NO.243

お宝購入顛末記U(PC編)(H24.01.28)
 

  レポート07  意外に使える「カセッピ」

 ども、Dynaです。

  皆さんは、昔録音したカセットテープを沢山持っていませんか。当方も中学生の頃、地方でラジカセにしがみ

ついて、NHKのFM放送に釘付けになっていました。そうなんです、エアーチェックに夢中だったのですね。そして

ためたテープは数百本になるのですが、ほとんどは聞くこともなく、田舎の押入れに寝かせています。意外と聞

かないのですよね。ただ、何本かは愛用したテープがあり、それは、都会に持って来て、大切にしまってあります。

 さて昨年末、友人から、「カセットテープをどうやったらCD-Rに焼けるか」と相談され、懐かしくも感じ、丁寧に

説明をしてあげました。すると、まったく偶然ですが、当方も大量にCD-R化をしなければならない事情が生じた

のです。それは、家族の教育用カセットをCD−R化するのです。今の時代にまだカセットテープを使って教育

指導しているシステムがあるのかと驚きながらも、どうするか考えました。

 カセットテープを再生できる機器があれば、簡単なんですが・・・・・。もう、どれも動きません・・・・。 新しく購入

するかどうか・・・・。さて、困りました。ということで秋葉へ出動となったのです。


1 USB端子付きの「カセッピ」¥1980をゲット

Cassep(カセッピ)

 さて、カセットを再生できる機器を購入すれば、ソフトもあるし、ケーブルもあるので、簡単にCD-R化できます。

しかし、新品の再生機を購入すると¥5000程度かかるのですね。今更、新品の再生機を買っても、もったいない

思ったのです。

 そこで、秋葉巡回しました。考えたのは、

  @再生機の中古やジャンクをゲットする。

  AU−Shopで売られているUSB端子付きの 専用機器Cassep(カセッピ)を購入する。

ですね。ここで、悩んだのは、再生機は新品だと高いこと。中古は動いてもゴムの劣化が心配で、どのくらい使え

るか不明であることです。それでいて、結構よいお値段ですね。

 ならばと、Aが急浮上しました。しかし、Aの場合は音質が分からないのが、最大の心配で す。U−Shopだと

¥1980で売られているのですが、どう見てもチープ、見た目からすると、とてもオーディオ用とは思えないのです。

 ということで、インターネットでいろいろと調べたのですが、どうやら「まあまあ使える」程度であることが、分かり

ました。とりあえず、今CD-R化を頼まれているのは、音声テープなので、音質が悪くてもOKです。ということで、

まあ、それなりに使えるだろうと言うことで、購入に至 ったのでした。

 

 

 カセッピ(Cassep)とは

 そもそも、カセッピはどんな物でしょうか。

 

 これが、箱の中です。小型のカセット本体と、USBケーブル、ソフトの入った8cmCDのみのシンプルな物です。

当方は、余計なものが無い、シンプルなこの手の製品が好きです。安くなりますので・・・・・(笑い)。

 

 

 操作ボタンは、いたってシンプル。PLAY、FF、REW、STOP、あとリバースパターンのセレクト、リバースボタン

なります。オートリバースが付いていますので、自動で裏表が再生されます。

 

 

 サイドは、イヤフォン、USB(ミニB)、ボリューム、イジェクトボタンがあります。反対側はDC3V端子です。

なお、イジェクトボタンはフックになっているだけで、手動です。

 

 

 カセットの出し入れも手動です。なにもロックしません。シンプルで不安ですが、問題無いようです。

 

 

 ソフトのインストールとPCへの接続

 

 付属のソフトはAudacityです。日本語化されており、使用してみて使いやすいのには驚きました。インターネットで

無料DLも出来るようです。

 

 

 この辺は、説明書どおりに進めましょう。特に問題無しです。

 

 

 

 これも、特に問題なし。意外なくらい素直です。偉いですね!!

