1号機 XC Cube のコンデンサー交換
By Dyna(H21.06.17)
ども、Dynaです。
1号機(キューブ)の調子が悪くなったので、代替機として購入したIBM Think Centre A50は、結局動くように
なりました。しかし、時間がかかったため、代替機にはならず、コンデンサー交換の練習機 という結果に。
実際の代替機は、A50の前に購入したNEC Mate MY28V/Lで、当面の時間を稼ぎました。ところが、このMY28V
も負けず劣らずの熱いスリムPCで、A50と同じように 、いつコンデンサーがパンクするか心配なPCだということが分
かったのです。そこで、MY28Vがまともに動いている内に、1号機のキューブを早急に修理することとした次第です。
(勿論、A50を使うと言う手もありますが、やはり キューブに戻ってもらいたいのです。しかし、いろいろな問題が・・・・・・。)
メール By Dyna
1 症 状
これが、愛用している1号機のXC-Cubeです。CPUはP4の2.8GHz(頂き物)、メモリは1GBなので、とても快調です。
5インチのDVD-RWと2台のHDDを搭載しています。(FDDは撤去済み)とても作りがしっかりしており、感激しました。
異変というのは、かなり前から内部のコンデンサーが1個膨らんでいたのですが、少しだったので放置していました。
すると、やがて、起動できなくなることがたびたび発生しました。それでも使用していたら、突然ブルー画面になったり、
各種のエラーメッセージが沢山出るようになったのです。これはコンデンサー不良の典型的な症状なので、ついに修理
することにした次第です。
2 分解作業
さて、分解ですが、もうほとんど忘れていました。思い出しながらの作業です。まずはフロントパネルを撤去することから
開始ですね。確か。左右にある爪を外側に広げると簡単に取れましたので、外れたら、そのまま下に落とすようにして撤去
します。
次に、シャーシに固定されている2箇所のネジを取ると、5インチドライブが上に持ち上がります。そのまま撤去しましょう。
あれ、よく考えると、フロントパネルは取る必要ないかも?
この機種は沢山の出入力端子持っているため、コネクタがやたら多いです。しっかし、メモしながら外しましょう。
自信が無い場合は、写真を撮っておくと良いです。
特に向きと言うものは無いと思いますが、当方はファンの見える方へ引いたら、きれいに出てきました。
3 現場確認
膨らんでいるコンデンサーは矢印右のものです。しかし、その左のコンデンサーも同じ容量のものです。なのに高さが
違います。変ですね。それと、左側の矢印ケーブルが何やら汚れています。
不吉な予感。あー!完全に「お漏らししている!」何と言うことでしょう。頭の膨らみで判断していたのは、大間違いでした。
キューブは狭くて見えにくいのですが、奥でこんなことが起こっていたとは、全くの不注意でした。反省!
4 部品の購入
まず、交換するコンデンサーですが、液漏れしている中央のコンデンサー 日本ケミコンの6.3V、3300μF、105度を
ターゲットとします。あと、左側のも同じものなので、交換しましょう。残る右側の二個はルビコンの16V1800μFです。
実はこれも交換するつもりで、東信工業のを購入してきたのですが、10mm径を買うべきなのを15mm径を購入して
しまいました。そのため、上手く収まらない可能性があるのと、この2つのコンデンサーは観測した限りではあまり熱くな
らないので、暫し様子を見ることにしました。ということで、購入したコンデンサーは以下のとおりです。
旧:日本ケミコン 6.3V 3300μF 105度 2個
5 作業開始
最初の作業は、MBを裏返してのマーク付けです。あと、プリントパターンをチェックします。これは、ショートさせないため
です。しかし、写真右を見ていただくと分かりますが、同じパターンの上に足が出ているように見えます。一瞬、「エー??」
と思いました。実は、拡大していただくと分かりますが、右側の端子の半田周りはプリントパターンが開いています。
円形に切れているのです。ですから、同じパターンの上に乗っているのではありません。ですから、右の半田付けは
その丸の中に半田を収めなければいけません。これを超えるとショートします。
今回も、半田ごてを当てながら、コンデンサーを右・左と動かして外しました。慣れて来たので、今回は2回動かしただけ
で取れてしまいました。素晴らしい!! 跡へは半田吸い取り線をあてて、余分な半田を吸い取ります。
次に、穴あけです。今回もマチ針を使いました。ここら辺と思うところに針をあてて、そこを半田と一緒に暖めます。すると、
