液晶のバックライト、LED化に成功!H21.0
4.18
ども、Dynaです。
当方も、何度かチャレンジしたバックライト交換ですが、この作業の成功のカギはサイズの確認と、折らないよに
作業する注意力にかかっています。しかし、どちらもハイレベルで、ちょっと一般的とは言えません。その時思った
のは、もっと簡単に交換できないか?というものでした。つまり、サイズの微調整が可能で、折れないライトですね。
正直本当に思っていました。すると、世の中にはちゃんと実施してしまう、凄い方がいるのですね。びっくりしました。
今般、そのレポートを送っていただきましたので、早速拝見しましょう。 メール By Dyna
こんにちは、状
と申します。
この度、ジャンクモニタを改造して、バックライトをLED化してみましたので、報告させていただきます。
秋葉原PC-NETで、SAMSUNG SyncMaster 240Tを3150円で買いました。
バックライト切れのジャンク品。
24インチ! デカいです。
「部屋の中がジャンクで一杯なのに、こんな重くてデカいもん、どこに置くんだよ?
ウチにあるXGAので十分じゃないか!直らなかったら目も当てられないぞ!?」と、
店内で何度も自分にツッコミを入れたのですが、3150円という破格をスルーしきれず、
とうとうキャリーカートまで買って、なんとか自宅まで持って帰ってきました。
裏ブタを開けてみますと、元は緑色のインバータ基板が過熱により黄色っぽく
変色していました。コンデンサが1個パンク、ヒューズも3個のうち2個が切れていました。
●01.JPG(以後、すべて拡大可能)
液晶パネル LTM240W1-L01。WUXGA(1920×1200)だそうです。もう何が何やら。
●02.JPG
ネジを1本はずすだけで、冷陰極管がレールごとスルッと抜けます。
冷陰極管3本入りのレールが、パネルの上下に入っています。
●03.JPG
冷陰極管を取り出してみますと、これが恐ろしく長く、なんと53cmもあります。
交換しようにも、駆動できるインバータ基板はもちろん、こんな長い管など、
いくら秋葉原でも代替品が手に入るとは思えません。
そこで、前々から実験してみようと思っていた「バックライトのLED化」をやってみる
事にしました。
●04.JPG
チップ型白色LED NESW008BT(日亜化学)。米粒より小さい!
秋月で10個200円。80個買ったので1600円。
●05.JPG
基板を起こしました。生基板を細長くカット、アクリルカッターで溝を入れた単純な
物です。 短いのを2つつなげてレール1本分とします。LEDの間隔は約13.5mm。
●06.JPG
LEDを3個1組、これを片側39個13組、上下で78個26組。うへぇ・・・。
●07.JPG
このLED、サイドビューというタイプのもので、おそらく寝かせて実装するものだと
思われます。ただでさえ個数が多いのに、更にこれを立てた状態で実装しなければならず、
とても面倒臭かったです。
LEDの実装にあたっては、薄いステンレス板をU字に曲げたクリップで
仮止めし、位置決めしやすくしてハンダ付けしました(ルーペ必須)。
●08.JPG
1kの抵抗だとずいぶん高めなのですが、それでも直視できないくらいの眩しさです。
さて、パネルに取り付けた結果は・・・。
●09.JPG
光源に近い部分で発光ムラが出るかと思いましたが、大丈夫なようです。
フツーに使う(?)分には問題なさそうですが、やや暗い感じです。
メイン基板からの、制御系の信号は一切つないでいません。
ヒューズを介して、ACアダプタからの電源ラインにLEDをそのままつないでいます。
スペース的には、まだ倍以上の数のLEDを増やす事ができますが、でもまあ3150円で
買った物にあまりお金をかけてもアレですし(というか、実装する根気が・・・)、
色調にシビアな作業もしません。 消費電力も少なくなったので、これで良しとしますかね。
最大の問題は、「どこに置くか?」なのですが・・・。
ども、Dynaです。
レポートありがとうございました。それから、作業ご苦労様でした。と言うより、チャレンジ精神に脱帽です。
この結果を拝見して、目からウロコ状態です。バックライトのLED化は、かなりというか絶対に有効な方法では
ないでしょうか。まあ、寿命とか、明るさとかの問題はあるかも知れませんが、インバーターがいらない点や
消費電力がかなり少ないので、期待できますね。もうLEDの液晶パネルは出回っているようですが、大量
生産を繰り返せば、そう遠くないうちにコストも低下してくるでしょう。そうすると、いつかは、バックライト交換
は、より簡単なLED交換に変わっているかも知れませんね。そうすると、割る心配も無いし、サイズの調整は
増減で対応できるかも知れません。楽しみですね。 By Dyna