FMV-6000CLにCeleron1.0Gzを乗せて見ました。 (H17.02.28)
Dynaです。平成17年1月29日(土)第59回お宝発見隊が、PC-NETで見つけてきた、富士通のスリムPC FMV-6000CLですが
¥1380とお安いだけあって、CPU,メモリ、HDが一切ありませんでした。しかし、対応CPUはCeleronなら900Mz、PVなら
1.2Gzまで対応しており、とても魅力があるPCなので、とても期待しておりました。
しかし、中を開けると未チェック品のはずでしたが、しっかりと悪戦苦闘した形跡があり、部品の不足や曲がり、セロハンテープ
を使った跡が見られ一抹の不安を抱きました。さらに驚いたことは、肝心のCPUのお値段が最近のCPUとあまり変わらない
位高く、数もあまり少ないなど、あまり市中に出回っていないことが判明したのです。正直あせりました。
そんなある時、読者の方から「コア欠けでよければCeleron1.0Gzを差し上げます。」とメールをいただき、喜んで飛び付いた
次第です。しかし、よく考えると仕様書には900Mzまでは対応しているのですが、1.0Gzは記載されていません。果たして
大丈夫なのか・・・・・、悩んでいても仕方ありません。ここで実験します。なお、お約束ですが、このレポートは同じ作業を
することに対して保証するものではありません。あくまでも自己責任でお願いします。
注意!!:結局Cel1.0GHzに換装したFMVは1年半後にお亡くなりになりました。やはりCPU焼けが原因のようです。やはり定格値は守りましょう。By Dyna (H19.10.21)
FMV-6000CLの仕様です。
対応CPU
Pentium® III Processor-1.2GHz
Pentium® III Processor-1.13GHz
Pentium® III Processor-1B GHz
Pentium® III Processor-933MHz
CeleronTM Processor-900MHz
中はこんな感じです。
不足していたのは、CPU、HD、メモリ、これは表示どおりでした。
他にはHD取り付け金具、各種ネジ、補強用センターフレームなども無かったです。
それに加え、HDを取り付ける付近のフレームが曲がっていました。
また、フロントパネルの有無を確認するスイッチをセロハンテープで固定してありました。
これらから、かなり手を入れて復活作業をしたのではないかと思われました。
ということは、動かない可能性がありそうです。
頂いたCPUです。
(Eさんありがとう!!)
Celeron1.0Gz
コア欠けとのことですが、肉眼ではほんのり分かる程度、
拡大してみると、確かに欠けているようです。
この時代のCPUはファンを設置する時、コア欠けさせそうで
怖かったのを思い出しました。
最大の問題
実は、付属のファンが大きすぎて入りません。
コンデンサーに当たってしまいます。
仕方ないので、ワンランク下のファンで応急処置しました。
当然、常用する場合は対策をほどこす必要があります。
それでは、HDとメモリも設置してスイッチを入れて見ましょう。
おー!!
ちゃんと認識されましたね。
その後、1時間くらい運転してみました。ダウンすることはありませんでしたが、ヒートシンクはかなり熱くなり、小型のファンでは
少々心もとないと判断します。やはり長時間運用するようであれば、もう少し大きめなヒートシンク+ファンを付ける必要がありそうです。
何とか動きましたが、これで良いのでしょうか?
それなら、もっと上の1.1Gzも行けるのでしょうか?ただ、当方の経験では1.1Gzは相当の発熱があったはず、危険ですね。
それでは、インテルHPよりCPU仕様一覧をダウンロードして、今回対象としたCPUの関係を調べてみましょう。
インテルCPU仕様一覧より(抜粋) | ||||||||||
ソケットタイプ | CPU | FSB | 倍率 | 製造プロセス | ステッピング | 動作電圧 | 最高動作温度 | 最大消費電力 | CPUID | |
MHz | μ | V | ℃ | W | ||||||
370 | FC-PGA | Celeron 900(注1) | 100 | 9 | 0.18 | cDO | 1.75 | 77 | 26.7 | 068Ah |
Celeron 1.0G(注1) | 100 | 10 | 0.18 | cDO | 1.75 | 75 | 29.0 | 068Ah | ||
Celeron 1.1G | 100 | 11 | 0.18 | cDO | 1.75 | 77 | 33.0 | 068Ah | ||
PentiumV933(注2) | 133 | 7 | 0.18 | cDO | 1.75 | 77 | 27.3 | 068Ah | ||
PentiumV1BG(注2) | 133 | 7.5 | 0.18 | cDO | 1.75 | 75 | 29.0 | 068Ah | ||
FC-PGA2 | PentiumV1.13G | 133 | 8.5 | 0.13 | tA1 | 1.475 | 69 | 29.1 | 06B1h | |
PentiumV1.2G | 133 | 9 | 0.13 | tA1 | 1.475 | 69 | 29.9 | 06B1h | ||
凡例 | 仕様書上標記されていた可能CPU | |||||||||
今回チャレンジ | ||||||||||
(注1) | FC-PGA2もほぼ同じ | |||||||||
(注2) | 何種類かあり |
さて、Celeron900からPentiumV1BGzまでは共通点がありますが、突然1.13Gzと1.2Gzは変わりますね。
これでも、使用できるようですが、正直良く分かりません。とりあえずCeleron1.0Gzは使えたことは事実でした。
排熱対策をすればCeleron1.1Gzも行けるような気がしますが・・・・・・。不明
(大したレポートでなくてすみません。) By Dyna H17.02.28
Dynaです。お宝発見隊が平成17年2月19日(土)に適当と思えるFANを購入してきてくれました。
物は、SANACEの109X7612H1016 12V0.1A ¥100でした。
以前のものと比較すると一回り大きくなっています。
(写真は途中のものです。)
設置してみると、これがベストぴったりです。さすが、お宝発見隊隊長、お目が高い。
しかし、ケーブル&コネクターがありません。そこで、ケーブルを直接半田付けしてしまいましょう。
HPから極性データを入手して、そのとおりにコネクタを付けました。
上から
黄色(回転信号)
赤色(てっきり+12Vだと思っていまいました。) 注意:結論は逆です。
黒色( 〃 − 〃 ) 〃
配線後、セットしてスイッチオン!!
あれ?
回っていません。なぜ?
改めてHPを良く見ると、ケーブル部が何か怪しい、ひねっているような感じ、そこで拡大してみましょう。
やっぱり、12Vの+−が逆転しているではないか!!
この点は、もっとしっかり説明してほしいものです。
しかし、逆になると回らないのですね。てっきり、
逆回転すると思っていました。
(注:HPのPDFからコピーし拡大表示させていただきました。まずければ消します。)
結論はこうしなければいけなかったのでした。
色は現在市販されている物の色です。
当方は既存のケーブルを使ったので、黄色=>赤色へ、緑色=>黄色へ
変更しています。
(注:HPのPDFからコピーし加工拡大表示させていただきました。まずければ消します。)
では、配線し直し改めてスイッチオン!!
無事動き出しました。
しかも、HPの説明では 800Mz代のFANらしいのですが、
1時間くらい運用したくらいではほんのり暖かになったくらいです。
十分実用になると判断しました。 めでたしめでたし。
(H17.03.06) By Dyna
注意!!:結局Cel1.0GHzに換装したFMVは1年半後にお亡くなりになりました。やはりCPU焼けが原因のようです。やはり定格値は守りましょう。By Dyna (H19.10.21)
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