半田が溶けますので、一気に針を刺します。すると、針が通りますので、抜きながらグリグリと穴を大きくします。
その後、別の太い針に変えて、グリグリします。これでOKです。
MBをきれいにしてから、コンデンサーを刺します。足を広げて固定してから半田付けを行い、不要な足を切ります。
次に半田吸い取り線で不要な半田を取って、最後にマジックリンで掃除をして終了です。
写真左の右側の端子を確認をします。ここが先のとおり丸の中に収まっていればOKです。今回はこれで合格でしょう。
コンデンサー2個のみですが、交換終了しました。
6 番外編
実は、1号機キューブのDVD-RWドライブは購入時から異音を発するのでした。特にCDをかけると中から何かに当たっ
ているような音が聞こえて来るのです。保証があるうちに直してもらえば良かったのですが、ずるずると延びて、結局あき
らめていました。今般、せっかく1号機を分解したので、このドライブも分解してみることにしました。
必要があるかどうか分かりませんが、この際なので分解練習です。まずはベゼルから取りましょう。一番先端部は指で
上側にズラスと取れます。次に、本体側のベゼルはサイドの爪を外し、下側を持ち上げて、上に向かって引っ張ると取れます。
さらに分解して、異変が無いか調べましたが、特に分かりません。そこで、異音がしたCDを入れて動かして見ましょう。
特に、すれている様子も無いですね。こんな感じでいろいろ試験してみましたが、残念ながら異音は発生しませんでした。
ひょっとすると、分解時に無くなってしまったかも知れません。結局、本体に戻して何回も動かしていますが、異音はしなく
なってしまいました?
おまけ
CubeはCDDの設置位置が微妙です。これを間違えると何回も調整する必要があるので、面倒です。ここに、上手く
行ったときの写真(右)を参考に付けておきます。
7
緊張の電源ON前使用していたHDDを戻して、スイッチONです。緊張しますね。・・・・・・無事XPが起動しました。良かった!
緊張が切れた途端に出てきました。見たくないものが・・・。
各種のエラーメッセージです。それも、かなりいろいろ出ます。まだコンデンサーが悪いのでしょうか。ガクッ!!
仕方ありません。そこで、交換が必要なコンデンサーを探しました。
今回交換したものの他にも、沢山コンデンサーはあります。指で触ってみると、どれも熱いですね。特に黄色のコンデン
サー富士通のものは全部熱いです。しかし、見た目は異常なし・・・・・。困った!
そこで、考えました。このエラーは前の状態の時のものが残っており、正常になってもHDD内部の情報が悪いので、エラー
が出ているのではないかと。ということは、全くのインストールを最初からやってしまえば、正常になる可能性もあるはず。
では、早速始めましょう。クリーンインストール。
8 OSのインストール
写真を撮り忘れたので、イメージです。
気を取り直して、SOを一から入れなおしました。しかし、変です。XPをインストールして間もなく「○○○.DLL」が無いとか、
「◇◇◇.DLL」が無いとか、いろいろメッセージが出ました。それを無視して行ったら、最後に写真のようなブルー画面が
出てフリーズです。ショック!! なにやら、ハード的な問題があるようです。やれやれ!
CDが読めない可能性もあるので、別のCD(XPのHOME)でやってみました。すると、今度はいきなり同じブルー画面になっ
てしまいました。疲れました、もう寝ます。
ども、Dynaです。早々ですが、沢山の情報をいただきました。ありがとうございます。
Taka-1と申します。(H21.06.18)
いつも楽しく拝見させて頂いています。YAM-SANと申します。(H21.06.18)
OSインストール時にDLLファイルが見つからないという症状はメモリ周りのハード的不具合がある場合にも発生します。
memtest86等のCDブート可能なメモリチェックツールで一度調べて見ると良いかもしれません。それでは老婆心ながらご挨拶まで。
いつも楽しく拝見させていただいています。Junker50's
です。(H21.06.18)
1号機 XC Cubeのコンデンサ交換の件ですが、インストール途中でブルー画面が表示される「◇◇◇.DLL」が無い などの場合には、
メモリ周りのエラーが多いように思われます。私も時々経験することなのですが、メモリを別のものに交換するスロットの順序を入れ替えてみる
接触の確認をするなどをまずお試しいただけるようにお願いします。とっくにやっておられるとはおもいますが・・・余計なおせっかいをお許し下さい。
では〜!
