や着呼をしなことがあります。

この辺のリスクが楽しいところであり、厳しいところです。
 


C設定の仕方

 まず、LANポートに、FSXポートに電話機を接続します。HandyoTone702に ACアダプタで電源も供給します。初めに

することは、ブラウザで設定するために、DHCPでHandyTone702に割り振られたIPアドレスを知るこ とから始めます。

いろいろなLAN機器にIPアドレスの設定がありますが、音声で知る方法は、珍しいです。?この発音がネイティブな英語

なので、まず、自分 のルータが設定するローカルアドレスを知っておくことが大切です。ほとんどのルータが192.168.0.

xxですから慣れれば聞き取れます。知ったロー カルアドレスでブラウザで設定画面にします。
 


login画面



初期パスワードは、「admin」です。


 


BASIC SETTINGS



設定として、「BASIC SETTINGS」内では以下です。

・「Time Zone」を「GMT+9:00 (Japan,Korea,Yakutsk)

 



ADVANCE SETTINGS



「ADVANCED SETTINGS」内では以下

  ・「NTP Server」を「ntp.mfeed.ad.jp」、「ntp.nict.jp」  ←これは?

                ↑jst
 


日本で使う時に感じる、いろんな音の違和感を無くすために

「ADVANCED SETTINGS」内の「Call Progress Tones」で以下を変更  ???

  ・受話器上げたあとの音の違和感無くす

     Dial Tone:f1=350@-13,f2=440@-13,c=0/0;→「f1=400@-19,c=0/0;」

  ・電話がかかってきた時

     Ringback Tone: f1=440@-19,f2=480@-19,c=2000/4000;→ 「f1=400@-19,f2=385@-20,c=1000/2000;」

  ・話し中の時

     Busy Tone:f1=480@-24,f2=620@-24,c=500/500;→ 「f1=400@-19,c=500/500;」

  ・Reorder Tone:f1=480@-24,f2=620@-24,c=250/250;→ 「f1=480@-19,f2=620@-19,c=1500/1500;」

  ・Confirmation Tone:f1=350@-11,f2=440@-11,c=100/100-100/100-100/100;→ 「f1=600@-16,c=250/250;」


 



FXS PORT



VoIP契約に関する設定は「FXS Port」でおこないます。

   ・「Account Active」を「Yes

   ・「Primary SIP Server」に適切なVoIPサーバの設定

        FUSION IP-Phone SMARTの場合:「smart.0038.net」

   ・「SIP User ID」に 契約時の資料にあるUser ID を入力

   ・「Authenticate Password」に上記 User IDの パスワード

        (ここは、FUSION IP-Phone SMARTのWebに記載されています。)

   ・「Local SIP port」を場合によっては指定

         Fusion IP-Phone SMARTの場合:「5060」(標準値下から1/3ぐらいの場所にある設定です。)


   ・「SLIC Setting」を「Japan CO」 ??

   ・「Caller ID Scheme」を「NTT Japan」

「Caller ID Scheme」を「NTT Japan」とすることで、電話機に「iD」マークがつき、ナンバーディスプレイ(発信者番号表

 示)に対応します。

少ないですが、サイトを参考に何とか設定できました。取扱説明書(英文)もPDFで探すとありますので参考にしてください。



DFusion IP-Phone Smartの設定

 Fusionのユーザーページで設定ができます。着信した時の留守番電話をメールで送付する。もちろん、ユーザーペー

ジからもダウンロードできます。設定で着信時不在などメールで連絡がもらえます。海外通話設定もできます。Fusion

 IPの標準機能で、何秒電話を取らなかったら留守番電話になる設定や登録してあるメールアドレス宛に着信があった

ことの通知などができます。



E使用感

 開通して、携帯電話からHandyTone702に家の中で電話すると、元の声が聞こ えるので、遅延が目立ちました。家の

外からHandyTone702に電話するとそれほどでもありませんでした。これは、元の声が聞こえるので通常の電話でも起

きることです。FAXも外から着信させましたが、伝送時 間とも品質も問題ありませんでした。音声は、こもったり、途切

れ途切れになることがなく、アナログ電話と同様でした。ナンバーディスプレーも問題なく動作 します。これで、迷惑電

話などに着信拒否できます。
 


F問題発生!