 

 

 

4 試行してみます。

 オーディオ入力がどうなっているか調べたら、PC本体とUSBが選べるようになっていました。

今回は、USBですので、PC本体になっていれば、USBに合わせます。

 

 

 Audacityを立ち上げて、REC−ON、そしてカセッピのPLAYを押すと、RECメーターが動き、波形が現れます。

カセッピのボリュームとAudacityのRECレベルの両方で、入力のレベルコントロールが出来ます。

音量の最大値が枠内に収まるようにレベル調整をしましょう。

 

 途中で止めて、適当な箇所から再生しましょう。マウスで自由に位置指定できます。

意外に、良い音なのでちょっと驚きました。

 ただ、ハム音(ブーンという小さな音)がします。USBケーブルがPCの雑音を受けるので、ハム音が小さくなる

よう、PCから離すようにしてください。(聞きながら調整しましょう。)

 

 

 本格使用します。

 素材は、30数年前のRITA COOLIDGE 「SOUNDS CAPSULE」です。

青春のピークでした。

 

 セットします。ただし、ノイズリダクションはありません。

 

 

 AudaCityで録音します。ダラダラでOKです。オートリバースなので、最後までそのままでOK。

録音レベルだけ気をつけましょう。

 

全て終わると、波形がウインナー・ソーセージ状態になっています。

無音から次の無音までをマウスで指定して、そこを保存します。それを曲数分繰り返します。

別のソフトでは、これが自動でできるのもあるようです。

 (このソフトもできるのかなぁ?)

これで、1曲単位になります。ファイル形式はWAVとMP3が選べます。CDにする時はWAVにしましょう。

ただし、WAVは容量が大きいので、HDDの空き状態に注意 です。

 

Audacityは何の説明も要りませんね。ボタンのマークと感覚で、ほとんどの操作ができます。

素晴らしい!!

 

 

 お化粧しましょう。

(1)ノイズカット

 どうやら、このアルバムはLPレコードから落としたようで、レコード針のノイズがありました。(プチプチ音です)

早速、これを消しましょう。

 写真のように、「プチ音」のところにピーク波形が見えます。ここにマウスを当てて指定します。

拡大ボタン「+」を押して、波形を広げます。

 

 拡大すると、写真のように、波形にポチが付きます。これが出たら、鉛筆ボタン(ドローツール)で波形を

平らにします。そして、「−」ボタンで元に戻すと、ピークが無くなっています。(写真撮り忘れ)

 

(2)フェードイン・フェードアウト

 

 懐かしい言葉ですね。手動で録音したことのある方なら知っていますね。デジタルの時代は不要でしょうか。

フェードインは、曲の頭に取る措置で、最初は無音で徐々に正常音量にする作業です。

フェードアウトはその逆で、曲の最後を無音にする作業です。

操作は簡単で、フェードインしたい範囲をマウスで指定して、「効果」のメニューにあるそれぞれ「フェードイン」

フェードアウト」を指定します。簡単で、便利ですね。

 

(3)その他

・ノイズ除去

・スピードの変更

・低音の強調

多分、ピーク調整なども、どこかにあると思います。

など、など楽しそうなものがありますが、オリジナルを尊重して(うそ、面倒なので)このくらいでCD−Rに焼きましょう。

 

 

 CD−Rに焼き焼きしましょう。

(1)CD−Rの選択

  

 今回は、昨年末に購入した、イワク付きCD−Rが使えるかを調べる目的が主であるため、いろいろなCD−Rに

焼き焼きしてみました。

 左は、ご存知太陽誘電製ですが、古いですね。新品で1枚¥10でした。 8倍まで

 中は、現在秋葉で売られている一番お安いCD−RのFINEです。10枚¥150です。 52倍まで

 右は、RIXの古いCD−R、10枚で¥10でした。8倍まで

こんなもので、大丈夫でしょうか。まあ、データその物はHDDの中に保存しますので、遊びで焼きましょう。

 

(2)焼き焼き開始

 

 ドライブは、TEACのスリムですが、勿論ジャンクです。

 ソフトはおなじみのB’s-G8ですね。

 

 一枚焼きの結果では、太陽誘電OK、FINEもOK、RIXは出ました。「ATAPIエラー」

 

 よく見たら、当初24倍になっていますね。これでは書けません。8倍対応メディアですから。

ということで、プルダウンしてみたら、4倍しかありません。仕方ないので、4倍で書き込みです。

勿論成功しましたが、やはり時間がかかりますね。

 