これは、この前じゃんぱらで¥1880で購入したメモリですね。SAMSUNG製メモリなのに。
そうですか、やはり怪しいのは「メモリ」ですね。では、早速2枚刺さっている512MBメモリのうち、後から追加したのを
抜いてみましょう。(ごめんなさい、実際は数日前に作業はしていました。)
おー!スルスルとインストールが進みます。あっという間に完了!!バンザーイですね。
でも、このメモリは、追加して1GBにして使えていました。ということは、インストールが成功してから刺せば、上手く行く
かも知れません。
という事で、追加してみました。緊張のSW-ON!・・・・・・・あれ? だめですね。何ででしょう??
あとは、ソケットを変えてみましょう。・・・・・・「ようこそ」画面でフリーズしました。
単体(1枚)で起動してみましょう。・・・・・・・・ブルー画面ですね。
んー! ひょっとしたら、今般のトラブルか、修理の際にメモリを壊ってしまったかも知れません。
残念ですが、普通に起動できる512MBに、他の256MBを刺して完了とします。
そのうちに代替機Mateと交換しますから、そちらの512MBを持ってきて合計1GBにします。
それにしても、メモリを破壊してしまったとしたら、初めての経験ですね。
お騒がせしました。
情報が入りました。@ (H21.06.19)
kondoでございます。
1号機 XC Cube のコンデンサー交換 拝見しました。2点ほど気になることがあるので、メールいたします。
まず、写真を見る限り、取り外し作業時の半田ごての扱いが荒いように思います。
多少の汚れ、擦り傷なら問題ないですが、表面を削って銅箔が露出しているように見えます。見間違いとも思えないのですが?
レジスト補修剤は塗布されたのでしょうか?また、このような作業を続けていると、作業ミスで配線をカットしてしまう可能性があります。
お気をつけ下さい。
その2は、メモリについてです。購入したメモリについてテストはしていないのでしょうか?メモリには、購入後のテストが必須です。
これは、新品、中古にかかわらずです。MEMTEST86+でテストしてください。以下のページが参考になります。FD、CDの両方を作っておくと便利だと思います。
サボテンの種 http://members.at.infoseek.co.jp/stereo/86plus.html
→メールいただきました。ご指摘、ありがとうございます。
そうなんです、かなり難しく、思った以上に荒い作業になりました。60Wの半田ごては、取り扱いが難しいですね。
老眼で細かく見えなくて、正直かなり雑な出来に冷や汗をかいています。
レジスト補修剤やメモリテストの件、早速やってみます。ありがとうございました。
ということで、同様の情報を複数いただきましたので、今般メモリテストを実施してみました。
早速、「サボテンの種」のmemtest86+ をダウンロード、起動用のようなFDとCDを作成しました。
実施方法は簡単で、FDDがある場合はFDを入れて起動・・・。それだけです。Cubeの場合は、FDDを撤去してHDDを
増設しているので、CDDから起動です。そのため、BIOS設定で、起動ドライブをCDDに設定しておく必要はあります。
ところで、メモリが異常で起動できないPCでチェックできるのか?と思って、今動いている暫定機NEC MateにFDを
入れて、起動してみました。。。。 (FDやCDの中に実行プログラムそのものがあるので、関係無いようです。)
すぐに、写真のような画面になって、チェックを始めました。HPの解説によると、10PASSでエラーが無ければOKとのこと。
この機種では、1GBのメモリがあるのですが、1PASS約15分かかりました。これでは、10PASSはかなり時間が必要ですね。
時間が無いので、この辺で省略し、例の512MBメモリを入れて・・・・・・ SW-ON !
何の心配も無く、動き出しました。そして次の瞬間赤い画面が延々と続きます。エラーのオンパレードですね。永遠に続きそう
なので、途中でやめてしまいました。やはり、壊ってしまったようですね。
でも、ひょっとして、バンクを変えれば動くかも・・・・
即実行・・・・・・・やはり、同じでした。残念。。終了です。合掌!