 発呼、着呼は、できましたが発呼した時の受話音が聞こえないことが発生しました。外から電話をかけることをしてい

て、発呼して通話することを忘れていました。何がいけないのか当初はわかりませんでした。

 なんとか Preferred Vocoder: Choise 1 - 6 をすべて PCMUにすると直りました。

 PCMUは、G711のことでISDNでも使われるビットレート64kbit/sのコーディックです。

 



Vocoder



 

 発呼先は、PHSなので受話音が聞こえなかったのは、コーディックがHnadyTone702とFUSION網経由してPHS側で一

致しなかったことが原因と推定されます。HandyTone702がPreferred Vocoder: Choise 1 - 6 に切り替えて、相手が

PHSのためG.723で送受しようとしても、FUSION IP-Phone SMRTが対応していないのでコーディックが一致しないこ

とになります。

 HandyTone702をPCMU=G.711に固定しておく必要があるようです。PHS側は、NTT網を使う背景からISDNが使って

いるPCMU=G.711をG.723に変換機能があるので問題ないようです。遅延や音質を考えるとエンドエンドが同じコーディ

ックが良いのですが、なかなかうまくいきません。

・HandyTone702:G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)

・FUSION IP-Phone SMRT:Speex(8kHz), iLBC, GSM, G711μ, G.722

・PHS側:G.723.1 ADPCM16/24/32/40

 



まとめ

 今回は、IP電話についての報告でした。Fusion IP-Phone Smartの、イエデンワの固定電話化でしたが面白かった

でしょうか。現在のNTTのアナログ電話を休止後、このFusion IP-Phone Smartに切り替えました。固定電話への通話

料は、少し050plusより高いですが、携帯への電話は、それほどでもありません。要は、それほど使わない受信専用で

すから、月々の使用料金が0円なのは助かります。HandyTone702は、消費電力が1Aなのでさほど電気料金もかかり

ません。

 NTTは、光電話でアナログ電話の休止をして巻取り?をしています。休止は、5年毎の更新が必要で、それを行わないと

施設設置負担金が没収されます。自然と大きな負債を減らすことのできる仕組みになっています。NTTは、電話債券を買

った人の持ち物なのですが、株式の多くは、国が所有しており、いつ売却するか考えているところです。この政策にまん

まと嵌ってしまう今回のFusion IP-Phone Smartへの移行ですが、先にも書いたように年間約20,400円も費用が抑えら

れるのです。通話料が多少高くなってもおつりがくる計算です。72,000円の施設設置負担金も3年半で戻ってきます。

 5年後は、施設設置負担金が没収されてもお得な感じです。でもしっかり覚えていて、休止の継続はしようと思ってい

ます。

以上
 

 


 

ども、Dynaです。

 子供が、NTTドコモのiPhone5で7GBの壁にぶつかり、難儀しています。その対応として、アパートに電話を引いてほしい

と言ってきました。家に居るときはWiFiで通信するようです。当方は大学生の時に10万円位払って債券付きの電話を無理

して入れた覚えがあるので、参ったなぁ・・。と思いました。

 しかし、インターネットで調べて見ると、今は、債券は無く、ライトプランというものがあり、毎月一定の回線使用料を払え

ば良いだけでした。工事費¥33,000を払うと月々の支払いは少し安くなるようです。いずれにしても、この回線使用料を

無料に出来れば、かなり助かりますね。

 当初、当方は、勘違いをしており、この回線使用料は、NTTのケーブル代だと思っていたのですが、請求書を見ると、屋

内配線使用料は別途¥60が請求されているのですね。だから、NTTの回線を休止しても、インターネット回線は生きており、

それを使用すればインターネットもIP電話も利用できるのですね。

 現在、当家では、KDDIのIP電話を利用しているので、050の電話も、NTTの045の電話も使用しております。整理して

しまえば、お安くできるのですが、年配の方々は「045」に慣れてしまっているので、受信専門として残しておかないといけ

ないようです。しかし、子供たちのようにWiFiがほしい場合は、かなり有効かと思います。情報ありがとうございました。

                                                   By Dyna  メール  

 

 

 

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