液晶パネル用のインバーター修理に成功!! H18.07.02
(PC用のヒューズ交換と入手方法)
ども、Dynaです。
液晶パネルやバックライトの交換修理は多くの方々がチャレンジしていますね。当方のHPに沢山の方々から
成功例や失敗例が投稿されて来ます。しかし、今日はちょっと違った切り口、そうです、インバーター修理を
された方からの投稿がありましたので、公開させていただきます。実は、この方も、最初はバックライト交換
すれば液晶パネルの修理が出来ると思ったようですが、交換しても直らないのインバーターが原因と分かった
ようです。当方もVAIOで経験しました。インバーターが原因と分かっても、それを修理するのは難しいですよね。
それでは、拝見しましょう。
皆さんはじめまして。千葉県在住の山端穂高(HN)と申します。秋葉原ジャンクパラダイス
を通して、情報や技術をたくさん学ばせていただいています。ありがとうございます。
かつてあこがれていましたが、手の届かなかったIBMThinkpadのジャンク復活を試みつ
づけているのですが、Dynaさんの記事を参考に今回は表示不良のThinkpadi1620ジャン
クに挑戦しました。
【状況】
外見は良好、起動もOK、外付けディスプレイでは問題なくWinMeが立ち上がるのですが
、キーボード・キーのいくつかが若干破損しているのと、何よりも液晶表示不良という
ことでジャンク扱いでした。確かに起動してみると画面は真っ暗のままでしたが、うっ
すらとWindows画面が見え、バックライト不良と判断しました。
【最初の作業】
ココネットで、初トライで在庫がなかったこともあって、少々短い冷陰極管を購入。i1
620上半分の分解をはじめたのでした。Dynaさんが書かれておられるように、Thinkpad
は液晶ユニットをかなり分解しなければなりませんでした。正直、もう当分やりたくな
い気分です。ようやく取り出した冷陰極管は古くなった蛍光灯のように両端が黒くなっ
ており、交換するだけでOKかと期待をしました。しかし残念ながら、もう一度組み上
げても症状は変わらなかったのです。
【そこで】
秋葉までそれほど近くもないし、いつかインバータか液晶ユニット、あるいは上半分を
見つけて来てからと気長に考えていたのですが、やはり何が壊れているのか気になりま
す。バックライトを交換するだけでだめならば、次はインバータを疑いました。ネット
でインバータ交換の記事を検索していて、次のようなものを見つけたのでした。
http://www.thinkpad-club.com/webforum/archive/tp600j10.html#00954
たいていはチップヒューズとのことですから、i1620のインバータのコネクタの近くを
探してみますと確かにありました(写真の矢印)。小さいのを目をこらしてみますと確
かに1.2...とか書いてあります。基盤の裏にもFの符号が。これがチップヒューズである
ことは間違いなさそうです。テスタで調べてみますと、確かに断線していました。
さらにネットでチップヒューズの修理を検索してみますと、ビニル線でショートさせる
というちょっと怖い解決策まで見つかりました。上記の方はインバータの交換を報告さ
れているのですが、かつてガラスヒューズで修理したことがあるとも書かれています。
ガラスヒューズなら近所のホームセンターでも売っています。そこでとりあえずの処置。
原因がこのチップヒューズなのかを確認するため、ということで、ガラスヒューズで
の修理をトライしてみました。
することは簡単(乱暴?)です。1Aのガラスヒューズを直接ハンダでつけるだけです。
原因が知りたいだけ。ビニル線でショートさせるよりはよっぽど健全という言い訳も
ありました。ただスペースがありません。何とか枠の右の隙間におさめましたが、固定
をしないと上蓋がパチッとはまってはくれませんので、やはり当面の処置どまりです
(写真)。
しかし組み上げた結果は写真の通り、冷陰極管を新しくしただけあって、私の持ってい
る中古機の中では一番美しい液晶画面です(写真)。
【(大きな!)課題】
やはり乱暴ですよね。でもこのi1620の表示不良の原因は確定されました。ですから適
合するインバータや液晶ユニットを購入するよりも、このチップヒューズをどうにかす
れば、上記の方がおっしゃっているように、かなりの表示不良のノートを再生できるの
かもしれません。もっとスマートな、確実なヒューズの問題をクリアする方法を知りた
く、ちょっと乱暴な作業を報告させていただきました。
山端穂高
P.S.バックライト/液晶交換の予定が、インバータ修理になりました。
ども、Dynaです。貴重なレポート本当にありがとうございました。
当方の経験したVAIOも原因はインバーターでした。修理できないか良く調査したら、コア割れを見つけて
しまい、この時は同等のインバーターを入手することになりました。インバーターのヒューズ切れは考えも
しませんでしたね。情報に感謝します。
さて、ヒューズの修理をする時は、何でヒューズが飛んだのか考える必要があると思います。そうしないと、
また、切れてしまうか、火災などの事故になる可能性があるからです。ですから、仮にヒューズ交換を
する時は、あくまでも自己責任で、必ず同じAのものを取り付けるようにすべきでしょう。
注意:ヒューズ切れを修理して動くようになるとは限りません。間違って火災になるかも知れませんので、あくまでも
個人の責任でお願いします。
ヒューズの入手方法
次に、ヒューズの入手ですが、他の方からの情報によると、皆さん要らなくなった基盤から取り外したりしている
ようです。その他は以下のとおりです。
@抵抗型ヒューズ
Dynaです。当方は、抵抗型ヒューズを利用しています。
抵抗に見えますが、りっぱなヒューズです。 千石電商
A管ヒューズの線利用
今回のように管ヒューズの線を使って交換している方もいるようです。偶然ですか
ヒューズ線の長さをどのようにしたら良いかを実験されたレポートが、先日届きましたので、そちらも
参考にしてください。
By Dyna
Bポリスイッチ
Dynaです。コンデンサーに似たヒューズもあるのですね。miさんからの情報です。
皆さん、miです。何時もお世話になっています。さて。
12.ミニレポート
小ネタA集、第9号でヒューズの話しが出ていましたが、
ポリスイッチという部品が、この要求にピッタリと思います。
これです↓
http://akizukidenshi.com/catalog/items2.php?c=polysw
ご参考まで。