情報が入りました。A (H21.07.26)
DynaさんこんにちはK太郎と申します。
<<情報1>>
XC Cube本体のコンデンサを交換されておりますが、電源ユニットの方の確認はなさって
いますか?
memtestで落ちる場合はほとんどがメモリ側ですが希に電源側の問題もあってメモリへの
電圧供給がおかしい場合もあります。
メモリ用のVRM周りのチェックもしてみてください、今回交換され所がそれかもしれませ
んが。
可能ならテスターで電源からの電圧をキチンと測定して目的電圧の±5%以内に収まってい
るかどうかの確認もなさった方が良いと思います。
10%の誤差なら動くことは動きますが動作が不安定になる場合はあります。
テスターが大変ならBIOSのPCHealth画面でも結構ですから見てみるとよいでしょう。
<<情報2>>
コンデンサの劣化で目に見えるモノは膨張液漏れですが、見た目は平気でも容量抜けして
いる場合もあります。
液漏れしたコンデンサの周りも予防保全で交換なさった方が確実です。
また反対側にもKZGの3300μFが残って居ますがこれも可能なら変えた方が良いでしょう
富士通の黄色いコンデンサは、一般的な電解コンデンサではなくサンヨーのOSコンなどの
仲間です
もし交換される場合は同等のOSコンを使って交換してください。
ご参考まで
ども、Dynaです。メールありがとうございます。
情報1対応
そうですか、電源が原因の可能性もあるのですか。早速、チェックしてみたいのですが、テスターで
全部チェックするのは、かなりシンドイですね。と言うことで、BIOSのPCHealth画面をチェックしてみます。
ところで、PCHealthってどこにあるのでしょうか?
実は、その名称ではありませんでした。あったのは、Silent BIOS/HW Monitorでした。
電圧を見る限り、±10%の中には入っていますね。とりあえずOKとしましょう。
情報2対応
次に、コンデンサーの追加交換ですが、実は前回2個のみ交換して終了としました。それとは別にもう2個用意
していたのですが、直径を間違えて10mmを買うべきとろこを、15mmを買ってしまったので、見送ったのです。
しかし、ご指摘を受けたとおり、常識的には残りのコンデンサーも交換すべきですね。
ということで、今回はその2つと、ご指摘にありました3300μFも交換することにします。
左にも1800μFが2つあるのですが、結構大変なので見送ります。あと、黄色いOSコンデンサーもです。
@3300μF
まずは、3300μFを変えましょう。基盤裏側にマーキングをしてから、半田ごてを当てて、コンデンサーを
左右に揺らします。今回、うっかりしたのですが、このコンデンサーは左右・前後に部品が密集しているので
あまり、動かせませんでした。お粗末!
次に、今回初登場の小型ハンドドリルです。ダイソーで¥100で売っていました。0.5mmと0.6mmを
購入してあったのですが、まずは0.5mmで中心部を狙います。比較的簡単に開いてしまいますので、
引き続いて0.6mmで穴を拡大しました。しかし、実際はそれでも足りないので、もっと大きな径のドリル
を使用すべきでしょうが、基盤に傷を付けそうで怖いので、後はマチバリでグリグリし、完了としました。
<<ドリルは意外なくらい切れますので、そっとゆっくり作業しましょう。基盤を傷つけないよう注意!>>
ハンドドリルと書いてありますが、実際はフィンガードリルです。ものすごく繊細なものです。要注意!
