NO.211 By Dyna (H22.04.29)
東芝DynabookES/425CMEの怪現象
ども、Dynaです。
お友達のジャンク王さんから、「面白いノートを良かったら差し上げます。」ということで、なんとCeleron2.5Ghz
というハイスペックノートPCを無償でいただきました。そんなハイスペックPCを無償で頂いて良いのか?悩みま
したが、理由を聞いて納得です。このノートには怪現象があり、何と「マウスの左クリックが利かなくなる時がある。」
とのことでした。そう聞いてしまったら、チャレンジしないわけには行きませんね。ということで、早速アタックしたの
ですが・・・・・・・。甘くなかったです。ということで、途中経過になりますが、結構有用な作業や情報がありましたの
で、一回ここにまとめさせていただきます。
1 現 状
これが、
今回いただいた東芝Dynabook ES/425CMEです。スペックはCPUがCeleron2.5Ghzで、メモリはPC2700
の256MBが2枚、HDDは20GBを付けています。
特徴は、裏を見ると分かるのですが、何と大きめのFANが2基あり、結構頻繁に回転してました。ようはかなりの排熱
があります。当たり前のことに、電源も高スペックが必要のようで、19V4.74Aが必要となりました。早速、秋葉原に突
撃し、秋葉の杜にて¥980でゲットしましたが、これほど高い容量のACが売っていること自体信じられませんでした。
でも、結構この値のACアダプターは沢山売られていたのです。
2 症 状
内蔵させたCDDは、いろいろ試したのですが、起動ドライブになりません。認識はするのですが、ブートしないのです。
仕方ないので、WinXP用の起動FDを使用して、何とかWinXPのHOMEを入れました。
何だ、「普通に入るではないか。」と思いながら、いろいろ使用しているうちに、「何か変だな??」ということに。そうなん
です。ジャンク王さんから言われたとおり、左クリックが使用できる時と、出来ない時があり、その
差が良く分かりません。
面白いことに、右クリックはまったく正常で、左クリックが利かない時でも、右は使えるのです。
何だ、スライドパッドの配線がおかしくなっているだけだろう。断線しかけているのかも。ということで、USBマウスを用意
しました。すると・・・・・・何と、症状はまったく同じです。「んー!!何だこれ????」 ですね。
いろいろ試していて、これまた面白いことに気が付きました。それは、左クリックが利かなくなった時、解消する方法を見つ
けたのです。方法は、 Ctrl+Alt+Dell を押すと、タスク・マネージャが出ます。この作業をすると、不思議に解消されるので
す。不思議ですね???
3 対応策1(ヒートシンク清掃)
早速、インターネットで調べましょう・・・・。すると、あります。あります。やはり排熱に関連する問題が。その中でかなり気に
なるのが、ヒートシンクに溜まった埃の処理。どうやら、FANが2基も付いているだけあって、あっという間に埃がたまるようで
す。そのため、この機種は簡単にヒートシンクを外すことができるようになっていました。何だ、熱暴走ではないのか?
分解は簡単です。と言っても、ネジは*型なので、注意が必要ですが。蓋を取ると、いきなりヒートシンクが見えます。しかし、
シールが貼ってありますので、取ります。
その後に、ヒートシンクのネジ(これは普通の+ネジ)を外し、シンクを上に摘むと取れました。すると、下からCPUが見えます。
ヒートシンクは情報どおり、埃だらけでした。なんだ、簡単に直りそうですね。
それにしても、CPUも簡単に外れます。クロックアップも出来そうですが、熱の問題がある以上・・・やめた方が良さそうですね。
さて、結果ですが・・・・・・・。直りません。まあ、前よりは良くなりました。左クリックが利かなくなる時が少なくなりました。なると、
FANが回転して、症状が直る時もありますが、ダメな時もあります。微妙ですね・・・・・。 変わりなし
ついでに、電解コンデンサーが無いか?探してみました。あれは?んー、違うような気がします。
熱の問題>>コンデンサー異常>>左クリック異常 >>コンデンサー交換 を狙っているのですが・・・・・・・・。
4 対応策2(HDD交換)
まさかと思うのですが、一応HDD交換もしてみました。ジャンク王さんも4台やったというので、有り得ませんが。
確認ですね。結果は、勿論同じでした。(一応確認です。) 異常なし
因みに、CDDドライブの下にHDDがあるなど、結構、パーツ交換が楽な機種ですね。感心かんしん!
