NO.213 By mi さん (H22.06.06)
真空管アンプの自作とラグ板について
ども、Dyanです。
週末隊の購入依頼で話題になった「真ちゅう製のラグ板」ですが、ご依頼者さんからレポートを送っていただきました。
ありがとうございます。オーディオの世界は、大変微妙な世界があり、部品の材質で音が変わるようです。今回のラグ
板にも真ちゅうや鉄などがあるようですが、ニーズの衰退とともに秋葉原といえども、あまり選択が出来なくなっております。
依頼の真ちゅう製ラグ板は、シオヤ無線(東京ラジオデパート)で無事に購入できましたが、あとは、ヒノオーディオにある
ことが分かった程度です。入手が難しいのか、同じものが置いてあっても、お店の方がそれを知らないのかは、もう分か
りません。
それだけ、入手に苦労すれば、完成したアンプへの愛着度も増すことと思います。自作オーディオの音は、その作者さん
だけのものですから。当方も、中学校の頃、自作アンプ&スピーカーで至福の時を味わった記憶があります。では、早速
拝見しましょう。
皆さんこんにちは。miです。
久しぶりで真空管アンプを作る意欲が湧いたのですが、地方では通販で部品を
調達するしか方法がないのが現状です。通販もかなり充実して来て、トランスや球、
CR類、シャーシーなども入手できたのですが、立てラグ板(L型)の大きいモノで
真鍮製は不可能でした。
ラグ板の写真を御覧下さい、上の二つが探して頂いたモノで、真ん中の小型は共立に
少し置いてある品、下の平ラグは千石ネット通販にあるモノです。上の大型のラグは
必需品です。
写真 1.ラグ板いろいろ
このラグ板をどんな風に使うかはこれを見て下さい、真空管のアンプ組立には最適な
形と寸法をしているのがお判りと思います。(下手な配線は目をつぶって下さい)。
写真 2. 配線状態
さて、少し話しから外れますが、このアンプの全体の写真はこれです。
写真 3. 全景
このアンプ、出力1.7Wの小アンプですが、なかなか良い音と聴こえました。コストも
とてもお安く、消費電力も少ない今向きの仕様になっています。シャーシーはラジオデパートの
奥澤のモノを組み合わせて1984円、薄いので3mmのドリルとニッパー、平、丸ヤスリだけで
加工可能です。(O-24 O-36 25×20cmアルミ板)
塗装もペーパーをかけた後、プライマーを吹き、ホームセンターの280円のラッカースプレーで
済ませました。
トランスはラジオセンターの東栄の三個で7686円、球はアトムトランスです。全体でも
かなり安価で、出てくる音から考えるとコストパフォーマンスは抜群と思いました。
贅沢をしたのは、海神のASC X363 コンデンサーで4個2000円です。しかし部品の質にはあまり
影響されない作りになっています。
回路と実測値を上げておきます、この回路は木村哲さんの回路を参考に安価簡素化しました。
新図
写真 4. 12BH7App前段差動完成回路図 (新図です。旧図は最後にあります)
○ 図の差し替えを行いました。 By Dyna H22.11.28
こんばんは。miです。何時もお世話になっております。
さて、以前投稿させて頂いた「真空管アンプの自作とラグ板について」の記事の写真4 12BH7App前段差動完成回路図に不備な所がありました。
(電源部の-3.71Vを作るダイオードの位置が違っていました)。
(若干の定数変更もあります)。
付きましては、差し替えを お願いいたしたく、宜しくご処置を願います。 たいへん申し訳御座いません。
このアンプはとても安定に動いています、この画像を見て下さい。
10KHzの方形波、1W時、8Ω負荷に0.22μFのコンデンサーを並列に接続した時の画像です。
リンギングはかなり少ない方だと思います。
写真 5. 10KHz1W 8Ω 0.22マイクロ・パラ
このアンプは簡単な回路なので製作自体は、このサイトの方々には楽と思います。成功のコツは
CRD(定電流ダイオード)の値をわりと正確に1mAに選別する事です。3V以上の電圧の電池と正確な
値が判っている抵抗器(1KΩ、1%誤差など)とCRDを直列につなぎ、抵抗の両端の電圧値を測り、
オームの法則(電圧=電流×抵抗)でダイオードの電流値を算出します。実際はかなり無駄が出て
しまいます。(石塚のE-102 CRD-0.95 〜1.00より)
後は感電しないなどの一般的な注意は勿論ですが・・・。miとしてはお薦めです。
Dynaさん、ありがとう御座いました。
ども、Dynaです。
レポートありがとうございました。当方、最近の音楽、つまり音を楽しむ方法は、残念ながら小型のMP3プレーヤー
ばかりです。電車の中も、車の中も、お風呂の中もです。もちろん、メインとなるリビングにオーディオセットが、あるの
ですが、正直使われていません。音楽だけを味わう生活スタイルが無いのですね。つまり、何かをしながら音を楽しむ
スタイルです。
このような生活には、まったくゆとりを感じません。しかし、日々の生活なので、なかなか変えようが無いです。
今般、小型の小回りのきく、真空管アンプを拝見して、また心躍るものありました。P3プレーヤーは正直音は良くあり
ませんから。しかし、便利さが優先されてしまうのですね。そんな時、「こんなに小さな真空管アンプもあるのですよ。」
と言われている感じです。
実は、秋葉原の若松などで、超小型の真空管アンプキットが売られており、時々「良いナー!」と眺めております。
映画「おくりびと」にも出てくるような、レコード・プレーヤーも「良いな!」と思うのですが、都会ではスペース的に不可ですね。
と、こんな感じで、モンモンとしていますが、退職するころを、ターゲットに考えたいです。
ゆとりのあるオーディオの世界を拝見させていただき、ありがとうございました。
○図の挿し換えについて、参考のため、旧図も提示しておきます。(注:エラーありの図です) H22.11.28
旧図