ThinkPad T2*シリーズフレキ断線処理について    H18.10.11   

ども、Dynaです。

 当方も以前失敗したフレキケーブルの断線を 、見事に修理したレポートをいただきました。ありがとうございます。

たしか、当方の時もTPでした。どうも、この機種には多い現象なんでしょうか。当方の時はバックライト交換を

依頼されたのですが、その作業をしている間にケーブルが断線してしまいました。この時は本当にがっかり

したのを覚えています。何とか、修理しようとフレキケーブルの皮膜をはいでみたら、しっかり断線部を発見。

これで、直せると張り切ったのですが、この手の半田付けはとても技術が必要で、当方はしっかり失敗しました。

こんな感じなので、今回のレポートは興味深々です。それでは、拝見しましょう。


Dyna様 YS です。

ごぶさたしてます。大変遅くなりました。


ThinkPad T2*シリーズフレキ断線処理について



T20.T21.T22.T23の14.1インチXGAが該当します。

手持ちの良品フレキで導通確認して 断線のラインを確認。 これで数本修理しました。

コネクターからコネクターまでジャンパーします。 このライン以外も断線しているかも知れませんが

当方は 全部このラインでした。

 



工具 材料

・ 使用している半田こては24ボルトの温度調整付きで
  こて先の交換可能タイプです。(HAKO 0926)

・ 半田吸い取り網(ソルダ○○○○)等
・ フラックス
・ レンズ
・ マスキングテープ
・ 巾の狭いガムテープ  (リード線を押えたりして使います。)
・ 細い半田
・ 伸縮チューブ
・ リード線
・ ラッピング線等



リード線はラジコン用の多心線の物です。

これは芯線が細く数が多いので間引いて使用します。




作業前にマスキングして作業することをお薦めします。

ジャンク基盤等の似たようなパターンで練習してから

作業すると失敗が少なくなります。

 

1.写真1と2が配線前の状態です。

1 



2.写真3と4が半田付けした様子になります。

 半田付け前に写真のようにリード線を作成しておきます。

  ラッピングの線かホルマル線又はメッキ線等で作成します。

3 

*リード線が動かないようにリード線のクズ等でクランプをつくり固定します。

あとで接着します。

写真では解りにくいですが接着剤の代わりにネジロックで固定してます。

動作確認後に塗布して下さい。
 



3.写真5のように線を間引いて不要な方は切り捨てます。

 このとき芯線を引っ張って切り取りその後被服を引っ張り

切った線の切り口が隠れるようにします。

そして予備半田、必要な長さに切断します。


4.そして写真6の用に半田付けします。

*リード線が動かないようにリード線のクズ等でクランプをつくり固定します。

 


完了、動作確認、仕上げて終了です。
 

 

→レポートありがとうございました。こうやって見ると、簡単そうに見えるのですが、いざやってみると
 難しいですよね。当方もそうでしたが、本当に細い箇所への半田付けを練習する必要があります。
 あと、半田こてのW数、こて先の状態など、当方も反省材料が沢山あります。当方は、フレキケー
 ブルの破断箇所で接続しようとしましたが、コネクタからコネクタへ結ぶのですね。分かりました。
 チャンスがあったらやってみます。レポートありがとうございました。  By Dyna


情報が入りました。By Dyna

こんばんは、KT と申します。(H18.10.22)

ここで紹介されておりました狭ピッチの配線においては、ここに あるような、

ジュンフロン電線 もしくは
ポリウレタン電線 が便利です。

ジュンフロン被覆電線は、被覆をワイヤストリッパで剥かなくてはなりませんが、連続使用150度で、被覆は比較的丈夫です。
ポリウレタン被覆電線は、被覆が半田ごての熱で溶かせるので配線時は便利ですが、実用に使うには注意が必要です。

ともに単線ですので、繰り返し曲げには弱いです。

0.22mmのジュンフロン電線ならば、0.65mmピッチのICで、連続したピンに半田付けできます。
1つのICで、16本ほどジャンパを飛ばした事があります。

それでは。

→情報ありがとうございました。確かにこのような半田付けはとても繊細で厳しいですね。一発勝負が多いので
  使わせていただきます。  By Dyna

 

 

 

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