5 対応策3(メモリテスト)
日記に書き込みましたら、アドバイスを頂きました。「メモリは大丈夫?」と。そうだ!確か、キューブの時もコンデンサーが
パンクして、メモリが壊れ、その結果、挙動不審な動きになった記憶があります。ならば、すぐにメモリ交換・・・・、いや待て、
原因が解明されていないのに、メモリを換えるとまた壊してしまいます。
ならば、メモリチェックですね。以前教えていただいた「Memtest86+」を実施しましょう。確か、FDが作ってあったはず。
ということで、起動用USB-FDDに入れて・・・・SW・・・・・ON! (勿論、起動順位をTOPにして)
始まりました・・・・。延々と続きます。前回はすぐ真っ赤になりました。今回は?
真っ赤になった方が原因が分かって楽なのですが、こういう時に限って・・・・・正常でした。がっかり!
6 対応策4(OS換えA)
他のOSでも、同じ症状になるなら、完全なハードエラーだと思います。そこで早速、他のOSを入れて見ましょう。今は、
XPのHOMEです。簡単にできるのはXPのPROですね。やりましょう・・・・・。
写真は取り忘れましたが、XPのPROでも、結局同じでした。残念!
ということで、次に考えたのはLinuxですが、都合上先にWin95と98と2000について報告します。
ただし、CDDのBootが出来ないので、HDDにOSを入れておき、FDからインストールしました。その結果は
Win95はエラーの出まくりで失敗!
Win98は何とか、最後まで辿りついたように見えましたが、はやりダメで、エラー状態!
Win2000は成功でした・・・・バンザーイ!
でも、Win2000でも、症状はまったく同じです。 失敗!
注)日記にコメントをいただきました。高スペックPCでは、Win95やWin98はインストできないそうです。
7 対応策5(OS換えB) USBブート
Win2000は、XPの先祖ですから、症状が同じも納得です。こうなったら、インストールに失敗したLinuxを何とか入
れましょう。前回失敗したというのは、1CDLinuxを作ったのですが、CDDを認識しないのでインストール出来なかった
のです。XPと同じように起動FDを作ろうかと思ったのですが、その位ならUSBBootを狙ったほうが面白そうということ
で、チャレンジしてみました。
(1)準備
日記で教えていただいたとおりやったのですが、自分なりにまとめると、次のとおりです。
PC活用大研究さんのHPが一番分かりやすかったです。 http://pctoolz.blog15.fc2.com/blog-entry-155.html
CDは1CDLinuxで、今回は必要なし。USBメモリも1個OKです。(必要なLinuxの種類分あると便利)
<<必要なもの>>
@FD一枚、USBメモリ(1GB)1個
APLoP
Boot Manager DLはこちら
(デスクトップ等にDLして、解凍しておいてください。当方は一番上の plpbt5.0.10.Zip
をDLしました。)
(使用するのは中にある plpbt.img です。)
BRawWrite ( これも同じです。 実行プログラムは rawwritewin.exe です。)
CUNetbootin ( 〃 一番上のFor WindowsをDLしました。 〃 unetbootin-windows-433.exe です。)
(2)作業開始
A:起動FD作成
・FDDにFDを入れておきます。
・BRawWrite を起動します。( rawwritewin.exe をダブルクリック )
・写真の画面になりますので、ドライブがAを確認してください。
・次に Image File枠 に plpbt5.0.10フォルダ内の plpbt.img を指定し、Writeボタンを押します。
・FDに書き込まれます。
B:Linux本体をUSBに入れます。
・1GBのUSBを差し込みます。
・CUNetbootin を起動します。( unetbootin-windows-433.exe をダブルクリック )
・こんな画面になりますので、USBに入れたいLinuxの種類とバージョンを、一番上のDistributionから選びます。
当方は、Ubuntu の 9.10_Liveにしました。
・USBドライブのDrive名を確認して、合っていたら OK ボタンを押します。
・すると、DLが始まり、進捗状況が表示されます。因みに当方は1時間程度かかりました。やれやれ!
C:インストール
それでは、緊張しながらFDを入れて、USBも入れて、SW・・・・・ON!
