液晶モニターLCD-A15Hのコンデンサー交換 (H18.11.19)
ども、Dynaです。
PCの世界ではコンデンサー不良によるトラブルが沢山ありますね。でも、考え方をかえればコンデンサー
不良のPCがお安く出回っている状態でもあります。これを利用しない手はないかと思います。でも、それには
情報と技術が必要ですね。今般、液晶モニターのコンデンサー交換に成功された方の情報がまた入りました。
では、早速、拝見しましょう。そして、果敢にチャレンジしましょう。
みなさまこんにちは。kondoと申します。
「液晶モニタのC交換」に紹介されている事例に似た液晶モニタが「ジャンク本体のみ」で
オクに出ていたので確保してみました。機種はアイ・オー・データのLCD-A15Hで15インチのものです。
起動時はphoto1のように乱れた画面で、10分ほどで落ち着いた画面になります。
しかし、子細に見ると画面に細かいちらつきが若干ですがあります。
photo1
画面の横方向の乱れと時間がたつと直ることから、原因はクロックジェネレータ周りのコンデンサ
だろうということでさっそく分解して基板を確認(photo2)します。
ところが、開けてみたら突然鬱になる事態発生!
見た目は問題ないけど、電解コンデンサがすべて「悪名高きG-LUXON」ではないか!。
しかも基板の日付が2001年。本当に大丈夫なのか???
photo2
とりあえず気を取り直して、問題部分(photo3)を特定します。
ICS 1523MがHigh-performance Programmable Line-locked Clock Generatorだそうです。
そこでその周りのコンデンサをドライヤーで暖めてみます。
カバーをはずすと熱がこもらないため、コンデンサも暖まらず画面は乱れたままです。
赤丸のついたコンデンサを暖めると症状が解消します。
というわけで「22 16G 105(16V 22uF)」を交換することにします。
photo3
手持ちにはチップコンデンサがありません。
交換部品はいずれアキバで入手することにして手持ちにあった50V 22uFの電解コンデンサで代用することにします。
photo4
出来上がりは・・・。
photo5
それでもこれで画面が乱れる症状は解消しました。
photo6
ACアダプタ(12V-4.17A)もオクで確保して、プラグはサクッとぶった切ってアイ・オー用として
EIAJ#3に交換しました。これで問題なく動いています。
近々コンデンサはチップコンに交換するつもりです。
以上、簡単なレポートですがお役に立てれば幸いです。
→情報ありがとうございました。当方もこのような症状を数件みたことがあります。具体的には
ノートパソコンだったので、対応できず、あきらめてしまいました。次回はチャレンジできるかも
知れません。ありがとうございました。 By Dyna
追加情報が入りました。
こんにちは、とんとんです。(H18.11.23)
液晶モニタのC交換2 を拝見いたしました。
追加の情報です。。何かのお役立て頂ければ・・・です。
この機種で 電源ボタンをかつかつ押さなければ電源が入らない・・の対策法です。
シルク印刷のC139 10μ 16V アルミ電解コンデンサーの交換で解消します。。
ちなみにPhoto1 のような画面のときは C19 だったと思いますが・・?
正常に表示しているようですが薄い影のようなラインが流れているときは
C 144 C55 C37 あたりだったと思います。
→追加情報ありがとうございました。どれも皆コンデンサーのようですね。品質は大切なんですね。 By Dyna
Dyna さん、こんにちは、初めまして。 KAHN と申します。
(H19.06.03)
貴HPに対して・御礼申し上げます。
昨日、普段あまり使わない Win 機を立ち上げましたところ、液晶モニターに
「横縞」が沢山出て、時間と共に画面が読み取れない程に成りました。 以前
から左右の隅が多少「チラチラ」していましたが、気に留めませんでした。
「之は電解コンデンサーのドライアップ」ではないかと思い、直す手立てはな
いかと WEB を彷徨って、貴HPへ辿り着きました。
症状は kondo 様の書かれている「液晶モニタのC交換2」の画面と全く同じでした。
私のモニターは 株) メルコ製液晶カラーディスプレイ「FTD-X15AE-RS」です。
外部電源(供給電圧12V)で、使用中は熱を持ちます。取り敢えず之を分解して
みましたが異常は無く、3端子レギュレータ放熱板とトランスに接するプラケ
ースが熱変質していましたので「通気口」を多数開けました。ちなみに電解コ
ンは全て日本ケミコン製でした。
次に液晶・本体の分解に取り掛かりました。HP 皆さんの分解を参考に出来た為
か、割と簡単に基板まで辿り着けました。 液晶裏には大きい基板が一枚、縦長
の基板が一枚・・・基板センターから入力して上下対象に同じ回路があり、其
処から バックライト 行っています。この基板の入力直下に とても小さな「20V
22uF OS コン」が一つ在ります(電解コンは全て 日本ケミでした)。 取り敢え
ず之ではないかと・手持ちの OS コン「25V 33uF」へ交換して仮組み立て・動
作したところ、見事に治りました。皆様の御陰と感謝して居ります。
OS コン はドライアップしない・長寿命だと思って居りましたが、今回の経験か
ら認識を少し変えます。
KAHN 拝
http://www.cameraguild.jp/kahn/
修理の状況をレポートしました。
http://www.cameraguild.jp/kahn/con/monitor.html
→こちらこそ参考になりました。わざわざHPまで作成していただき、本当にありがとうございます。 By Dyna