 

(3)結 果

さて、他の機種で再生できるでしょうか?焼き焼きPCは3号機です。

   

 

 1号機(メイン機)、FINEにひっかかりを感じます。その他はOK

 2号機(家内機)、全部OK

 3号機(焼き焼き機)、全部OK

 下の子のPC、全部OK

 リビングのオーディオ DENON FINEにひっかかりを感じます。その他はOK

 

以上、FINEにひっかかり(曲の始まりがもたつく現象)がありましたので、試しにFINEの書き込みを24倍から

10倍に落としてみました。すると、今のところ、、その現象は見られません。

 

 

8 考 察

(1) 結果のまとめ 

  1:FINE

    ・他のPC等で再生すると、ひっかかる感じがする件は、書き込み速度を24倍から10倍に落としたら

     発生しなくなりました。

    ・ATAPIエラーが発生するようなら、これも24倍から10倍に落として焼けばOKと思います。

  2:RIX

    ・ATAPIエラーは、24倍から4倍に落として焼けばOKでした。

  3:古い太陽誘電

    ・今のところ異常なし

 

(2)下の子が書き込みを失敗 した原因について
 

 下の子が、バンバンCD−Rを焼くので、気軽にとお安いFINEを与えました。しかし、9枚焼いて2枚失敗した

言っています。現象は「ATAPIエラー」のようなので、恐らく速度を24倍から10倍に落として焼けば、大丈夫

かと、思います。現在は、週末隊の第261回出動で購入したHP製のCD−Rにて24倍で書き込みしており、

今のところ、大丈夫です。これも、同じような製品のようなので、同様なエラーが出れば、速度を落とすのが懸命

かと思います。しばし様子見ですね。

 

(3)おまけ
 

 なお、このCD−R焼きについては、かなり古いCD−Rを使用するなど冒険というか、無謀な試みです。よって

単なる自己満足レポートとなります。専門のソフトで測定もしなければ、経年観測もだぶんしませんので、ご了解

ください。懸命な方はお高くてもしっかりしている国産の太陽誘電等ご利用された方が、結局安くなると思います。
 

 では、なぜ当方はこのような、無謀なことをしているのでしょうか。それは、ジャンク遊びが好きなのですね。

それと、出来上がったCD−Rを永久に保存する 気など毛頭無いからです。ほとんどHDDがメイン保存場所で、

実際はMP3で聞いています。下の子も同じようなものです。
 

 つまり、バックアップのバックみたいなものです。HDDだけはしっかり管理していますので、いままで困ったこ

とは一度もありません。逆に、CD−Rは表面にシール(プリンタブル)を貼ってしまったので、ほとんどのものは

現在再生出来ない状態です。あんなに、苦労してプリントした見栄えの良いCD−Rは、シールのためそりを生じ

まったく再生できないのですね。ミジメです。(でも、それだけ使わないということも分かりました。)
 

 今回入手した膨大な古いCD−Rも、これからバンバン使用してみます。そして、どのくらい利用できるのか 、

あっと言う間に読めなくなるのか、人柱として世のため人のために 役立ちたいと思うのであります。

うそです。遊んでいるだけです。)

 

(4) プチ情報

  

 因みに、10枚¥10のRIXは、当時¥1240もしたのか、と驚いてシールを剥がしたら、その前は¥1350でした。

当方も、Mr DATA製の怪しいCD−Rを¥140で買っていた時代があるので、納得できる価格 です。

 まるで、タイムカプセルを開封しているようですね。このようなことがジャンクの世界ではあ るので、やめられない

のです。お粗末でした。


 ども、Dynaです。

  お役に立つ情報では無いかも知れませんが、気になっている方もいると思いますので、カセッピレポートを

書かせていただきました。高級なオーディオには使えませんが、気楽に聞く、つまり「音を楽しむ」程度の機器

用なら、十分対応できる音質だと思います。もともとカセットテープはお気軽用なメディアでしたので・・・・。

 また、付属のソフトで、かなりいろいろ操作・加工できますので、今後、いろいろな使い方ができないか模索も

したいです。

By Dyna メール

 

 

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