表側にもバリが出ますので、こちらからもドリルをそっと入れて、バリを取ります。
あとは、半田付けして足を切り完成です。
今回も、60Wの半田ごて先が大きくて、基盤を傷つけてしまいました。そこで、前回のご指摘の通り
レジスト補修液を塗りました。
A1800μF*2
こちらには、若干問題があります。というのは基盤は10mmですが、部品は15mmなんです。なんだ、
それなら、新しく購入してくれば良いではないか。と考えたのですが、しかし、そうするとこの2個の部品は
余ってしまいます。使う可能性があれば良いのですが、死蔵することになるかも知れません。これでは、
もったいないですね。ということで、強引に使うことにしました。
実は径が合わないと、隣のコンデンサーに衝突してしまうのですね。みっとも無い。
そこで考えた手法は簡単です。コンデンサーの足を片方に曲げるのです。こうすればOKですね。
良い感じですね。ちょっとふらつくのが欠点ですが、もったいないですから・・・・・・。
こちらも、半田付けをし、足を切ってからレジスト補修液をつけました。前回実施した箇所もです。
完成
完成しました。結局右側は3300μFを2本、1800μFを2本交換しました。
左は、3300μF1本のみの交換です。1800μFの2本は交換はしていません。
きりが無いのと、どうしても基盤を傷つけるので、この辺で良しとしましょう。
何か傷を広げている感じがしますので。
情報が入りました。B (H21.07.26)
午前中にコンデンサー交換をすませたのですが、とても疲れたので、横浜に遊びに行って来ました。
マクロ写真の発表会です。帰りに郵便物を回収してきましたら、Nobさんからお手紙を頂いていました。
ありがとうございます。
中には、クリップの穴あけ用具がありました。申し訳ありません。
お手紙には、ハンドドリルはあまり使わない方が良いかもとアドバイスがありました。
そうなんですね。あのドリルは結構切れ味が良いので、正直「大丈夫かな?」と不安でした。特に、センターを外さない
ようにして開けるが結構難しいです。できれば、こちらのクリップの方が良いですね。
なぜ、使わないかと言うと、実は半田ごての先が大きくて、ターゲットに上手く当たらないのです。
(目が悪いのも原因ですが)
左側から半田ごてを当てて、右側からクリップを入れることを何回かやったのですが・・・・・。
右を意識しているうちに、左のこての集中力が切れて、基盤を傷つけてしまうのですね。
その原因はこれです。
もう少しで良いから、尖ったものがほしいです。次回の出動時に先の交換が出来るか、ダメなら丸ごと買い換えるか
検討します。(あるのかな?尖った60Wこて)
お世話になります、Nobです。
私は、以下のハンダごてを使用しています。
HAKKO社製 HAKKO RED
−−−−−
品番 W数 全長 こて先寸法
No.503 60W 248mm φ6X85mm
http://www.hakko.com/japan/products/hakko_red.html
こて先は結構太いですが、そのまま問題なく使用しています。
情報が入りました。C (H21.07.28)
anonyと申します。いつも楽しく拝見させていただいていただいております。
「1号機 XC Cube のコンデンサー交換」のレポートの中でのハンダごてのこて先の交換について、ご参考になればと思い、メールをさせていただきました。
こて先の交換はこて先の太い方のねじを緩めれば簡単に交換できるはずです。交換用のこて先は工具を扱っているお店なら置いてあると思います。
以前に私が購入したのは、ラジオ会館の前からラジオストア(またはラジオセンタ、通称ガード下)へ入っていく路地の左側角にあった工具専門のお店
(店名失念)で、そこにはいろいろなこて先がありました。
また、こて先が使いにくいのであればヤスリで削って成形してしまってもいいと思います。ただ、こて先を削ってメッキがはがれると銅がハンダに食わ
れてこて先の寿命が少々短くなりますが、もともとこて先は消耗品ですし、アマチュアの使用頻度では大した問題ではないと思います。
あと、あまりこて先を細く尖らせると熱伝導が悪くなって母材の温度が上がりにくくなって、かえって使いにくくなります。
私は円錐状に尖らせるのではなく一方向から斜めに削って尖らせています。このほうが母材に当たる面が多くなるので母材の温度が上がりやすいです。
それから、スルーホールに残ったハンダを抜くのにハンダが熔けにくい場合はハンダを追加してやると熱の伝わりがよくなって熔けやすくなります。
追加したハンダがCPUに塗るシリコングリスのような働きをして熱が伝わりやすくなるためです。
ハンダ吸い取り線も長いまま使わず、熱が逃げないように10mmくらいに切っておいてフラックスを塗布してから使うとハンダ吸い取り線だけでキレイに
ハンダが抜ける場合も多くなります。
メールありがとうございました。
早速、次回の出動時に探して来ようと思っていましたの助かります。
>一方向から斜めに削って尖らせています。
なるほど、新しく買い換えなくても、削ってしまう方法もありますね。一応、秋葉に持ち込んで検討します。
>ハンダを追加してやると熱の伝わりがよくなって熔けやすくなります。
そうなんですよね。経験しました。しかし、先が太いと半田の玉が基盤に当たってしまい、苦労しました。
>ハンダ吸い取り線も長いまま使わず、熱が逃げないように10mmくらいに切っておいてフラックスを塗布してから使うとハンダ吸い取り線だけでキレイに
>ハンダが抜ける場合も多くなります。
目からウロコです。なるほど、確かに吸い取りが綺麗に行っていませんでした。長いままでやっていたせいですね。
これは嬉しい情報です。助かりました、ありがとうございます。By Dyna