NO.252                                      By Dyna(H24.09.17)

エプソンプリンターと格安インク

    そしてインクトラブルについて

 ども、Dynaです。

 当家では、現在一般用のプリンターが3台活躍していますが、メーカーは全てエプソンです。今までは、キャノン

オンリーでしたが、ヘッドトラブルが多く、ハードオフを行き来しており閉口していました。そんな、ある日、ハード

オフに行ったのですが、ねらいのキャノンプリンターは無く、その代わりエプソンのプリンターが沢山ある日があっ

たのです。「エプソンのプリンターは人気がないのだな。」と思っていましたが、状態の良いものや、印字見本のし

っかりしているジャンクが¥500程度で沢山あったので、1台買って帰ったのでした。

 それ以後、当家のプリンターは全部エプソンに変わってしまたのです。さて、その理由や、実態はどうなってい

るのでしょうか。         By Dyna   メール  


1 はじめに

  初めてハードオフから購入してきたジャンクプリンターはPM-A700という、コンパクトな複合機です。確か500

円程度だったと思います。ダメもとで購入したのですが、自宅で動かしてみると、何の問題もなく動きました。なぜ

ジャンクなのか?と疑問に思いながらも、喜びで一杯でした。

 しかし、その後、いろいろと調べていたらエプソンのはヘッド交換が簡単には出来ないことが分かり、ハズレを買

った場合は、まず修理できず使えない可能性が高いことが分かったのです。

 それからエプソンは、インク補充がしにくく、出来なくはないのですが(100円ショップでも売られていますから)

空気が入ると印字できなくなるようです。そんなことから、ハードオフ行きになることがあるようですね。しかし、入

ってしまった空気は数日すると排出され、普通に印字できることが多いようです。そのため、ハードオフからジャン

クで購入したものでも、その後普通に印字できる場合があるようです。

 

 

 エプソン増殖、そしてインクは?
 

    
   H23.04購入 PM-A700      H23.06購入 PM-D600      H24.03購入 PM-G800

 そんな状況に味をしめて、1台目PM-A700、2台目PM-D600、3台目PM-G800と続けて3台購入してすべて使

えています。ほとんど¥500程度でした。ラッキーなのかも知れませんね。


 さて、そんなエプソンプリンターですが、インク交換は諦めてカートリッジを購入しています。というのは、ヤフー

オークションでIC32の互換インクを購入すると、以前は1個90円、最近は70円で落札できるのです。そして送料

も、例えば12個まで¥160のメール便で送ってくださいますので、10個買っても送料込みで、約¥1000で買え

るのですね。これは、お安いですね。しかもICチップ付で、今のところまったく異常や発色不良は出ていません。

東京展への出品サンプルや、家庭用の写真印刷にバンバン使っていますが、ほとんど遜色ありません。大変助

かっています。

 

  オークションインクカートリッジ

 ということで、当家ではインク交換ではなく、素直にインクカートリッジ交換で手を汚さずにすんでいます。3台の

プリンターなので、交換は頻繁にありますが、オークションで年2回と、秋葉でお安いのを時々買う程度ですから、

年間2500円程度のインク代で済んでいると思います。

 

 

3 PM-A700にトラブル発生

 こんな調子で、快適印刷環境を謳歌していたのですが、ついにトラブルが来ました。それは1号であるPM-A700

です。このプリンターはLANで使えるようにしてあり、家内と下の子が主に使っております。勿論、当方も使えるの

ですが、身近に2台もあるので、避けているのです。

 

 快適に使っていたPM-A700ですが、先日インク交換のメッセージが出て、マゼンダとブラックを交換しました。

そして再び快適に使っていると思っていたら、本日、まったくインクが出ないというのです。紙は出るが色がつかな

い、黒も出ないというのです。変ですね、前回換えたばかりなのに・・・・・。

 

 

 確認してみると、インク交換ランプが点灯したままです。早速、蓋を上げてボタンを押してみました。するとインク

が無いという表示を全色するではないですか。「ばかな!先週2色を新品にしたぞ!」と言ったのですが、まったく

理解しません。(当たり前ですね)

 

  


 仕方なく、一回インクを外してICチップ部を拭いてみました。しかし、まったく変わりません。それではと、関連す

るPCやプリンターの電源を全部OFFにしてみました。しかし、変わりません。


 どうやら、新品にしないといけないみたいですね。でも、2個はほぼ新品のはず、どうしたというのでしょうか。で

も文句を言っても受け付けないようです。ならば、こちらにも考えがあります。そうなのです、ICチップをリセットし

てしまえば良いのです。(インクは残っているのですから、問題はないはず。)

 

 


 しかし、残念ながら問題はありました。実は専用のりセッターを譲っていただいたのですが、中を見たらバッテリ

ーが上がっており、一部が錆びていたのです。当然使えません。


困りました。しかし、家族からは「早くしてよ!」と矢の催促です。


 こうなったら、リセッターの修理というか、バッテリー交換をしましょう。それしかないでしょう。

 