すると、右の写真のようにメニューが出ました。上から順番に HDD・FDD・CD-ROM・USBと出て、選べます。
そこで、USBを選択すると・・・・・・。
また、Menuです。 Default ・ Help ・ OEM とありますので、 Default にてインストールしました。
しかし、真っ暗のまま・・・・1時間待ちましたが、FANが全開状態、危ないので中止にしました。 失敗です。
VA10ではOKでしたが・・・。
待てよ、そもそも、このUSBで本当にインストールできるのか? と言うことで、NEC-VearsaPRO VA10で試してみました。
んー!見事な出来栄え。完全敗北ですね。疲れました。
ども、Dynaです。
IBMのS50から始まったスランプですが、まだ続いています。それなりに動いているのですが、完璧な状態になっては
いません。今般のDynabook ES/425CME は、頂いた時からの問題児でしたが、やはり直らないと落ち込みますね。
あと、考えられるのは、電解コンデンサーやFET等の異常ですが、解体された方のHPを見る限り、タル型の電解コンデ
ンサーは見当たりませんでした。トラブっているスリムPC、IBMS50もそうですが、長期にレポートを書かないと、忘れ
てしまうので、ここに、第一回目をUPさせていただきました。多分、続編があると思いますが、どうなることやら・・・・。
By Dyna
情報が入りました。@
お久しぶりです。zazametaです。(H22.05.01)
東芝DynabookES/425CMEの怪現象についてですが、もうお試しになったかも知れませんが、
ひょっとすると
CPU不良だったりするかもしれません。
なるほど、その可能性もありますね。ということで、早速、CPU交換をすることにしました。
元々のCPUを外すのですが、試運転なしでヒートシンクを外したら・・・・・、CPUごと取れてしまいました。
必ず、1回起動させ、CPUを暖めてシリコングリスが軟化してからシンクをとりましょう。(反省)
ソケットに付いているネジは時計回りに回すと、外れます。(鍵マークが書いてあります。12時を基準に見るようです。)
ソケット478なので、アドバイスいただいたようにCeleron2.5Ghzから2.0Ghzに変えてみました。
(それしか無かったからです)
起動すると・・・・・・・・・。変わりません!やはり、左クリックが利きません。残念!!!
情報が入りました。A
TKさん(H22.05.02)
色々と試されたようですが、もしかしたら本体のタッチパッドが壊れかけているのではないでしょうか?
本体タッチパッドの左クリックが押されたままに近い状態で壊れかけているため
USBマウスをさしても同じ症状になるのかと想像しています。
いちどタッチパッドのリボンケーブルを外した状態でUSBマウスを接続し確認して見てはいかがでしょうか?
もしくは、コントロールパネルからタッチパッドを無効にするか
USBマウスをさしたらタッチパネルを無効にする設定にしても良いでしょう? あくまでも私の予想ですが・・・?
→ども、Dynaです。おー!なるほど、それは素晴らしいというか、基本的なお話かも。
早速、チャレンジしています。
インターネットで調べると、まずはキーボードを取ってみる必要がありそうですね。
KBを外すには、どうやら蝶番付近にある、プラスチックのカバーを外す必要がありました。
KBは2つのネジで止めてありますので、外すと簡単に取れます。すると・・・・・スライドパットへ行くケーブルを発見。
とりあえず、外して起動させてみました・・・・・・。すると・・・・・・。
USBマウスを付けたら、おー! 見事に左クリックが利きます。素晴らしい!!! やったー。
と言うことは、スライドパットへ行くケーブルや関連する部品の故障でしょう。予想ではケーブルの接触不良か。
でも、このままでは、まったく対応できないので、分解することにします。
まず、KBやスライドパットのケーブルを取り外し、KB本体を撤去します。あと、左側にケーブルが2つありますので、
これも、外しておきます。もうひとつ、液晶からのケーブルも外しましょう。
分解に障害となる、液晶部を取りましょう。それには、蝶番部のカバーを取り、2つネジを外しましょう。あと、裏側にも1個
ネジがありますから、これも取ります。すると、液晶が上側に抜けます。
今度は、裏側にしてネジを外すのですが、これが多いので注意しながら進めます。あとで分かったのですが、ネジは裏だけでなく
表側にもあります。ただし、コノ機種にはネジの番号がケースに書かれており、特に長さはありがたいです。
分解すると、こんな感じですね。スライドパット部は予想どおりフラットケーブルでつながっています。
一応分解していろいろ確認しましたが、異常は見つけられませんでした。ケーブルの接触不良に期待しましょう。
そこで、ケーブルの清掃とエアーブローを行い、元に戻しました。
あとは、単純に組み立てます。
おー!すばらしいです。直っています。情報に感謝ですね。
最高!!。。。。
ども、Dynaです。
もう完全に諦めていました。そしてかなり落ち込んでいました。なので、本当に情報をくださった皆さんに感謝します。
考えてみれば、最初にUSBマウスを使えば問題無いと思ったのに、それで対応できなかった時に、ソフト的な問題と
勘違いをしてしまったのが、間違いの始まりですね。
結果的に、どのソフトを使っても変わらないということで、明らかにハードの問題となって来ても、メモリだHDDだ
CPUだと、現象がでているパーツを疑わなかったのは、お粗末な限りです。やはり、原因はその症状が出ている
箇所から調べるべきでした。でも、直って嬉しいです。最近直らないPCだらけで、悶々としていましたので。
By Dyna