4 リセッターの修理

 

 これが、いただいたエプソンプリンターインク用のリセッターです。電池内蔵で、7本の端子部にインクカートリッ

ジのICチップを付け、緑のLEDランプが点灯したあと、3回以上点滅させればOKで、以後外してもリセットされて

いるというものです。

 

  


 では、早速分解してみましょう。小型のボタン電池が3つ入っています。良く見るとやはり、錆びていますね。そ

の影響で7本端子も一部錆びています。


 何はともあれ、電池を全部はずしましょう。片方からピンセットで押すと取れます。あとはベンジン等と綿棒で掃

除をしましょう。

 

 さて、問題はこの小さなボタン電池ですが、型番も電圧も出ていません。困ったものです。しかし、一般的なもの

でしょうから1個1.5V、3個で4.5Vでしょうね。この電圧をどのようにして供給するかです。勿論、秋葉原に行っ

て、同型のボタン電池を入手すれば良いのですが、それまで家族が待つほど暇ではありません。今手元にある部

品等で、今完成させなければいけないのです。



 いろいろ検討しました。単三2本でUSB出力できるケースがありました。これなら5Vが出ることになります。しか

し、大げさですね。あと、簡単に単四・三を3本直列つなぎする方法もあります。これも、大げさです。やめましょう。

と言うのも、そんなに頻繁に使う予定はないからですね。

 

 


 ならば、急場しのぎの方法、秋月で購入した格安ボタン電池LR44を3個繋ぎましょう。方法は簡単です。セロテ

ープで繋ぐのです。でも一番悩ましいのは、端子をどうするかです。LR44用の電池ケースなどありません。ならば

簡易に作りましょう。ということで、ビニール線の被覆を取り、そこに半田を玉状態にしてセロテープでくっつけます。


 こんな安易な方法で途中はずれたら、回路を破壊してしまうかも知れません。なので、セロテープで接着したあと、

力を込めて再度圧着させました。電圧を測り、少々衝撃を与えてみました。まあ、大丈夫でしょう。特に使用する時

は、衝撃を与えないようにすることが、条件になりますね。本体にセロテープで止めておけばほぼ完璧です。

 

  


 基盤への接続作業はいたって簡単です。3個の電池は回路を追いかけると、直列になっていましたから、+と−

の端部を見つけ、そこに配線するだけです。

 

 

 終了したら、入らなくなったインクカートリッジを利用して、リセットしてみましょう。おー!点灯してから暫くして、

点滅を始めました。これならOKですね。

 



5 プリンターで実践

 では、エラーの出ているプリンターで、早速作業してみましょう。念のため、もう一度インクボタンを押してみます。

やはり全色交換を求めて来ます。


 ならば、一色づつ外して、リセットしましょう。何と絵に描いたように順調に作業が進みます。ジャンクが素直に反

応すると、本当にうれしいですね。

 

 


 全色の作業が完了して、インクボタンを押してみました。ヘッド部が往復して調整をした後、しっかり赤いランプ

は消灯しました。
 

 

 「ばんざーい!成功した!」こうして、インク交換エラーは回避することができました。それにしても、なぜこのよ

うな事が起きるのですねかね?
 



 懸案だったインクリセッターを修理?して、かつ始めて使うことができ、経験になりました。

 (譲っていただいてから初めて使います。その節は、ありがとうございました。)

 



6 インクの到着

 実は、偶然なのですが、数日前のインク交換で、ストックが少なくなったので、またオークション購入したのです。

 今回は1個¥70です。今までの価格を調べると¥90や¥80でした。半年に一回購入しているので、1年半で

これだけ下がるのですね。



 日本のプリンター会社は、インク代で稼いでいると聞いています。確かにこのインクカートリッジなら10倍程度し

ますから驚きです。

 でも、この価格でも、十分利益が出るということは、中国では、いったいいくらで製造しているのでしょうか。それ

とも、国産のメーカーがインクカートリッジを異常な価格で販売しているのでしょうか。できれば、インクはお安くし

て、プリンターを正常な価格で販売することは出来ないでしょうか。とても気になります。
 


 ども、Dynaです。

 今でも、当方と家内の実家、上の子どものところにはキャノンのモバイルプリンターを置いてあり、それなりに活

しています。ただ、帰省した時にインクを補充してから使用を始めるのです。決して面倒な作業ではないのです

が、上手にやっても、どうしても手を汚してしまいます。100円の補充用インクなので、気楽に出来るのですが、

やはりカートリッジだと楽ですね。インクカートリッジが1個¥70で購入でき、デジカメのリチュウムイオンバッテリ

ーが¥300を切る中国製の製品は驚異以外の何者でもありません。

 安ければ良いと言うことは、絶対ではありませんが、強力ではあります。そしてコストダウンも技術であることは

間違いありません。今後の我が国のあり方が問われていますね。
 

        By Dyna  メール  

 

 

 

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